level27 ボクっ子姫とおんなのこ
城に帰ったボクたちはメルヴィルさまのとこに行ってドラゴンのことを相談した。
「ドラゴンですか・・・私も見るのは初めてですがまだ生まれたばかりのようですね。」
「ってことはお母さんが近くにいたのかなあ?」
メルヴィルさまは紅茶に口をつけながらドラゴンに目をやり、そっと触る。
「いえ、ドラゴンは卵からかえるのは10年くらいかかるので、すぐ近くにいたかどうかはわからないですが最近この国でドラゴンを見かけた話しは聞いてません。」
「う~ん、じゃあどこの子かわかんないのかあ・・・」
ボクはドラゴンを撫でながらあることを思い付いた。
「じゃあ城で暫く置いておけないかなあ?」
「ドラゴンの子をですか!?う~ん・・・私の一存では何とも・・・王さまに聞いてみないと。」
「パパ!?じゃあボク聞いてくる!」
ボクは一目散に部屋を飛び出し王の執務室に向かった。
「パパ!お願いがあるんだけど!」
「うわっ!?なんだ?ツバサ!!ノックくらいしなさい!」
パパはソファで寝ながら鼻をほじっていてフリーズしていた!
ボクはジト目でパパを見ながら
「暇そうだね・・・まあ、いいや。それよりさ、このコお城に置いてくれない?」
「この子?つ、つ、ツバサ!?お前そんな趣味があったのか?」
「え!?趣味って?」
ボクはドラゴンの子を連れてきたつもりだったんだけどそこにいたのは6歳くらいの女の子だった。
「あれ?お嬢ちゃん・・・誰?」
そのコは暑いのに赤いコートを着ていて髪は碧色で肩まであって目は紅色、そして耳が尖っていて・・・角がある。
女の子は顔を傾け『ん~?』という顔をしている。
ドラゴンの子どもは何処にいったんだろ?
「ちょ、ちょっと待ってて!」
ボクはそのコを連れて一旦外に出た。
「メルヴィルさま、ドラゴンの子は!?」
「え?姫さまが連れてるじゃないですか?」
あれ?ドラゴンがいる?さっきのコは!?
ドラゴンはこっちを見てキューとなくだけだった。
ボクはまたパパのところへ戻ろうと執務室に向かった。するとドラゴンが消えた、
探しに行くとあのコがいた。
見ると股を押さえながらモジモジしている。
「えーと、もしかして・・・おしっこ?」
女の子は無表情で頷くとじっとこっちを見ている。どうやらまだ一人でトイレに行けないみたいだね・・・
トイレに連れていきスカートとパンツを下げてあげる。
「自分でできる?」
また頷いたのでドアを閉める、暫くすると水の流れる音がしたのでドアを開けると・・・
「え!?えええ!?」
さっきの女の子と同じように顔を傾けるドラゴンがいた・・・




