Append Life 70 Hobbies save lives. 持つべきものは趣味を共有する人 その5
「流石に、何本かはアニメ見たんだ。良かったね。」
「たまたまやってる時間が良かったんだよ。そして、サブスクでは、アニメを見ることはない。受動型だよ。僕は。」
「貪欲に見てるものだと思うけどね。」
今も定期的に連絡を取っている、中学の友人がいる。
それは、彼女と呼ぶように、女性の友人だからだ。
僕も忙しくてあんまり連絡取れなかったから、三ヶ月ごとに喋ってるというわけ。
「しかし、ハイキューで忙しいんじゃないの?」
「そうでもないよ。割とジャンプ系はいくつかかぶせて来る感じがあるけど、ガンダムSEEDとタメ張れるとはね。」
「ガンダムSEEDなぁ、見てないんだけど、見に行くべき?」
「色々面白いまま、なんとなく終わるって感じだったからね。続きを作ろうとすればいくらでもいけそう。」
「で、前期は何を見てたの?」
「う~んと、よう実の3期と、魔法少女にあこがれて、僕ヤバかな。数少ないな。」
「なんとなく押さえた感じっぽいよね。あ、僕ヤバは好きだもんね。ああいうラブコメ。」
「なんとなく、というか、ATX入ってて良かったなって思った。」
「先行放送で予定が助かるってのはあるのかもね。ま、私はMXで見られないと、結構困ると思うんだけど。」
「最近はAbemaでもいい気がしてる。いずれにしろ、ATXはもう解約しよう。ATX1局でdアニメともう一つぐらいサブスク付けられる。」
「意外。もういいかって感じ?」
「単純に維持出来るほどじゃないだけ。それに、他の番組との兼ね合いだよ。」
「BS見られないんだっけ?でも、MX見られるならそれでも大丈夫だもんね。TBSもフジもチェックしないとダメだけどね。」
「録画オンリーで見ないアニメもかなり多いから。こればっかりはなんともね。」
「消化しなさいよ。だから見ないアニメばっかり溜まるんだよ。」
「家族とTV共用だから、さすがにアニメ見せてって頼むのが怖いんだよ。魔法少女にあこがれてなんて、弁護のしようがない。」
「あー、うん、地上波よりまずいんだっけ。それは、しょうがないね。」
「あれ、そういえばブレイバーンは見てないんだ。ああいうノリ、好きじゃない?」
「完全に機会を逸した感じ。木曜の24時って時間にアニメやってるのを知らなかったしね。プライムビデオでいくつかかいつまんで見たけど。」
「確かに。TBSでアニメっていうと、どうしてももっと深い時間にやってるイメージだもんね。」
「そうそう。とはいえ、TBSの深夜アニメはもう全然見てないし、どうにでもなる感じはする。これもBS-TBSがあれば解決することも多いんだけどね。」
「ちょっと前だとMXとTBSだけ見てればよかったんだけどね。本数は変わらないけど、チャンネルがバラバラになっちゃった。」
「日テレで転スラやってるのがびっくりした。フリーレンと薬師のひとりごとは一過性のものだと思ってたよ。」
「見る方としてはチャンネル分散で被らなければそれでいいと思ってるけど、そううまく行かないよね。」
「録画オンリーだと割にどうでもいい感じだけど、3本被る時間帯もあると思うんだよね。さすがにレコーダーを分散させても、どうにもならない感じがする。」
「意外にレコーダーは3番組対応とかじゃないんだね。私はその辺もしっかり対策はしてるから。」
「容量より、録画番組上限のほうが厳しい。1クールで1アニメあたり12本あるから、5番組録画すれば60本。見ないアニメはどんどん消していく必要ある。」
「じゃあ、毎クールで結構消してるんだね。今までよく使ってた感じがする。レコーダー買えばいいんじゃない。」
「増やしても、どこかで満タンになって、は単純に増えるから、あんまり意味合いがないよね。とはいえ、サブスクでなんとでもなることが多いから、そこまで心配してない。」
「リアタイしなくても、いつでも見られるって、本当にいい時代になったね。再放送も増えたし。」
「再放送は放って置くと、大変なことになるよ。番組名録画してたら、このすばとか、劣等生とか、いつの間にか100本ぐらい録画してあってさ。」
「そうそう、私も一時期うたプリが大変だった。逆にハイキューだったり、ヒロアカだったりはこの機能で助かったよ。本放送で毎回のように放送局が変わってたしね。」
「チャンネルまたぎが出来るのはいいかもしれない。でも、知るのはだいたい2話目からだったりするから、全番組録画のレコーダーのほうがいいのかな。」
「そこはサブスクでごまかそうよ。」
「そのためのサブスクか。たしかにそうだね。うまく使ってるね。」
「受動型だとその発想もないんだ。もしかして、地上波時代と視聴方法があんまり変わってないから、見てない感じになる?」
「たぶん、最初を見逃すと、もう見ない感じになっちゃうのかもね。昔ってどうしてたのか、よく覚えてないんだよね。」
「昔はそうしないための録画だったんじゃない。でも、配信されれば、その辺は無視出来るもんね。終わってから一気見でも大丈夫だし。」
「そう言われるとねぇ。よう実だって、2期3期は全部リアタイしてたのに、1期はほぼ見てないからね。再放送がきっかけだったのかな。」
「なるほど、再放送にガッチリ掴まれてるほうの人だね。そっちのほうが、長く見てくれる可能性もありそうだしね。」
「原作は読まないから、どっちのほうがいいのかは分からない。売上とかには貢献してないし、あんまりいいお客さんではないよ。」
「でも、地上波でやってる以上は、アニメって宣伝みたいなものだから、気にすることでもないんじゃ。偉いよね。売上とかまで考えるって。」
「今日は家族の話、しないんだね。」
「ほとんど何も変わってない。相変わらず、僕は好きにさせてもらってる。だけど、僕だけまたアニメをリアタイするようになったんで、夜ふかしはするようになったかな。」
「一人の時代のほうが楽しいって感じる?」
「思わないよ。話し相手がいるってことが重要だって、僕も知ったから。今は、一緒にいることが幸せだと思う。」
「ウチの旦那とはタイプが違うのかな。理解はしてくれてるけど、やっぱり旦那もそろそろ考えて欲しいって感じ。難しいよね。」
「僕は特殊なケースだと思うよ。普通の家庭じゃないし、前にも言ったかもしれないけど、シェアハウスみたいなものだから。それに、今更だけど、一人じゃない楽しさみたいなものもちゃんと分かってきた。アニメ一辺倒じゃなくても、それなりに出来るのが分かったよ。」
「私達も40代だもんね。世間が許容してくれる世界とはいえ、いい加減大人になれってことなのかもね。」
「ま、じゃあまた3ヶ月後に。」
「そうだね。じゃあ、また3か月後に。」
ちょっと気になって、奥様に聞いてみた。
「ねぇ、僕がアニメとか見てて、いやになることってある?」
「そうねぇ、正直なところ、あなたがどうしてアニメを見てるのか、分からないことも多いけど、あんまり意味を考えてもしょうがないかな。」
「いやではないの?」
「う~ん、私も嫌いじゃないからなんともなのよね。今のアニメは分からないけど、見てて面白いのも多いから、嫌というわけじゃない。でも、夜中起きてまで、見る必要あるかな?って思うことは多々あるわよ。」
「やっぱりそうなんだ。ちょっと考えなきゃダメかな。」
「それよりも、もう少し気分転換の方法を考えたほうがいいのかもね。とはいえ、私も出不精だから、こたつでドラマを見てたほうが、断然気分がいいのよね。」
「お互い、外にでも出てみる?」
「明日はそうしよう。あ、でも、またあの娘もついてくるよね。」
「あの娘は、自分でペースを握っちゃうからね。たまには、黙って抜け駆けしてみる?」
「大人がすることじゃないけど、たまにだから、いいかも。どこに行こうか。」
こう言ってくれる奥様がいて、僕は幸せだと思う。いい大人がアニメ、僕はいいと思ってるけどね。
今日はこの辺で。