level12 ボクっ子姫と対策会議
「それでは~第一回大魔王対策会議及びアリアさんの審判を行います~パチパチパチ」
舞踏会から一夜明けた翌日、お城の会議室でアリアちゃんを含めた四人。それと大臣と衛兵隊長がいる。
あ、パパも一応居たっけ。
「なお司会は~わたくしソナタが勤めさせて頂きます~」
大丈夫かなあ、メルヴィルさま以外はアリアちゃんを良くおもってないし、パパは現実のパパじゃないからアリアちゃんのこと知らないだろうし・・・
何よりこの世界以外から来たっていっても信じてもらえないよね・・・
「では被告人のアリアさん、貴女は大魔王で相違ないですね?」
いきなり確信ですか!?ソナタさん!
もうちょっと引っ張った方が良くない?
「まあまあ、ソナタ・・・まずは昨夜姫さまを助けて頂いてありがとうございます。」
「それは私からも礼を言わねばなるまい、ありがとう。何かな・・・君とは初めてな感じがしないんだが、何故だろうか?」
まあパパはそうなのかな?やっぱり繋がってるとこがあるんだ。
「・・・」
アリアちゃんは昨夜から黙ったままだ、ここがゲームの世界でボクはこの国の姫で今は女の子ってのは説明したけど。
「では~昨日の件なんですけど魔物、トロールによる被害は大広間が壊滅状態。衛兵12名重傷、50名が軽傷、120名が姫さまによる心の病。魔法小隊には怪我がありませんでした。」
「え?何、ボクによる心の病って?」
「それはですね~姫さまに昨日衛兵の怪我の手当てをしていただいたんですが~それで皆さん恋の病~?にかかったみたいで暫く立ち直れないそうです~」
「なんだと!?けしからんな!!うちの衛兵はたるんどる!!大臣、衛兵隊長!!今から活を入れてくるから着いてこい!!」
パパは怒りまくり会議室を出ていった!
「まあ、パパが出ていったので話しやすくなったかな。ねえ、アリアちゃん。ホントにアリアちゃんは大魔王なの?」
「実は・・・その、暫くは大魔王をしてたのは本当なの。ゴメン・・・」
「死刑ですね・・・」
今までもっと黙ってたマルチちゃんが口を開いた!
「い、いや・・・いきなりは死刑とかはダメでしょ、マルチちゃん。」
「暫くは、ってことは今は違うのかしら?昨日から戦士に、姫さまの仲間になったってこと?」
「はい、どうやら現実世界から別の人が大魔王になったみたいなんです。それであたしが戦士になったんです。あのトロールはそれを知らなかったからまだ大魔王だと思ってたみたいですけど。」
「どういうこと・・・ですか?」
「あ、その前にボクらのことを説明するね・・・」
ボクらは幼馴染みでこの世界じゃなくて別の世界から来たこと、ボクらの役回りのことを皆に説明をした・・・
「つまり~姫さまたちは元の世界に帰るために大魔王を倒したいと~いうことですね~?」
「うん、そうなんだ。協力してほしいんだけど・・・」
「もちろん・・・わたしは姫さまに協力したいです・・けど・・」
「なによ、あたしには協力しないってことなの?」
「それはそうなんですけど・・・わたしたちも姫さま好きですし・・・やっぱり敵に加担するのは・・・はっきり言って嫌です。」
「ふーん、宣戦布告ってわけ?良いわよ。受けるわよ?」
「ち、ちょっと待ってよ二人とも。争わないでよ!」
「「翼(姫さま)は黙ってて(下さい)!!」」
うわーっ、困ったな・・・どっちも意地の張り合いだよ。
「ソナタさんとメルヴィルさまも止めて下さい!」
「いいじゃないですか~、女の闘い~あ、わたくしも参加します~」
ソナタさんも!?
「まあ仕方ないですね、ここは姫さまにまとめて頂きましょう。」
「え?ボクが?無理無理、まとめられないよ。」
「大丈夫です、私にいい考えがありますから。」
え?何?