第四話 もういない。
お久しぶりです!白煙影です!いや〜とても時間が空いてしまいました。実はこの作品事故って入院している時の時間潰しに描き始めたんですよ。そこから退院してリアルが忙しくなかなか続編を書けませんでしたが今後は時間ある時にちょびちょび書こうと思うのでぜひ楽しみにしておいて下さい!
「あんた…俺が見えるのか!!」
そう大きな声で興奮を抑えながら言った。
そしてその女は言い放つ。
「あぁ見えるとも。それにそれだけじゃない。お前がそうなった理由も知っている…」
「!!」
なぜかその女の言うことには含みがあるような気がした。
...それはいつも通りやってきた。
お昼の校内放送。それは真面目に聞く奴の方が少ないもの。だが自分は好きである。
だが今日はやけに聞きたくなった。
...友達が死んだという事実はまだ飲み込めない。だがそれを飲み込もうとして、忘れようとして他のものに敏感になる。それは至極真っ当なことなのかはわからない。だけど、
「飲み込まなきゃいけないんだよな〜...」
そうやって時は過ぎ昼食の時間。
やはり食事は喉を通らない。まぁいきなりあんなこと言われたし、少し泣きそうになりながら
(先生に言って早退させてもらおう...)
そんなことを思っていたがふと、
(そういえば今日のお昼の放送全然聞いてなかったわ...)
と思い出した。いつも通り他愛もない会話と学校の噂、最近あった事などをダラダラと話している。そうこれで良いんだ。何も考えず適当に聞いているだけで良い。これが楽なのである。
「さぁて、次のコーナーはお悩み相談です!」
そんな明るい声で話している。あぁこいつら響のこと知らないんだろうな...そんな事思っていると
「ガガガガガガガ!!!!!」
スピーカーから普段じゃ考えられないぐらいのとても大きな音が鳴った。大体の生徒がスピーカーを見る。なぜだろう。その雑音は止まらないのに放送は何事もなかったように続く。音はどんどん大きくなっていく。放送部の声も聞きにくくなって来た。だがそのすぐ後その雑音は気にならなくなった。理由は単純だ。
響の声がした。確かにその声は聞こえた。もう聞こえないと思った声がした。
「はぁ...今までありがとうか...じゃあ本当にお前は...」
俺はもう聞けないと思っていた友の声を聞くと同時に、本当にもう会えないのかという思い出その場で涙を流した。
「やる事もやったな...」
そう一言言いながらまた校門の前に立っていた。
とりあえず学校でやりたかった事は出来た。そうなると嫌でもこの後の事を考えなくちゃ行けなくなる。何もしないのはもったいない。そんな考えをしているとふと事故現場に戻りたくなった。そうそれはまるで家に帰るかのように当たり前な思考だった。あそこが今どうなっているのか。誰がいるのか。そして何があったのかとても気になったのである。
「行くか...」
次の目的地は決まった。
それは僕が死んだ事故現場である。
「俺を異世界に連れて行け‼︎」第四話を読んでいただいてありがとうございます‼︎今回は響の友達視点という少し違った方面から描いてみました!あえて友達の関野、諏訪部どちら視点か書いていません。もし良かったらどちら視点から予想してみて下さい!!次の話は事故現場に帰るシーンからです!ぜひお楽しみに‼︎