level 3 ボクっ子姫とソナタさん
突然どこからか聞こえてきた声とともに丸太小屋の壁がぶち壊れた!
どっか~ん!!!
「いやあ~、まさかこんなとこにいるとはね~探しまくっちゃいましたよ」
「え?ボクを探してたの?きみ誰?」
「あ、申し遅れました~わたくしソナタ・デリハ・プラチナルです、ソナタとお呼びください~」
ソナタさんは白いローブに身を包みいかにも魔法使いって感じだった。
「もしかしてソナタさんがボクをここに連れてきたの?」
「あ~、それはですね。まあ話が長くなりますのでとりあえずわたくしと一緒に来て下さい~」
「で、でもこの状況どうするの!?」
「へ!?あ~、ごめんなさい。お楽しみの最中でしたか・・・」
ソナタさんはテへぺロした!
「なんでそうなるの!?襲われてるんだよ!」
ウガアッ!!!
オークは怒りだした!
って、そりゃそうだよね、完全に忘れてたし・・・
「あ~、オークだ。それは失礼しました・・・てっきり姫さまが男の方と・・・ムフフ~」
「ムフフじゃなーい!!!早く何とかしてー!!」
「かしこまりました、姫さま。」
オークはソナタさんを殴りかかろうと走り出した。
『ファイアボーる!』
ソナタさんは呪文を唱えると指先から火の玉を作り出した!
グギャー!!
オークは全身火だるまになり身悶えして暴れまくる。
「さささ、姫さま。こちらへ~」
ソナタさんはボクに手招きして出口に誘う。
ボクは火だるまになってるオークを見ながら外に出た。
すっかり焼けた丸太小屋を見ながらソナタさんと二人で立っていた。
「なんか可哀想な気がするなあ・・・」
「何いってるんですか~あのままだと姫さまオークに食べられてたんですよ!?」
「それはそうだけどさ・・・ってなんで知ってるの?お楽しみとか言ってたのに・・・」
「あ~・・・」
ソナタさんは再びテへぺロした!
「ま、まあそれはいいじゃないですか~助かったんだし!」
「そうなんだけどさ・・・それとなんでボクのこと姫さまって呼ぶの?」
「あなたはこの国ドラグーンランドの姫君、ツバサさまだからです~」
ええ!?ドラグーンランド?姫君?
どういうことですか!?