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20/102

Life 38 Retro Longing. 憧れの大衆喫茶

今日は特別な日ではないけれど、僕の思い出の店で夕食をとるため、3人で日暮里駅に集合します。


昭和レトロな大衆喫茶

僕たちが向かったのは、昔ながらの大衆喫茶「談話室ニュートーキョー」。分厚いソファー席に座り、それぞれメニューを選びます。彼女(奥様)は、仕事のストレスからビールを注文し、僕と娘は彼女の愚痴を聞きながら、慰めます。


思い出とノスタルジー

僕は、幼少期に家族でデパートのレストランで食べたお子様ランチとクリームソーダの思い出を語ります。特にクリームソーダは、溶けたアイスクリームを悔しい思いで飲んだ記憶があり、僕にとって特別な存在だと話します。娘は、僕と再会した時の「ダークモカチップフラペチーノ」が、彼女にとってのクリームソーダのような特別な飲み物になっていることを明かします。


3人の関係性

食後、僕は地方出張の思い出を語り、喫茶店で地元の人々と交流した経験を話します。彼女は、僕がどこでも人々と馴染める才能を持っていることを指摘し、娘もまた、僕の実体験に基づいた話が面白いと褒めます。3人は、互いの過去や思い出を共有し、僕たちの家庭のあり方が、お互いの人生を豊かにしていることを再確認します。


美味しい料理と、懐かしい思い出話で心を満たし、3人は穏やかな時間を過ごすのでした。

今日は別に特別な日ではないんだけど、夕飯は、なんとなく気分で、昔から何回か行っているお店でご飯を食べようと思った。

[日暮里駅の東口の改札前で待ち合わせ]

LINEを飛ばしておいた。二人共返事は[OK]らしい。


「おまたせ~。オトーサンはいつも早いね。」

「君こそ、よく迷わずに来られたね。誰かに聞いた?」

「バイトのおばちゃんに聞いたよ。でも、こんなに近いのにわからないって不思議がってたけど。」

田端に住んでいるような人が、日暮里まで来られないって、結構な問題だと思うけどね。


「ごめんなさい。待たせちゃった?」

「いや、この娘と話してたから、あまり気にしなくていいよ。」

「そういうのは嫉妬の元なの、わからないかな?」

「そりゃ分かるけどさ、二人揃って無言で待ってても嫌でしょ?」

「おねえちゃんはまた会社で苦労してたんだよ。オトーサンも分かってあげよう。」

そう、最近は仲裁役が出来るほどになった。この娘は知らないうちに出来ることが増えてるのに、親としては嬉しい。でも、それを家事に振り分けてくれないだろうか。

「ごめんね、大丈夫。そんなに待ってないからさ。それじゃ、近くだから行こうか。」


日暮里の東口を降りると、隣りにホテルがある。今日はその建物の2階にある。

「談話室ニュートーキョー?喫茶店?あ、でも看板には普通に定食とか書いてあるね。」

「昭和の大衆食堂、もしくは大衆喫茶、現代まで続いてる貴重なお店で、たまに昔から一人で来てたんだ。なんとなく、今日は三人で来てみようかなって。」

「シブいなあ。オジサンなのは知ってるけど、あなたってやっぱりノスタルジーに浸りたい時があったりするよね。」

「まあ、それもあるけど、こういうお店がまだあって、ある程度その当時の雰囲気が味わえるというのは、代えがたいものだと思うよ。」

「まーまー、いろいろ言うのは、中に入って注文してからにしよ。あ、エスカレーターもABABみたいでなんか昭和っぽいね。」


「いらっしゃいませ。」

「三人なんですけど。」

「今は空いているお席をお使いください。」


決まって、深く座れるソファーの席に座るようにしている。椅子も喫茶店っぽいのだが、例えば大型スーパーに併設されていた大衆食堂といえば、なぜか深く座れる、ふかふかのソファーだった記憶がある。

「これは、人をダメにするソファーね。なかなか立ち上がれないかな。」

「なんか、これはこれで重心が難しいね。あんまりこういうところに行ったことなかったから、なんか座り心地がイマイチ。」

「普通の椅子にする?二人ともなんか苦戦してるようだし?」

「そんなことないよ。ここでいい。」


「いらっしゃいませ。おしぼりとお冷でございます。」

おしぼりは一人ずつ渡してくれる。地味にこういうサービスが嬉しかったりする。

「あ、ありがとうございます。」

「どうもありがとうございます。」

「メニューをお持ちしましたので、ご注文の際にはお呼びください。」

店員さんも初老の紳士。僕もああいう気品ある紳士のような歳のとり方をしたい。


「さて、僕はもう決まってるんで、ゆっくり選んでくださいな。」

「あなたは何度も来てるから、注文するものが決まってるのね。行きつけの飲み屋とかないくせに、ファミレスには行きつけあるよね。」

「僕はデザートだけでもファミレスに入るぐらい好きだからね。」

「う~ん、おねえちゃん、意外にボリュームある感じのメニュー多くない?」

「さすがに古き良き時代の大衆食堂。味はそこそこ、量は多めというのは、押さえてるのよね。」

「デザートって頼んでいい?ちょっと値段張るけど。」

「今日は僕が呼んだから、僕のおごりだよ。節度は守って、注文するのはいいよ。」


「決まった。おねえちゃんは?」

「私もこれでいいかな。」

「すみませ~ん。注文お願いします。」


「おまたせいたしました。ご注文をどうぞ。」

「僕は、豚肉ロースの生姜焼き弁当とチョコレートバナナパフェを一つずつ。」

「デザートは食後でよろしいでしょうか。」

「はい、それでお願いします。」

「私は、柔らかビーフシチュー&煮込みハンバーグのライス付きとプリン・ア・ラ・モードを一つずつ。」

「こちらも、デザートは食後でよろしいでしょうか。」

「大丈夫です。お願いします。」

「私は海の幸のバター醤油スパゲッティと、プレミアムモルツの中ジョッキを一つずつ。」

「お飲み物はすぐにお持ちさせていただいてよろしいでしょうか。」

「それでお願いします。」

「それでは注文を確認させていただきます。豚肉ロースの生姜焼き弁当とチョコレートバナナパフェ、柔らかビーフシチュー&煮込みハンバーグのライスセットとプリン・ア・ラ・モード、海の幸のバター醤油スパゲッティと、プレミアムモルツの中ジョッキ。デザートは食後。お酒はすぐにお持ちさせていただきます。それでは、ごゆっくりどうぞ。」


「一人だけビール。」

「許して。明日もあの職場に行くための燃料なのよ。本当に申し訳ないけど。」

「よほどやられてきたの?なんか普段に比べて少し荒れてるような気がするけど、呼んじゃ悪かったかな。」

「そんな事ない。むしろ連れてきてくれて、感謝してる。」

「オトーサン、私達飲み物頼まなくていいの?」

「いやいや、僕らはそれより高いデザートがあるだろ。しょうがないけど、我慢して。」

ちなみに、普段はデザートに食後のカフェオレを注文することが多い。これはこれで高い飲食代になってしまうんだが。


ビールが運ばれてきた。

「プレミアムモルツのお客様?」

「はい、ありがとうございます。」

ここは器も冷えているので、外見から冷えてると分かる。

「ごゆっくりどうぞ。」


仕方がないので、僕と娘はお冷で、仕方なく乾杯をする。

「「「カンパーイ」」」

彼女が一目散にジョッキに食らいつき、ゴクゴクと喉を慣らしている。

「は~~~~。なんとかなったわ。」

「なんとかなるって。何、やっぱりさっきから機嫌悪い?」

「いつもの話。もう、なんでもいいんだけど、私がフロントマンとして矢面に立つより、後輩を立たせて一線を退きたいのよ。さすがに15年も塩対応出来ないでしょ。」

「そりゃそうだ。あなたはよく頑張ってる。頑張りすぎないで、後輩さんに徐々にシフトさせていったほうがいいよ。上手いこと出来ると思うんだけどなあ。」

「やっぱり。そう言ってくれるのはあなただけなの。ウチの後輩、愛想はいいんだけど、ちょっと押しに弱いからさぁ。なんか見てて助けないとって思っちゃうのよね。それも、そのまま見守ったほうがいいのかしら。」

「多分、育たないだろ。まあ、明らかにナンパ目的なのだけ、あなたが撃退すれば、もういいんじゃないか。」

「なんであの会社、本当に似たような厄介な人たちしかいないんだろうね。備品係なんてのが総務課にある会社なんて、大体今はもう古いっての。」

「それはなんとも言えないなあ。聞いてると、本当に昭和みたいな会社なんだよなあ。それが不思議でしょうがない。」


「で、君は君で、体重移動がいい加減難しいのかな?」

娘がどうもソファーで左右に揺れている。遊んでるのかもしれない。

「バランスボールってこういう感じなのかな。床に足を付けないと、挙動が読めないというか。」

「はいはい、家じゃないんだから、しっかり床に足付けて座ってようね。」

「その言い方。子供じゃないんだから。」

「バランスボールだと思ってソファーで跳ねてるような娘は大人じゃないです。」

「アンタたち、いい加減にしないと、周りに迷惑だから。」

「ごめんなさい。静かに座ってます。」

しかし、彼女がアンタたちなんて言葉を使ったのは初めてかもしれない。これは、また定例会で、懺悔になるだろうな。


「それにしても、昭和レトロって言う意味合いが良くわからないんだよね。なんというか、私はそれほど昔の話でもないんで。」

「まあ、1999年あたりだと、まだまだ昭和って空気があったもんね。よくも悪くも、やっぱり20年ぐらいが文化のスパンなのかもも知れない。」

「それ以前に、前にも話したけど、ウチは親が割と束縛するほうだったから、外食ってほとんどしなかったかな。」

「そうそう、おねえちゃんの言う通り。なんであんなに厳しかったんだろうね。」

「そう言えば、今更ですけど、兄弟いたんじゃないんだっけ?」

「ウチは一人娘だったから。やっぱりその分親の期待値も高かっただろうし、共働きだった割に、お金は使わなかったのよね。」

「帰りにスーパー寄るぐらい?でも、お菓子もたまに買ってもらえるって感じで、とにかくストイックな生活だった気がするよ。」

「だけど、今は私達が姉妹みたいなものだから、とっても楽しいわよ。この娘が本当に姉妹だったら、少しはあの時代も救われたのかも知れない。」

「私もおねえちゃんいるから、毎日楽しい。大学行ってるし、友達もバイト仲間もいるから、どこでも楽しいよ。」

「やっぱり、私達は今が楽しいから、幸せなのよね。あなたもいるし。」

「三人とも幸せならそれでいいと思うよ。いや、三人でいるときぐらい幸せじゃないとダメなんだよね。」


「で、昭和レトロって言ってる人に聞きたいんですけど、なんかそういう思い出でもあるの?」

「そうだなあ。昔、正月に必ず宇都宮に初詣に行ってて、その帰りに宇都宮の東武デパートに寄ってたの。そこにあったファミレスなのか、大衆食堂というのか、まあ、すごくデカいレストランがあってさ。」

「私達の知ってる時代にはある?」

「90年代後半にはもうなくなってる。僕も小3ぐらいには、そこでご飯を食べなくなったから、多分そのころなくなったんじゃないかな。」

考えてみると、30年前にあるかどうかの時代の話だから、記憶も曖昧ではある。

「で、そこで必ずお子様ランチと、クリームソーダを注文してくれたの。いや、多分自分で注文したんだと思う。その頃の情景がやっぱり忘れられないんじゃないかな。」

「家族揃って幸せにテーブルを囲んでたわけだ。あなたの両親って、そういう感じしたものね。本当に優しそうな空気があった。」

「だけど、クリームソーダだけ、どうしてもうまく食べられないわけ。僕が食べるスピードが遅いから、アイスが溶けちゃうんだよ。それで、悔しくて泣いたりしててさ。」

「オトーサンって、なんかそういうところが変に可愛いよね。別にクリームソーダじゃなくて、アイス頼めばいいだけなのにさ。」

「本当にその通りなんだよね。だけど、子供の僕は、クリームソーダって響きにやられてたんじゃないかなって思うんだよね。レストランの見本もそうだけど、あれってなんかお得な感じするじゃん。」

「アイスとメロンソーダが合わさってるから?子供なのに、そういう損得勘定で頼んでたんだ。ああ、でもあなたってセット品には確かに弱いところあるかな。」

「そ。単純にコーラよりクリームソーダのほうが得だと思ってたのかも知れないね。で、泣きながらアイスの解けたメロンソーダを飲むわけ。」

「元はしっかり取るんだ。やっぱり、オトーサンって変なところが賢い子供だったのかもね。」

「そうなのかな。でも、いつの間にかクリームソーダ自体が世の中から少なくなって行って、ファミレスでも今は見ない感じだよね。」

「スタバのアレとかはクリームソーダに近いけど、コーヒーだったりココアだったりだもんね。」

「で、こっちに引っ越してきた直後かな。なんとなく物珍しくここに入って、久々にクリームソーダと再会したわけ。さすがに、大人だとアイスは少し溶かしたほうが、後々美味しいんだなってわかったよ。」

「実は子供の頃に泣きながら飲んでたものが、一番美味しいってのも皮肉よね。あれ、だけどあなたは今日は注文してないのね。」

「なんとなく思うことがあった時に一人で来ると、頼むんだよ。多分、僕にとって、クリームソーダは生涯、なにか特別な食べ物なんだと思うよ。」

「おねえちゃん、私達ってなにかそういうものあるかな?」

「うーん、私は思うことあれば、お酒を飲むことで解決しちゃうけど、純粋に子供の頃に食べた何かで、今も思いが強いものというのはないかな。あなたはどう?」

「私もそうかな。あ、強いて言えば、オトーサンと再会した時のダークモカチップフラペチーノかな。ついつい、スタバに行くと頼んじゃうんだよね。オトーサンが最初にスタバで買ってくれた、現代の飲み物だから。」

「そんなに好きかぁ。スタバじゃなくて、ちゃんとした喫茶店にでも行くべきだったかな。」

「いやいや、あの時制服で入った背徳感のある初めてのスタバ。私はすごく新鮮だったんだよね。私が生きてた時代は、そもそもスタバなんて栃木になかった時代だし。」

「いや、君がそれで喜んでくれて、思い出になるなら、それはそれでいいや。」


「おまたせ致しました。」

そう切り出して、各々注文したメニューが運ばれてくる。それからは、普段より夕飯の時間が遅かったせいか、三人揃って黙々と食べる。

食べ終われば、タイミングを測ったかのように運ばれてくるデザート。彼女だけは、ちびちびとビールの残りを飲んでいたけどね。


食後

「で、結局食後のコーヒーまで頼んでしまったけど、本当に支払い大丈夫?」

「最悪カードで払うよ。まあ、居酒屋に三人で行くよりは安いんじゃない。」

幸い、店員さんが気を利かせて、セットドリンクということにしてくれたので、そこはそれほど痛くなかった。

「なんか、喫茶店でちゃんとした料理食べるのって初めてだったし、それが美味しいって、新鮮だったなぁ。だいたいビーフシチューと煮込みハンバーグがセットって。」

「確かに、なぜかミックスフライみたいな食べ物が多いよね。喫茶店のご飯って。」

「私、そういう喫茶店って知らないなあ。いいところ軽食。サンドイッチが出てくる感じのお店。」

「純喫茶的なところなんじゃない。でも、ピラフとかナポリタンとかはなぜかメニューにあったりしてさ。」

「そうそう。あなたってどこでそういう知識を得ているわけ?別に喫茶店巡りが趣味でもなさそうだし。」

「なんでだろうね。地方に出張に行くことが多かった時代にさ、入れるお店って、地元の喫茶店ぐらいしかなくてさ。で、入ってみたら、すげえボリュームの日替わりランチが出てきたりしたとかもあったしね。」

「オトーサン、今は出張行かないけど、昔は2週間ぐらい行ってたりしてたもんね。」

「もっと前の話かな。昔はもっと色々なところに行ってたんだよ。」

「今の仕事しか知らないし、昔の仕事の話とか話すこともないもんね。私が知らないのも当然かな。」

「そうか、話したことなかったっけか。まあ、色々あったんだよ。」


「そういえば、すごい田舎の街に出張に行ったの。東京から電車で3時間ぐらいかかるところ。で、仕事と行っても待ち時間が長くてさ。それで、気づけばお昼になっててさ。周りにコンビニすらなくて、これご飯抜きかなって思って、最寄りの駅前まで戻ったんだけど、そこに地元の喫茶店があってさ。思わず入ったわけ。」

「うんうん、それで?」

「思いっきり地元の人ばかりでさ、ちょっと場違いかなって思ったんだけど、通されたから席に座っちゃったの。そこでたまごサンドってのがあって、いわゆるアレかなと思って注文したの。そしたらさ、厚焼き玉子のサンドイッチが出てきてさ。そういうのもあるんだなって思ったよ。で、地元の人とちょっと世間話なんかしてね。ちょっと話がはずんで、待ち時間を少しオーバーしちゃってさ。店の人にも悪いことしちゃったよね。」

「割とそういう場所で馴染むタイプよね、あなたって。多分私がちょいちょい行ってる気仙沼のあの人たちとも馴染めそうだもん。ちょっと羨ましいな。」

「僕も良くわからないけど、まあ、そういうこともあるよねって、毎回思いながら、色んなところに行って、いろんな店に入ったよ。」

「オトーサン、旅行記でも書けばいいのに。」

「こういうのは話さないと伝わらないことなのかもしれない。多分、文章で同じことを書いても、君は興味が湧く?」

「どうかなぁ。参考にはするけど、そういうことなんだ、で終わりそうだよね。」

「そういうことだよ。思い出話ぐらいに留めておくのが、ちょうどいい。楽しければそれでいいし、つまらなくても、その知識は得るわけで、使う使わないは人それぞれ。」

「あなた自身に興味を持つ人が多いのがなんとなくわかったかな。こういう実体験を面白そうに話す人って、どういうわけか信用される。実際、あなたはどこで身につけたのか、そのディティールも高いのよね。」

「そう?僕には語彙力が足らないよ。それに、僕より面白い話が出来るから、メディアに出ているわけだし、その程度なんだよ。僕は。」

「でも、オトーサンは私の中では大スターと変わらないよ。ただ、今日はその凄さの片鱗を見た気がする。良く自分のことを趣味人って言ってるけど、オトーサンって趣味人だからこその目線があるのかもね。」

「褒めてもここのメシ代しか出ないよ。まあ、それでいいのか。」



「ありがとうございました。また、いらっしゃってください。」

結局はカードで払った。初老の紳士に顔を覚えられてるのだろうか、前とは違う退店のセリフだったな。



今日のことはまだまだある。続く。

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