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ボクっ子姫と竜の国  作者: あさたろ
第2章 ボクっ子姫とゲームの日常
20/67

level20 ボクっ子姫とナンパさん



再び繁華街にやってきたボクたち。


「こ、ここは武器屋や道具屋とか冒険者がよく立ち入るところですけど、最近は冒険者自体が少なくなって来てるんです、大魔王のせいで・・・」



そっか、やっぱりね。でもアリアちゃんの変わりに大魔王になったのは誰なんだろう、ボクの関係者?



「そ、そしてこちらが国立劇場です、ちょうど姫さまとトーン王子のラブラブロマンスがやってますね、ら、ラブロマンス!?いいですねぇ!」



「何それ!肖像権の侵害だよ!?」



「うーん、個人的には見たくないけど・・・怖いもの見たさで・・・行く?翼?」


「え~?見たくないけど・・・本人だし、ミンミ女史は?」


「わ、わたしはもちろん、見てみたいです!で、でもなんで女史?まあ女子ですけど」



結局、入ることになった。

劇場は国立ということだけあって建物の造りがしっかりしてて現代の建物と変わらない感じがする。

ちょうど開演時間ということもあり座って見る事ができた、お忍びだもんね。でも立ち見客も結構いたよ。




お話はこの国の王女、ツバサ姫と隣国の王子トーンの許されない恋愛の物語。

お城の舞踏会で出会った二人はお互い恋に落ちて密会をかさねる。

しかし国同士のいがみ合いで引き離される。

二人は駆け落ちをするが追っ手から逃れて最果ての国ウルオヴァイで家庭を作ってハッピーエンド。



ツッコミどころ満載なんですけど。


あと、作家出てこい。文句言っちゃる



「なんつう話だ・・・」


ボクはげっそりとやつれてでてきた、でもアリアちゃんとミンミ女史は面白かったみたい。


「まあ、お話としては面白かったよ?実際だったら、嫌かな。」



お話でも嫌だよ。


「で、でも素敵だろうなあ。姫さまとトーン王子の恋・・・」


小林はイヤ



「あ、ボクお花を積みに行ってくるね?」


「で、では私も一緒に行きますよ?」


「大丈夫だよ、迷子になんてならないから。」


「そう?じゃああたし達ここで待ってるから。」






あれ?二人はどこ行ったんだろ?


劇場の出口は人でいっぱいだった。

取り合えず人混みを抜けよう、

ボクは広い道から人気のないほうにいった。お城はどっちかな?


一人になるのは初めてだから心細いな・・・



「カノジョ、ひとりかな~」

「オレらと魔物退治いかね~?」


「え!?」


なに?この人達?ナンパ?ここにもいるんだ、ナンパ恐るべし。


ガッチリ系の戦士っぽい二人に取り囲まれ逃げれなくなってる。


怖いよ・・・アリアちゃん、ミンミ女史・・・


「なあなあ、さそってんべ?いかねーの?」


「なっ、バカ!方言出すなよ。田舎ものってバレんだろ!」


へえ、この街の人じゃないんだ?なんか面白い二人だな。悪い人達じゃないかも?


「えと、じゃあ。少しだけなら・・・」


「え?マジっ!!いいの!」

「じゃあ軽くスライムでも倒そうぜ!」


二人に連れられて行こうとすると真っ白なカウボーイハットに白いスーツを着た人に遮られる。


「なんだ?お前?邪魔だ、どきな。」


でもその人は退かずにサーベルを出してきた。


「なんだあ?やる気か?おもしれえ」


二人は剣を抜いて身構える、一人が先に白い人に向かっていった!



でもあっというまに一人目が倒された。


「ぐふっ!」


「おっ、おい!大丈夫か!?てめえ・・・よくも!!うおりゃあああ!!!」


二人めも向かっていったけど・・・


白い人はそこから一歩も動かずにあっさりと二人めも地を這わせた。


困ったなあ・・・この人何者?





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