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Life 50 Sometimes it's nice to have a relaxing day. 春のうたた寝、そして。

同居生活が始まって1年が経ち、僕たち3人はのんびりとした休日を過ごしていました。パスタを食べながら、この1年を振り返ります。


のんびりした時間

昼食後、僕は娘と友人さんと秋葉原へ出かけます。彼女は一人で家でのんびり過ごすことに。普段は家で過ごすことに慣れていなかった彼女も、この家では心地よく過ごせることを感じ、穏やかなうたた寝をします。


帰宅、そしてサプライズ

夕方、僕と娘が帰宅すると、彼女はまだ寝ていました。彼女が起きた後、僕は彼女に「よく眠れたなら何より」と優しく声をかけます。そして、彼女との同居1年記念のお祝いとして、秋葉原で買ってきたチーズケーキをプレゼントします。


幸せな日々

サプライズプレゼントに彼女は涙を流し、僕と娘に感謝を伝えます。3人でチーズケーキを食べながら、これからも穏やかで幸せな日々が続くことを願います。


この話は、同居生活1年を迎え、お互いの存在が当たり前になり、家族の絆がより一層深まったことを描いています。

「同居して1年かぁ。なんか、あっという間だったね。」

「そうねぇ。あなたも大学に入って、1年どうだった?」

「入ってよかった。これと言って、成果があるわけじゃないけど、私にはまだまだ知らないことが多いんだなって。」

「そっか。色々知れるというのは貴重な機会だから、私みたいに勉強の虫になれとは言わないけど、楽しんで学んでね。」


お昼のパスタを作ってたオトーサンが、話に入ってきた。

「お、今日はナポリタンだ。」

「残り物で作ったから、具はちょっと誤魔化しながら食べて。」

「いっただきま~す。ん、うん?」

「どうかした?」

「いや、ナポリタンだけど、細かく刻んだフライドポテトが入ってて、ちょっと驚いた。」

「大丈夫よね。残り物って言っても、さすがにひじきの煮物とか、そういうのは入ってないのよね。」

「入れてほしかった?残念だけど、僕もそこまでごった煮にする気はなかったよ。」


洗い物は私達がやっている。オトーサンも、フライパンぐらい洗っておいてくれればよかったのに。

「あの人の料理に助けられてることも多かったわよね。毎週末、出前を頼むような事態は避けられたし。」

「でもさ、おねえちゃんが一人で暮らしてた時って、どうしてたの?」

「私?そうねぇ。ほら、私もなんだかんだで休みは昼まで起きないから、食べずに、夕飯だけ買ってきたりとかかな。」

「なんか体に悪そう。」

「あんまりオススメはしないわよ。寝る前に空腹になることもあったし、意外とつらいのよね。」

「想像と違ってたな。私は、喫茶店にでも行って、サンドイッチでもつまみながら、本を読んでるようなイメージあったもん。」

「ありえないかな。確かに、喫茶店に行くのは好きだったけど、私はチーズケーキ目当てだったから。本を読むなんてことはしないし、ウッキウキで出てくるのを待ってるの。」

「楽しそう。でも、同居してから、喫茶店に行くのもやめたの?」

「う~ん、まあね。それよりも、あなた達と一緒にいるほうが、気分的に楽しいかな。」

「そうなんだ。その感覚がわからないんだよねえ。二人といると楽しいけど、家でゴロゴロしてたり、TV見てたりしてると、なんでみんなでこんな事してるんだろうって思っちゃう。」

「若いから、まだ理解できないのかもね。時には、ゆっくりと時間をかけて、のんびりするのも、幸せだったりする。あなたももう少ししたら、わかるようになるかな。」


「あ、ご苦労さま。ありがとね。」

「今日はなにかする?」

「う~ん、そうだなあ。考えてなかったよ。」

「私も。今日ものんびりしようかな。贅沢な時間の使い方だけど。」

「オトーサンは?」

「僕も特に予定はないよ。何、どっか行きたい?」

「じゃあ、秋葉原にゲーム買いに行きたいな。」

「いいよ。あ、ついでだからアイツも呼ぶ?ほぼ自宅みたいなもんだし。」

「暇してるのかな?でも、また聞きたいことあるし、呼んで欲しいかな。」

「じゃ、準備してきなよ。僕はこのままでも大丈夫だから。」

「うん、ちょっとまっててね。」



「珍しい、あなたもたまには誘うんだ。」

「いや、あの娘がそういう目をしてたから、言ってみたまでだよ。」

「良く見てるよね。私が、イマイチ母親として自信が持てないのは、そういうところなのかな。」

「自信なんてあとから付いてくるものだよ。それに、僕の考えてることは、ある程度分かるんでしょ?」

「だって、あなたは毎回要求があると、捨てられた猫みたいな目をするんだもの。相手にしなきゃいけないと思っちゃう。」

「そんなに可愛い感じ?」

「可愛いわよ。どう、奥様にそれを言われる気持ち?」

「ま、男だから、可愛いって言われるのは、なんか複雑かな。」

「そういうところは素直じゃないのね。まったく、可愛い人ね。」



「じゃ、おねえちゃん。ちょっと行ってきます。」

「留守番任せて大丈夫?一緒に行く?」

「いいわよ。他の場所ならともかく、秋葉原に行っても、私が見るようなところはないわ。」

「分かった。何か欲しい物があったら、連絡してね。ついでに夕飯も買ってくるから。」

「お願いします。行ってらっしゃい。」




三人でいると狭いって感じるのに、一人でいると、こたつが大きいのよね。

さて、どうしようかな。本はKindleで読むから、手に取らないのよね。ちょっと、嘘ついちゃったかな。


時間を潰すというと言葉が悪いけど、春先にもなれば、やっぱり部屋の中でウトウトするのが気持ちいい。

「さすがに昼間からお酒は、また怒られるよね。」

ふと、いけないことを考えてしまった。でも、昼に飲む酒も、これはこれでいいんだよね。


は~~~~。いつからこんな気持ちになったんだろう。

前に住んでた、ワンルームの時には、こんな気持ちにはならなかったなあ。ワンルームだったから?それともこたつがあるから?

家にはあまりいたくなかった。休日といえば、美味しいチーズケーキだけを目当てに、色々おひとりさまをしてたし、今もあの人は、私が一人で行きたい時には、優しく送り出してくれる。

今日も、無理やり連れ出すようなことはしなかった。でも、ちょっと寂しかったりする。

「一人で置いていくなよ。バカ。」


ここは居心地がいい。理由なんて考えるのもバカバカしいのよね。あの人がいなくても、あの娘がいなくても、それは変わらない。

多分、住んでいる人の気持ちが、この部屋にも溢れてるのかもね。



「...う~ん、寝ちゃってたか。」

やっぱりこたつかな。ここに足を入れてしまうと、暖かくなくても、なんとなくうたた寝をしてしまう。

まだ二人は帰ってこない。ま、まだ16時過ぎだもんね。今頃、友人さんと三人で、ゲームの話で盛り上がってるんだろうな。


もう少し、まどろんでいてもいいかな。

こういう日、あってもいいよね。あなた。もう一人の私。



「...きろ。もう夕飯の時間だぞ。」

「あれ、おかえりなさい。もしかして、結構寝てた?」

「今は19時だよ。夕飯のリクエストが来ないから、適当に買ってきちゃったよ。」

「うん、ごめんなさい。」

「あんまりお目覚めがよろしくないかな?」

「いや、こんなに昼寝しちゃったのって、久しぶりで。ちょっと反応に困ってる。」

「良く眠れたなら、何よりだよ。そういう日があっても、別にいいんじゃない。」

「...あなたって、本当に人の考えてることが読めるのかな?」

「どうしたの?僕もそこまで器用なことは出来ないよ。でも、君と一緒のことを思ってたら、嬉しいよ。」

「本当に、どこからそんなにカッコつけたセリフが出てくるのよ。まったく。」




その日のおねえちゃんは機嫌が良かった。オトーサンが言った一言が結構効いてるみたい。

「じゃあ、お酒。ね、一本だけでいいから。」

「それはダメ。今日はお休みで、おねえちゃんはお昼寝してただけでしょ?昼寝ってそんなにストレス?」

「あ、もしかして、一緒に行けなかったことを気にしてた?それは悪いことをしてしまったね。」

「それはいいの。私がゆっくりしてたら、ずっと昼寝してただけだし。だから、寝起きの1杯をください。」

「ダーメ。なおさらじゃない。」

「そう言ってることだし、僕もあの娘に怒られたくないから、今日は休肝日、ね。」


「あ、そう言えば、おねえちゃんにお土産。」

忘れてたわけじゃないんだよ。ちょっとタイミングを見てただけ。

「あ、チーズケーキじゃない。いくつか買ってきたのね。」

「秋葉原のアトレって結構色々なデザート売ってて、どうせだからってね。」

「それもそうだけど、あなたと一緒に暮らしてから、もう1年だからね。僕たちからのお祝い。」

聞いたおねえちゃんは、また感極まって、泣きそうになってる。私の両親は、本当に泣き虫ばっかり。

「ありがとう。本当に私、泣き虫だなぁ。すごく嬉しい。二人も、一緒に食べよう。」

「え、いいの?これ全部おねえちゃん用だよ。」

「私を太らせる気?それなら食べちゃうけど。」

「あ、僕は、頂きます。あなたには、ずっとそのままでいて欲しいです。」



今日も一日、楽しかったなぁ。オトーサンの友人さんとも話せたし、おねえちゃんも喜んでくれたし、なによりオトーサンと一緒にいられたし。

毎日、こういう穏やかな日が続くといいのにね。オトーサンも、おねえちゃんも、きっとそう思ってるよね。





今日はこんなところかな。

聞いてもらって、ありがとうございます。また今度ね。


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