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ぐわああ!?足いてぇ!!
「いや〜楽しめたわい」
顔をツヤツヤさせながら爺はそう言った
その近くには…
「…」(ピクッピクッ)
白目を剥いてボロボロになっているルシファーがいた
レヴィさんがその光景を見て呟いた
「…まさかルシファーが手も足も出ないなんて」
まあ…うん、爺は相当強いからね〜
西園寺武術
発生はいつなのか詳細は全くの不明、その認知度もほぼなし、しかも一定の型をほぼ持たないという武術だ
だが西園寺に関係する人間ほぼ全てが怪物と言われるような人物ばかりである
爺しかり、両親しかり、私しかり
戦争、紛争なんでもこざれ、海外敵対組織との戦争大いに結構
それに喧嘩を売られたならば、倍以上で買うのだ
なぜなら…
それは自身を強くさせる、糧なのだから
自信を成長させる可能性が兆が一にでもあるなら迷わずに戦闘行為をする
それが私たちなのだ
まあ、そんなことは横に置いておく
そうして、なんだかんだ勇者たちを鍛えていった
―――――――――――――――――――――――――
《???視点》
不快な命令が聞こえる
《侵略せよ》
意味なき命令が聞こえる
《蹂躙せよ》
だが、心地よき深淵からの命も聞こえる
《今は大人しくせよ》
だから我は待った、ただ静かに、静寂を振り撒きながら
そして…
《時、来たれり》
…
……
《北部国境周辺》
ここにはホブルトス砦と呼ばれるものが存在する
そしてその砦を中心に壁もある
高さは10メートル、アルドラル王国最北に位置する極雪の森からの魔物の侵入を監視する場所である
「よお〜交代の時間だぜ」
見張りに立っていた男たちに下から上がってきた鎧を付けた男たちが声を掛けた
「ん?もうそんな時間か…」
「おう、さっさと中入んな。寒かったろうに」
「んじゃあ任せるぞ」
「おう」
そう言って下に降りようとした兵士が何かを見つけた
「ん?あれは?」
「あん?どうした?」
そう言って先程の兵士が目線をそちらに向けると
「なんだ…ありゃ…?」
「…森が…凍ってる…?」
ピキピキッ
「!?何か来るぞ!!」
「ちくしょう!休みは返上か!!」
そうして、砦の上の兵士たちが警戒をし始めた瞬間
ブォン
何かが砦を飛び越した
「…巨大な…オオ…カミ…?」
そして…
「なんだ…この…寒さ…」
砦の周りには氷が張っていた
「くそ…《ファイア》…」
「…助かる」
「そうだ…さっきの魔物は…」
そうして森と反対側…つまり王国側を見ると
「なんだ…ありゃ…」
そこには氷の森がただ一直線にできていた、その先は…
「あの魔物、王都に向かってやがる!!至急連絡をいれろ!!」
そんな声が上がり砦全体が慌ただしくなる
「なあ?」
その時見張りをしていた1人の兵士が声を上げた
「いつもこんな状況だったら他に魔物がくるよな?」
「…そうだな」
「確かに…」
そして投げかけられた質問に同じような答えが返ってくる
「なんでなんも来ないんだ?」
そう、砦がほぼ完全に見張りの役割を失っているにもかかわらず、その砦に近づく魔物の気配はなかった
腰も痛え!!(゜∀゜)




