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この腹痛の中で私はガチャを引く…!
さて、たったと戻るかね〜
にしてもちょっと危なかった
最初の方はまだ良かったんだけど流石にあれを出しかけるのはまずかったな…
少し呑まれかけた
自身の手のひらを見て、閉じたり開いたりを何度か繰り返す
問題は無いはず…そうは分かっていてもあれは不安を煽り続ける
あれはそういうものだ
「ま、なんとでもなるさ」
そう呟いて城門をくぐる
「明日は魔法…だっけか、私もあんまし触ったことないからわかんないんだよね〜」
それに、あの時使ったのはただ土を作って異空間で固めただけだしね〜
まーさんも似たようなことできた気がするけどね
「やっぱり近いっていいね〜」
宿とかはやっぱり近場に限るね
《トヨ視点》
「ふ〜」
机に置いてある紅茶を飲んで一息つく
「彼女…少し出しましたね?」
ほんの一瞬だったが、確かに気配は感じた
「やはり、相当な力がありますね」
あれは、元々はあの方の模造品とも言っていいものだ
「それに人間の精神を入れるなんて…」
しかし、彼女はあの方のお気に入りなのだ
それに人間という生き物にあの方はあらゆる可能性を内包させている
つまりあの模造品を使って何かをしたのだろう
まあそれでも正気の沙汰ではない、が
「我々には日常のことでしたね」
人が生き残るために抗うのも
人が希望に縋り突き進むのも
人が絶望に暮れ倒れ伏すのも
人間が可能性を見せてくれるのを観察するため
その全てが我々の日常
それが我々、あの方の忠実な僕
『よお』
その時、何もないところから声がかけられた
「どうしました?」
『俺の部下がよぉ…変なものを見つけた』
「変なもの…?」
『ああ、こいつだ』
ゴト
机の上にその変なものが置かれた
「ふむ…」
手にとって確認してみる
大きさは片手で持てるがそこそこ大きく、辞書ほどの大きさの石だ。何処からかくり抜いてきたのだろう。しかし、その石には複雑な魔法陣が描かれており今も不思議な光を放っている
「…転移、それに通過したものを狂化する…面倒くさいですね…」
『だろ?だがあんたらはこれを排除しないんだろう?』
「ええ、こんな面白そうなもの排除してしまっては面白くない」
そう言いきると声の主は笑い始めた
『カッはっはっはっ!そうだな!それはダメだ!つまらないのは確かにダメだな!』
そうこいつも私と同じことを考えたのだ
「しかし、見つけてしまったこれは私が保管しましょう。いい暇つぶしにもなるかもしれません」
『ああ、そうしてくれ。何かあればまた来る』
そう言って彼の気配は消えたのだった
ゴト
「ふむ…紅茶が無くなりましたね、追加で入れてきますか」
楽しくなってきましたね…ふふふ
ほお?ガチャ石消費なしのチケガチャですか…。




