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Life 78 Tell them everything you know. 僕でも、君の教科書にはなれる?

「えっ、あの人?うん、元気にしてるよ。......、うん、そうそう。でも、最近はなんか発情してるんだか。......、やだ、ちゃんと相手してる。でも、あの人、その辺は逆に優しくなっちゃうから、向いてないのかも。......、あ、そうそう。なんか、いつも満たされないような感じの顔してる。」

うちの奥様、最近友人が出来た。まあ、経緯はそのうちとして、同じ既婚者同士、そして、昔の僕を知っている数少ない人。

「あ、じゃあ、多分お正月じゃない。いいわよ。娘も連れて行く。......、うん、じゃあ、またね。」

満足した顔だな。さては、僕の話題で、勝手に盛り上がってたな。まあ、別に二人でいじってくるのは、すでに顔を合わせたときにしてるし、それはそれでしょうがない。

「なるほどなぁ。年下の旦那さんか。」

「年下じゃないよ。僕。」

「あなたの話じゃないわ、彼女の、旦那さん。」

「どうかしたの?」

「どうやって相手にしてるかって話てたの。特に変わった話ではないけど、やっぱり、普段は弟みたいな感じになっちゃうんだって。」

「そういうものですかね。熱烈なアプローチをしてきた割に、すごく落ち着いた感じになってるけど。」

「ずっと生活してると、そうなっちゃうんじゃない?あなたもそうだけど、やっぱり手のかかる子供みたいな時が、男性にはあるのよ。自覚はないと思うけど。」

「僕は、別に大人だと思っていないからね。単に生活してて、面白そうなことだけ興味をもってやってる感じだからさ。」

「なるほど、いつまでも子供なわけだ。まったく、可愛いわね。」

「そうなのかなぁ。やっぱり、かっこいい旦那さんのほうが、君はいい?」

「あんまり思わないわね。だって、そもそもに、あなたはかっこいい?」

「...まあ、その通りですけど。」

「そう。あなたはかっこいい感じじゃないのよ。一緒にいて、飽きない人。ま、いつも変なことしてるから、逆に普通にしてるほうが驚くけど。」

「変なこと?そんなに、僕、変なことしてる?」

「じゃあ、あなたの趣味か。いつも使わせてもらってるから、文句は言わないけど、また最近イヤホンとか増えてきたなって。」

「もしかして、ケーブル交換してる話?あれも、実際に少し効果があるから、色々面白いよ。」

「本当に、沼にハマるようなことが好きなのね。でも、私じゃ、別にどれでも一緒でしょって思っちゃうから、その辺が違うのよね。」

「逆に、女性の趣味のほうがわからないし、ましてやあなたってヲタ活もあるし。」

「ヲタ活に見えるのか。私は、推し活だと思ってるけど。」

「そんなに年齢変わらないからね。Kinki Kidsって。」


「お風呂上がったよ。次はどっちが入る?」

「じゃ、私が入ろうかな。あなたは、ゆっくり趣味の時間を楽しんでね。」

そう言って、お風呂に入っていく奥様。まあ、散らかしたまま、お風呂に入ることも出来ないからね。

「オトーサン、いつものやって。」

「はいはい。そろそろ、自分で出来るようになったら?」

「でも、クセでやっちゃうんでしょ?」


「はい、完成。」

「今日もありがとう。大好き。」

「はいはい、僕も大好きですよ。」

「あれ、ちょっと機嫌が悪い?」

「そんなことないけど、ちょっと間が悪かったというか。」

「あ、ごめん。イヤホンのケーブル変えてた最中だったんだ。」

「そう。なんか、イヤーピースをちょっといいやつに変えたら、なんか低音のほうが強くなっちゃってさ。で、高音重視のケーブルを一つずつ試してみてるんだけど。」

「しっくり来ないんだ。」

「最悪、違うイヤホンに、このイヤーピースを付けて、元の構成に戻せば、好きな音にはなるから。そっちのほうがいいのかも。」

「ねえねぇ、それって面白い?」

「面白いと思うよ。君がどう思ってるかわからないけど。」

「前からずっと見てるけど、交換して、音聞いて、また交換してって、なんか終わりがないなって。」

「趣味ってさ、ある意味ずっと続くかどうかも、一つポイントになると思うんだよ。そういう意味で、終わりがないのは、いいことだと思う。」

「妥協は許さないってこと?」

「だって、妥協しちゃったら、そこまでになるから。」

「だから、ワイヤレスイヤホンを私達にくれるんだ。」

「本当に気に入ってるやつだけ取ってある感じだよ。でも、二人にとっては、それがいい音ってことだもんね。それぐらいが、ちょうどいいんだよ。」

「決して安くないんでしょ。こういうの?」

「安くはないけど、趣味と割り切れば、あんまり高いとも感じないよ。それに、二人が使わないイヤホンは、メルカリとかで処分してるしね。」

「一人エコシステムだね。」

「そうでもしないと、お金が続かないよ。それに、自分が理想とする音にガチッとハマれば、それはそれで面白いからさ。」

「それって、私もやったら、面白いかな?」

「どうなんだろう。向き不向きがあるにしろ、個人的に君にはハマる素質はあると思う。僕より音の聞こえ方が素直だから。」

「色々知っちゃうと、どれが一番いいのか分からなくなるってやつ?」

「趣味の世界で、一番大切なことって、自分のベースモデルを作ることだと思ってる。例えば、Aを使っているけど、ある時、Bに変えてみる。でもそれほど音は良くないかなって感じる。じゃあ、Cはどうだろとか、色々やっていくうちに、やっぱりAが一番だなって、戻ってくる。ということは、Aが自分にとって、ベースになってて、それを比較対象にしてるってこと。だけど、それは妥協ってことにもなる。素直に受け入れるか、それとも更に先を探すのか。君も、バイトしてるとそういうことあったりしない?」

「確かに、自分の力不足かなって思うこともあるけど、それでも、私はここまでしか出来ないって思うか、もう少し頑張ろうかなって思うか、考えることはある。これと一緒?」

「そうだね。自分の力量を見極めた上で、出来る、出来ないの判断をすることも出来るし、少しやり方を変えたら、力量よりずっとすごいことが出来るってこともある。ま、道は必ず一本じゃないけど、ゴールは常に一つ。だけど、そのゴールは、ついたと思ったら、また遠くへ行ってしまう。だから、意欲的に取り組める。これの繰り返しで、人生って成り立ってると思うよ。」

「でも、駄目なことも認めるって、オトーサンは良く言うよね。」

「だって、そうそういいことだけじゃないでしょ。そのときに、今の駄目な自分を受け入れることで、前を向けることもある。あるいは、後ろに後退してもいいんだ。その場所にじっとしていることが、一番悪いことだからね。駄目でも、失敗しても、それが自分だって思って、行動したほうが、人生は楽だと思う。」

「私の知ってるオトーサンが戻ってきた感じ。前は、そういう考え方とか、いっぱい教えてくれたよね。」

「僕の人生で得たことを、君に伝えることで、君の人生も大きく変わることがあるかもしれない。それに、親ってそういうものだからさ。駄目でも、失敗しても、諦めても、君はそこまでやれることをやったなら、僕はそれでいいと思ってるから。」

「やっぱり、私の自慢の父親だよ。オトーサン。」

「そう?僕も、何が正しいかわからないまま、ずっと君と接してる。でも、助言をすることは出来る。親の努めかな。」

娘がポロッと涙をこぼした。

「なんで、こんなに私に優しくしてくれる人が、私の親なんだろう。私も、君と並んで、生きていけたら、本当に良かったと思えるのに。」

「そういう時は、いっぱい悔しがって、いっぱい泣いちゃおう。君の親は、君の恋人は、そういう君のこと、大切に思ってるよ。」

「ほんと、...口達者...。悔しいよぉ。」

そうやって、僕にしがみついて、泣く娘。僕も、君と並んで生きていけたら、良かったと思ってる。だけど、それ以上に、僕の自慢の娘になってくれたよ。

君に、これ以上何を求めたらいい?何も浮かばないよ。出来れば、ずっと一緒にいて欲しいけど、君の人生だから、僕にはそれが出来ないよ。悔しいね。


「あら、修羅場?」

相変わらずすごいタイミングのいい人だな。

「おねえちゃん、オトーサンってずるいよね。」

「ずるい?そうかしら。単に素直なだけじゃない。」

「もう、おねえちゃんなんか、知らないんだから。」

そうやって、どんどん体を僕に預けてくる。恋人を悪く言う...いや、別に悪く言ってないけど、なにか違うことを感じたんだろう。

「どうしたの?」

「いや、ちょっと趣味の手ほどきをしてたんだけどね。」

「あ、どうせ、また天然ジゴロを発揮しちゃってるでしょ?何?教えてよ。」

「うん、まあ、なんだろな。ちょっと説明しにくい。」

すると、しがみついて泣いてる娘の肩に、彼女がそっと手を置いた。

「いいのよ。無理しないで。今日は泣きたい日だったんだよ。気が済むまで、泣いておこう。」

「うん、ごめん。ふたりとも。」

そのまま、ずっと泣いて、そのうち静かになったら、可愛い寝顔を見せてくれた。

「幸せそうね。」

「うん、きっと、嬉しかったんだよ。」

だけど、体を預けられたままだから、僕も下手に動けないな。

「どうしよう?」

「親の特権だと思って、そのまま抱きしめて、一緒に寝てあげたら。座椅子倒せば、横になれるでしょ?」

「ごめん、じゃあ、ちょっと掛け布団だけ用意してもらえるかな。」

「お安い御用。ちょっと待ってて。」

あ、そういえば、僕、まだお風呂に入ってない。う~ん、今日はこのまま寝て、明日の朝、シャワーを浴びるか。



夜明け前

「う、う~ん、なんか、汗臭いなぁ。」

私は、なんとなく臭いが気になって、目が覚めた。ちょっと目を開けて見てみようかな。

「う~ん、あれ、リビング。」

ベッドで寝てない?あれ、昨日の夜って、どうしたんだっけ?

左側、なんかあったかいな。

「え、ええ、オトーサン?」

「...ん?ああ、おはよう。」

あれ、オトーサンと二人で寝てる。こたつに足だけ入って、しかも掛け布団も一緒。

「どうして...。」

「あ、う~ん、泣きつかれて、寝ちゃったんだよ。だから、一緒に寝てた。」

そうか、オトーサンは昨日お風呂に入ってないんだ。入る前に私がしがみついて泣いちゃったから。

「ごめん、汗臭いとか言っちゃった。」

「しょうがないよ。単に臭いだったら、もっと沈んでた。」

なんか、気まずい。私のせいなんだけど、その手前、オトーサンにシャワー浴びてとは言えない。

「どれ、それじゃ、僕シャワー浴びて来るから。ゆっくり寝てていいよ。」

「あ、うん、ごめん。」

「嬉しかったよ。いっぱい泣いてくれて、ありがとう。」

寝ぼけてるとはいえ、この辺の物言いが、天然な証拠なんだよなぁ。

あ、でも、いつも大好きって、色々スキンシップしてる相手に、汗臭いって言っちゃった。まずい、嫌われちゃったらどうしよう。

それから10分ぐらい、私は後悔の念と戦いながら、オトーサンがシャワーから出てくるのを待った。



ま、そうだよね。おじさんが一晩シャワー浴びずに寝てれば、そりゃ臭いと言われるよ。

あの娘を優先して、横で寝てあげてたけど、よほど臭いが気になったんだよね。僕も気をつけるぐらいしか出来ないから、ごめんね。

「でも、本当に汗臭いな。なんでこんなに汗かいてたんだろう。」



少し戻って寝る間際

「はい、掛け布団。なんか、厚いのしかなかったけど、これでいい?」

「エアコンが入ってるから、ちょうどいいんじゃないかな。ありがとう。お母さん。」

「いえいえ、これぐらいしか出来ませんよ。お父さん。」

言ってることに、なんか変な感じがした。思わず、二人で笑ってしまった。

「やっぱりしっくり来ないわね。」

「あなたも、いい加減おねえちゃんって呼んでもらうの、やめたらいいんじゃない。」

「だって、やっぱりこの娘は、私の娘というより、私の妹みたいなものじゃない。私だし。」

「自分自身と向き合ってる、だから、可愛い娘だと言っている、そんなところ?」

「そうじゃなくても、この娘は可愛い娘。素直な娘だから、優しくしてあげないと駄目なのよ。」

「そうだね。でも、まさか、泣いちゃうと思わなかったからさ。」

「寂しかったらしいよ。前は、色々教えてくれてたって。だから、久々に聞いて、感極まったんでしょう。」

「もったいないぐらい、素直な娘。やっぱり、僕の伴侶になってもらおうかな。」

「ムリムリ。あなたは、こんなに素直な娘が奥さんじゃ、調子に乗っちゃうもん。」

「そうかな?...でも、そうかもね。やっぱり、あなたじゃないと、僕は駄目だろうなぁ。」

そう言って、座椅子を倒した。あ、この娘は、座椅子に収まらないか。いいや、僕が床で寝よう。

ちょっと横に移動しつつ、娘を座椅子に載せ、僕は隣で横になった。

「一緒に寝られなくて、ごめん。」

「寂しくなったら、私も床で寝ようかしら。」

「それなら、二人でこの娘をベッドまで運ぶ?」

「起こしちゃうわよ。可愛い寝顔だし、ここで眠らせてあげて。」

「うん、あ、悪いけど、電気消して。」

「分かりました。あなたも、体が痛くなったら、ちゃんとベッドで寝るのよ。おやすみなさい。」

「おやすみ。」

ん、エアコン効いてても、この掛け布団、ちょっと暑いな。でも、娘が冷えちゃうのも嫌だし。まあ、我慢するか。



進んで、シャワーから出てきたリビング

「あれ、まだ夜中だよ。起きてなくてよかったのに。」

「うん、なんか、眠れなくなっちゃった。」

「明日も授業があって、バイトがあるんじゃないの?」

「大学だけ。この前も話したじゃん。103万超えないようにするって。」

「そういえばそうだった。なんか、色々忘れてるな。これが衰えってやつかな。」

「ジジくさいこと言っちゃって。まだ衰えるには、早いよ。」

「じゃ、もう少し頑張ってみようかな。君のためにもね。」

そうして、頭を撫でてあげた。暗い中でも、この娘の表情は分かる。嬉しそうだった。

「ごめん。なんか、寂しい思いをさせてたみたいだね。」

「聞いたんだ。昨日は、すごく嬉しくなっちゃった。話の内容もそうだけど、何より、オトーサンが私に教えてくれるのが、嬉しかった。」

「そう。それじゃ、また気になることがあったら、教えてあげられるようにするよ。」

「それもそうだけど、オトーサンが楽しそうに喋ってるのを見られたから、嬉しかった。やっぱり、変な人なんだよ。オトーサン。」

「そうかな?...そうかもね。喜んでくれるなら、何度でも話してあげるよ。さ、じゃあ、ベッドで寝ようか。」

「じゃあ、お願い、聞いて。」

「出来ることなら、聞いてあげる。」

「じゃあ、私のこと、抱きしめて、寝て。」

「あ~、うん、大丈夫かな?」

「ん?...あ、におい?大丈夫。ボディソープの匂いがしてる。」

「そう、良かったぁ。体臭で嫌われるようになったら、本格的に終わった気がするし。」

「ごめん。なんか、思った以上に、傷つけちゃった。大丈夫だから。大好き。」

そうして、寝室へ行き、彼女の寝ているベッドに、僕らも入った。

「あったかい。あれ、もしかして、私のために、わざと布団、厚めのやつを掛けてたの?」

「君が冷えちゃうと可哀想だったからね。まあ、それで、汗臭いって言われちゃったけど。」

「そういう時は、起こしてくれていいよ、もう。いつまでも子供扱いする。」

「そう。僕の可愛い娘だもん。いつまでも、僕の娘でいて欲しいな。」

そうして、抱き寄せてあげた。心地よい体温が伝わってくる。

「おやすみ。ちゃんと朝、起きるんだよ。」

「言われなくても大丈夫。おやすみなさい。」



明けて翌朝

なんか、物音がする。きっと、奥様が着替えているんだろう。どれ、盗み見しようかな。

薄目を開けてみる。今日も眩しいな。

「すぅ~、すぅ~。」

あ、そうか、娘が横で寝てるんだっけ。

「あら、目が覚めた?」

と、下着姿の彼女。なんか、下着にストッキングって、すごくいやらしいな。見ちゃいけない気がする。

「ごめん。なんか、もうちょっと服着て。僕が恥ずかしい。」

「ほんと、初々しいというか、純粋なのよね。別に、私は大丈夫よ。それじゃなくても、毎日見てるじゃない。あ、発情期かな?」

「そういう問題じゃなくて、」

「ほら、騒ぐと、可愛い寝顔が見られなくなるわよ。」

そうだった。起こしても悪いし、静かにしてよう。

「私、先に出るから。その娘のこと、お願いね。」

「分かった。いってらっしゃい。」

「行ってきます。」

そうして、寝室のドアが閉められた。

だけど、そんなこと言っても、僕もそろそろ起きる時間だ。まあ、この娘は、勝手に起きて、大学へ行くだろう。このまま、起こさずに行くか。

「行ってくるね。」

ベッドから出て、僕も出かけるとしよう。



AM 9:00

「う、う~ん...。あれ?」

私だけベッドで寝てる。二人は仕事だから先に出たんだろうけど、気持ちいいから、二度寝しようかな。

と、時計を見た。

「...やってしまった。もう一限始まってる。」

寝坊するぐらい気持ちが良かった。それは、オトーサンがよく言う、人の体温の心地よさなのだと思う。

出かけるギリギリまで、横にいて、私を抱きしめてくれていたのだろう。だけど、それにかまけて、寝坊しちゃいけないよね。

「あれ、私のスマホは?」

そして私は気づいてしまった。どちらにしろ、今日は遅刻する運命だった。翌日の準備もしないで、泣きつかれて寝てしまった自分に恥ずかしさと後悔の念が出てきてしまった。

「なら、起こしてくれても、良かったのになぁ。」

軽く、オトーサンを恨んだ。なんか、バチが当たればいいのに。


同時刻

「アイタタタ。やっぱり無理するものじゃないな。」

「どうしたの?ケンカでもした?」

「いや、ちょっと理由があって、床で寝てた。」

「歳を考えたほうがいいですよ。そんなに若くないでしょうに。」

「真面目にそう思う。君のところは、そういうのないの?」

「ウチ?もう、寝室で寝るのも別々だし、息子もなんだかんだで10歳だから、自分の部屋で寝てるよ。」

「...やっぱり、ウチの環境がおかしいんだな。普通はそういうものだよな。」

「あれ、もしかして、ケンカでもして、ベッドに入れてもらえなかったの?」

「それぐらいなら別にどうとでもなるけどさ。」

まさか、大人の娘に掴まれて、そのまま床で寝ることになったなんて、言わずもがな、恥ずかしいよ。




今日はこの辺で。

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