level11 ボクっ子姫と戦士ちゃん
トロールは会場をメチャクチャにしている、最早成す術もなくなった状態だった・・・
『ではボチボチ大魔王様の元に帰るとするか・・・』
なぜかトロールの言ってることが解る、解ったとこでどうしようもないんだけど。
このままアリアちゃんのとこに直行かあ。
「さあて、そろそろ出番かなあ♪」
あれ?2階席に誰かいるみたい?
「待ちなさい!翼を好き勝手するなんてこのあたしが許さないわよ!!」
え?え?この声って!?」
「とあーっ!?」
全身紅い鎧を身に纏った戦士がトロール目掛けて飛び込んだ!!
『なっ!?なんだ!!』
「翼!大丈夫?」
「あ・・・アリアちゃん!?」
その戦士、アリアちゃんは鋭い剣捌きでトロールに斬りかかる。
「たあっ!てーい!!とりゃあっ!!」
あれ?でもアリアちゃんこんなに運動神経よかったっけ?
『うっ!ぐっ!くあっ!!なんだ?こいつは・・・』
トロールがアリアちゃんを払い除けようとしたら兜に当たりアリアちゃんの顔が見えた。
『あ、貴女様ははははぁっ#$%&〆々!!!!』
「奥義!アリアちゃんスプラーッシュ!!!」
『グワアアアア!!!』
目映い光とともにトロールは消えてなくなった!!
「ふう・・・なんとか倒せたわね♪」
ボクはアリアちゃんに抱えられ床に降りた。
「姫さま!!」
「姫さま~」
「姫さま・・・」
「姫さま?」
「あ、アリアちゃん話せば長くなるんだけどさ・・・」
「ここでも姫さまって呼ばれてるの?」
「姫さま~、この戦士さんはどなたです~?」
「アリア、さんですね?初めまして。私はメルヴィル、この国の魔法師長を致しております。以後お見知りおきを」
「あ、はい。志水アリアです・・・宜しくお願いします。」
「わたくしは~ソナタ・デリハ・プラチナルです~宜しくお願いします~」
「わたしはマルチ・・・略します。あなた様は敵の匂いが致します・・・」
「え?あっ・・・ギクッ」
敵って・・・ああ、そういえば・・・
「アリアさん、貴女は大魔王ですね?」
ヒロインたちが揃いました。
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