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お腹が〜いたい〜( ;´Д`)
「いや〜壮観、壮観」
私は今平原の高い丘にいる
この丘は左手に味方の軍、右手に例の森が見える位置にある
森からはこの丘の上にいる私を見づらいため、観察するにはだいぶ適しているのだ
味方の軍…連盟軍と名付けられた軍隊は理路整然と並んでいた
現在は前衛の部隊の後ろで弓兵隊と魔法隊が準備を進めている
「んっん〜戦の前触れね〜」
そんなことを呟きながら先ほどのやりとりを思い出す
―――――――――――――――――――――――――
「ニル、ネル」
作戦会議が終わり、配置に着こうとする2人を呼び止める
「はい?」
「ん、なに?」
2人が振り返るのを確認してとあるものを出す
ジャラジャラ
「腕に巻くね〜」
鎖を出しながらそのままニルにはまだ巻いてない方の腕に巻き、ネルには両腕に巻く
「これは?」
ネルが巻いた鎖を見ながら聞いてきた
「それはね〜私の一部なんだけど〜他人に使わせることができるのよ〜」
「???」
ネルが首を傾げている横で
「おお〜」
ジャラジャラ!
鎖を操っているニルがいた
「…なるほど」
それを見て苦笑を浮かべながらそう呟いた
(他にも私の移動先の役割もあるんだけどね〜)
後はその場所からの視点も兼ねている
「上手く使ってね〜?大体の攻撃だったら防げると思うから」
「ありがたく使わせてもらいます」
ダキッ
2人をまとめてハグする
「気を付けてね〜?滅多なことはないとは思うけど、絶対はないから」
「…はい」「ん、わかった」
2人を離してこの場を離れる
さてと…やることは終わったかな?
後は瑠々のところに顔を出して向かうとしますか〜
その後会った瑠々を目一杯ハグしながら撫でて丘に向かった
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ガサガサガサ
目を開けて森を見る
「さあ〜開戦といこうじゃない」
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《ネル視点》
本人は気付いていないようなのだが響子さんの目がとある時から見開いていないのだ
とある時というのがガンドロスさんに城の中に連れていかれ戻ってきた時からだ
響子さんの妹の瑠々ちゃんにも聞いてみたが、目が眠そうに半開きになっているのは初めて見るそうだ
そうなった時から響子さんから感じられた得体の知れない、気配は完全に鳴りを潜め、全体的に柔らかい雰囲気になったのだ
しかし、あれは一体どう言う…?
そんなことを考えていると血の匂いが漂ってきた、それに目の前の森もざわつき始めた
今は目の前のことに集中しよう、油断して大怪我を負ったら洒落にならない
そう考えて思考を断ち切り、集中する
ハラショー‼︎




