海の上での生活
僕はドラレス行きの豪華客船に乗船していた。
泊まる客室を出て、甲板に出て風を浴びていた。
暇潰しの遊戯はなく、暇を持て余していた。
貴族らしい身なりの男性が少女と一緒に近付いてきた。
「いい天気ですなぁ……貴方はどちらまで?」
話しかけられ、返答した僕。
「そうですね。ドラレスに観光です」
「そうですか。ふぅむ。楽しめるといいですな、あははは!」
貴族の男性は離れていった。
少女も貴族の男性と等間隔で歩いていた。
金属のじゃらじゃらと物音を立てながら。
少女は奴隷のようだった。
少女とは、瞳が合わなかった。
僕は視線を海に向け、手摺りに肘を置いて、掌に頭を載せた。
10日以上もかかる長旅は、暇で仕方がない。
長旅の暇潰しを教えてほしいくらいだ。
少年が二人はしゃいでいる姿を見かける。
二人の少年に視線を移し、羨ましく思う。
こちらの世界に来て、何度か船に乗船している。
新しいことなんてないのだ。昂揚はしない。
ほんとに暇だぁー。
客室に戻ることにした。
客室に戻り、寝台に横たわる。
木製の天井が視界に映る。
ドラレスの国王が、僕にどういう用件で渡ってくるように言ってきたんだろう?
考えても無駄だ。
少し寝よう。
僕は瞼を下ろし、眠ろうとした。
起床して、客室の窓から外を眺める。
辺りは薄暗くなっていた。
腹がぐぅーとなった。
夕食を摂ろうと、客室を出ていく。




