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時間が飛ぶッ!!??
訓練開始から三ヶ月後…
「それではいくのじゃ」
「はい!!」
今はスイと遠山が距離を取って相対していた
スイはパチリと指を鳴らすと周囲にいくつもの属性が付与された魔力弾が展開される
そして、そのまま前を指差すとその魔法が飛んでいく
「!!」
遠山は杖を前に掲げ魔法を展開し、スイに劣らないような数の魔力弾を飛ばしていく
そしてその魔力弾同士がぶつかると
ボッ
そんな音と共に魔力弾が消え失せた
「ほう!この程度はもはや簡単か!では少しずつ難しくしていくぞ!」
「…はい!」
そうして余裕のあるスイは多種多様な魔力弾を飛ばしていく
それに対応するように遠山の方も対抗していく
他の方では…
「くはは!!小手先の技術が上手くなったではないか!北城よ!」
「これも届きませんか…」
爺と北城が試合してたり
「いくよ!ニル!」
「…ん!」
ニルとネルが…
「うっし!見せてやろうぜ!」
「お姉にいいとこ見せるんだから!」
金城と妹と試合をしている
「いや〜皆さんすごいでやんすね〜」
「そうでござるな〜」
大山、影山コンビは現在休憩中である
他にも試合をしているのだが…
「んだテメェコラァ!!」
「やんのかこのやろ!!」
西塔と東野がめっちゃ殴り合ってたりする
ちなみに私の方は
「すぴ〜…」
「ね、ねえ響子さん?お菓子を持ってきたんだけど一緒に食べない?」
なぜか顔を赤らめながらお菓子を差し出すレヴィさんに…
「これは良いものですね…この磨き上げられた刀身!はぁ〜…美しい…」
「なあなあ?魔界の上手い飯屋知ってるんだけど一緒に行かねえか?」
「む、サタンそんな話僕は聞いてないけど?」
「ぐわあああ!!!???ベルゼバブ!!??やめろぉぉ!!!」
「ねえ〜?そろそろ解いてくれないかしら?もう瑠々ちやんにはちょっかい出さないから〜…」
七つの大罪を関する人たちに囲まれていた
「はっはー!勇者というのは成長が早いですな!魔法も器用に扱っていますしね!」
「はは!その通りだな!アルスよ!!」
近くにいる男にガンドロスが肩を組みながら同意した
この男の名はアルス、王国の守護者の片翼である魔法団の団長でこの国の魔法使いのトップ
見た目は金髪に青のメッシュの入った髪を腰まで伸ばし、目は常に閉じておりそして、閉じた目ほどの幅で青色の線が縦に入っていた
そして常にニンマリと言った感じで笑っている
確かに彼らが言ったように勇者たちの成長速度は早い、が
「まだまだじゃの!」
「うわ!ずるい!!」
「これも技術の一つじゃよ!」
その声に視線を向けると、スイと試合していた遠山がびしょ濡れになっていた
すると近くにいたアルスが声を上げた
「ほお!飛ばした魔力弾の中に他の魔力弾を仕組むことで、内側の魔力弾を隠したのですか!私でも一瞬の判断で見抜けるかどうか!」
は〜なるほど〜
この人は目は見えないが色が見えると言った
アルスとあった時、互いに自己紹介をした後こんなことを言われた
『勇者たちは色々な色を持っていますね!赤や青、それに勇者は光り輝くような金色!ですがそれより…』
目は閉じているはずなのだが見られているという感覚はあった
『あなたは黒い、それも光さえ拒絶するような真っ黒、なににも染まらないような漆黒、黒よりも暗い黒』
と言われた
まあ気にしてないけど
さてと、まだ三ヶ月もたってないのに相手方は待ってくれないらしい
まさか初の実戦が敵との戦場でとは…
「訓練は終わりよ」
私はそう言いながら立つ
ここにいる全員が私を見る
「続きは戦場で」
その言葉に全員がざわついた
勇者たち(妹は除く)は緊張した顔つきで近くの人と話したりしている
「な〜に狼狽えてんのよ〜」
だから私は偽りのない言葉を吐く
「ここには私と爺がいるんだよ?まず死ぬわけないじゃない〜」
ゆえに
「これほど恵まれた初陣はないわよ〜」
戦は近い
更新速度は(はやくなら)ないです




