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Append Life 68 Hobbies save lives. 持つべきものは趣味を共有する人 その4

「流石に、何本かはアニメ見たんだ。良かったね。」

「たまたまやってる時間が良かったんだよ。そして、サブスクでは、アニメを見ることはない。受動型だよ。僕は。」

「貪欲に見てるものだと思うけどね。ま、でも前クールよりは、マシで良かったよ。」


今も定期的に連絡を取っている、中学の友人がいる。

それは、彼女と呼ぶように、女性の友人だからだ。

僕も忙しくてあんまり連絡取れなかったから、久々に喋ってるというわけ。


「で、MFゴースト。まあ、君がイニD好きなのは知ってたから、それはわかる。ウマ娘もゲームやってたからわかる。16bitセンセーションは?」

「ああ。ほら、やっぱり、高校生ぐらいの時代って、エロゲーも全盛期に近い時代だったからさ。それに、原作とは話が違うしね。」

「ゲームが実名で出てきてたよね。いや、あんな協力テロップ、ちょっとした話題の映画並じゃない?」

「ね、よくもまあ、色んなところから許可が下りたと思う。ま、なんかよくわからない終わり方してたけどね。」

「あれ?盾の勇者は?ゴブスレは?」

「...いや、なんというか、録画はしてたんだけど、なんとなく見てない。忘れてると言うのが正確かな。」


「でも、前期見てないっていうから、もう戻ってこないのかと思ってた。いや、三次元嫁がいる君だから、いつかはそうなることになるとは思ってるけど。」

「安心してくれ。二人が寝てるときにリアタイ視聴してるんだ。全盛期に近い見方をしてたよ。あ、そういえばよう実の2期もなんとなく見ちゃってたな。」

「木曜日しんどくなかった?だって25時半だよ?」

「まあ、その辺は、もうエナドリとかで誤魔化してる。色々面白いもんだよ。人間の生かし方というのはw」


「で、そっちは家族と順調?」

「まあね。相変わらず、娘はゲームやってるし、伴侶は昔のドラマをずっと見てる。時間の活かし方は、彼女たちのほうが正しいんだろうね。」

「そっかー。いや、実はさ、旦那とちょっとね。」

「オタ活が悪いとは言わないけど、旅行気分で遠征してたら、そりゃ文句も言いたくなるんじゃない。」

「かもね。いやあ、私も反省はしてるんだけどね。」

「珍しいね。ギクシャクしてるって?」

「そうなんだよね。別に生活に支障があるわけでもない。でも今まで我慢させてたのかな。やっぱり、オタ活にね、文句を言われることが多くなってきた。」

「相変わらず、2.5次元も網羅?」

「そっちはちょっち活動自粛かな。イベントに行けないというより、チケットが厳しいのよ。それに、1公演あたりの価格も上がってるし。」

「僕は2980円でBSとATXさえ見られれば、もうそんなに不満はないからね。舞台の世界は、どうしてもチケットと興行ありきで成り立っているし、やむなしとは思うけどね。」

「幸い、私はテニプリを入れてないから、そういう意味では多くないとも言えるけどね。ただ、やっぱり規模が拡大していけば、当然、各公演はプラチナチケット化していくしね。」

「ま、区切りとしてはちょうどいいのかもね。基本に戻って、もう一周るろ剣でも見てればいいんじゃないの?」

「そうねぇ。あとは、旦那の行きたいところにも行ってみたいかなって思ってる。あまりにも私に寛容しすぎだったから、こんな感じになってるのかもしれないからさ。」

「いいんじゃないかな。ま、和を乱す行為があると、どうも家族というものは一瞬で消し飛ぶらしい。娘に教えてもらったよ。」

「喧嘩することあるんだ?昔の二人からは想像がつかないねぇ。」

「長いようで、あっという間に僕らは大人になって、家族になったから、家族って枠組みに戸惑いがあるんだよ。そこを娘が取り持ってくれてる。自分の娘じゃないけど、嬉しいものだね。」

「立派な旦那になったじゃん。アニオタ要素が本当になくなったよね。家族の話を楽しくしてる君が、すごく新鮮に見えるよ。」

「そうかな?自分で自覚がないけど、そう見てもらえるのは嬉しいかな。」

「ま、でもそういう人になっちゃったら、私が置いてけぼりな気がしちゃうよね。」

「でも、趣味の話が出来る人は、やっぱり貴重よ。家の中では誰も興味ないしね。」


「で、来季はどう?」

「どうと言われてもなぁ。なんとなくよう実の3期ぐらいしか見ない気がする。」

「あ、あれがあるじゃん。僕ヤバ。」

「時間がなぁ。どうも25時30分ってのがつらい。土曜日だけどつらい。」

「う~ん、一覧表を見ながら話してるけどさ、真の仲間の2期、これも見るかな。なんとなく1期も見てるしね。」

「ダンジョン飯とか青エクとかも面白いと思うんだけどね。う~ん。結構見られるものあるよね。」

「一番作画が荒れる時期なのに、こんなに本数できんのかな?」

「出来た作品を見て、あーだこーだ言うのが私達の仕事ってね。」

「仕事じゃないだろ。まあ、そんな感じなのは確かかもしれないけどね。」


「ま、じゃあまた3ヶ月後に。」

「そうだね。...いい加減、会ってみる?」

「やめてよ。会って話をしたって、同じになるだけだよ。」

「それもそうか。じゃあ、また3か月後に。」



「3ヶ月後か...。」

「なんか難しい顔してる。」

彼女がそう答える。そんなに難しい顔してるのだろうか。

「いやね、あなた達を巻き込んでまで、アニメ見るのはどうなのかなって?」

「あなたは解説してくれたりするし、私は案外楽しんでるけど。」

「でも25時30分から始まるアニメとか、リアタイは厳しいでしょ?」

「あの娘はバイトがあるかもしれないけど、私は大丈夫よ。ラブコメだったら、一緒に見てあげる。」

「...今期は少し頑張ってみるかな。う~ん、頑張るの意味が違ってる気がするけど。」

「あら、あなたがアニメにやじを飛ばしてるのが好きなのよ。それが見られるだけで、面白いもん。」

「そういいながら、あなたも言ってるじゃない。やっぱり、ふたりともオジサンオバサンになっちゃってるのかもな。」


ま、今期は頑張ってみよう。



今日はこの辺で。

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