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オナカイタイ…
《ニル視点》
ビュオオオオ!!!!
『ギュロロロロロロッ!!??』
「今のうちに離れるぞ」
「いで!?」
ルドロス王に足を引っ張られ引き摺られているロードルト王が頭を打ってそんな声を上げた
「ぬう…」
「ドゥートンレス様、こちらに」
鎧をあちこちひしゃげさせたドゥートンレス王が近衛騎士に肩を担がれながら運ばれた
「お主たちまだ終わっとらんからな、今のうちに魔力ポーションを飲んでおくのじゃよ」
「「「はい!!」」」
カドラス王は後方支援部隊にそう声をかけていた
現状はミリア王率いる龍騎士隊、ルストリウス王率いるエルフ部隊、ナーミアス王の魔道騎士隊、その部隊を守るようにルトロス王の魔族部隊が出ている
そこに馬に乗ったカドルさんとナルメリアさんが遊撃をしている
「ふん!!」
カドルさんが槍を一振りすると大量の魔獣が飛ばされた
「それ〜」
ナルメリアさんが手の中で光っていた複数の何かを投げると
カッ!!
ドゴゴゴゴ!!!
そんな音と共に複数箇所で爆発が起きた
「どうじゃ、ナーミアス?」
「表面だけね、表面だけなら確かに削れてるわよ、ルトロス」
片手を前に出し少し眉を歪ませながら、ルトロス王の問いにナーミアス王は答えた
「う〜む勇者は使わんのか?」
「レベルの関係、それと今回は予定外の事もあったから後方待機させて戦場の雰囲気に慣れさせたいそうよ」
「たしか、数を減らしある程度の弱さの魔獣を勇者たちにやらせる予定だったのな?」
「そんな予定だったんですか?」
隣のネルお姉ちゃんがそう聞いた
「うむ、そうじゃ今回は多数の兵を動員しておるから安全の面で見ても問題ないとの判断でな。まあ、2体の巨人が出てきてしまったからそれは中止になったがの」
ルトロス王がそう答えた
「しかし、この森にまさかあんな巨人がおるとはな」
ルトロス王が顎に手を当てながらそういった
「この森は北部にある砦と王都の間にあるゆえ、間引きは大規模な定期的に行われているはずじゃ。それにも関わらずあのようなのが出現したのはいったい…?」
ルトロス王がそう考え始めた時
『ギュロロロロロロロロロ!!!!』
「ちょ〜と考えてる暇はもうないかも…!」
ナーミアス王は先程とは違い額に汗を滲ませながらそう言った
「このままだと破られるわ…!!」
その声でアディグロが閉じ込められている竜巻の方を見ると
『ギュロロロアアアアア!!!!』
竜巻が弾け飛んだ
幸いにも近くに人はいなかったが、
「…のう?わしの目がおかしくなければ、アディグロの見た目変わっとらんか?」
「…奇遇ね、私にも変わって見えるわ」
現れたアディグロはその姿が大きく変わっていた
元々ゴツゴツとした見た目をしていたのがさらにがっしりとしているのだ
ギョロギョロ
三対の目が一斉に動き始め
ギョロ
こちらを見据えた
『ギュロロロアアアアア!!!』
その咆哮と共にまた戦闘が始まった
遅いのはいつも通りです




