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ぬぬぬぬぬ!これは、ぬわー!
魔鉱石の使い道については横に置いておき、ネルに質問をする。
『ところで、この世界の種族ってのは何がいるんだい?』
「あっ…えっと…大きく分けて4種族ですね。まず、先程も出た人族です。次に獣人族、亜人族と続いて最後に魔人族ですね。あとは魔獣族という種族ですね。」
ふむ、人種が4種族であとは獣ね〜…
『んで、それぞれ特徴はあるの?』
「そうですね…人族はこれといった特徴がないのですが異世界人の召喚だったら、だいたい人族ですね…」
なら、目的地は人族のどこかか…
「獣人族は、まあ大きな部類をまとめた総称ですね。獣の特徴を持った種族ですが、細かくみると相当な数の種族がいますからね…」
「ちなみに龍や私達もここになります」
ふむ、なるほど…多分いまの龍は知性あるほうなんだろう…
「亜人族もまた複数の種族の総称ですが、こちらはエルフやドワーフといった種族の部類ですね」
エルフもいるのか…世界樹っていうのもあるのかしら…
「最後の魔人族ですが、魔王をトップとした種族です。特徴としてはツノが生えていたり羽根があったりと色々あります。」
魔王…
『その魔王っていうのはあれかしら、なんか危険な存在ーとか?』
ネルはキョトンとし
「いえ?人族でいう王様ですよ。」
あっ別に某RPGみたいなかんじではないのか…
『で、魔獣族っていうのは?』
するとネルの顔が険しくなる。そして、口を開き
「我々の敵です。」
と短く言った
「謎の種族です。複数の魔獣王に従っていますが彼らがどのように生まれているのかいつから存在するのかさえも不明。強靭で残忍な性格がほとんど残りも狡猾だったり…とにかくろくなも奴らじゃありません!」
やばそうだねぇ〜…魔獣王は多分そのまんまだろう…
『魔獣王ってどんな奴がいるの?』
ネルは、なにかを思い出すような仕草をしながら答えた
「たしか…熊のようなやつとか…亀なんかもいますね…」
『ほーん、まっ、とりあえず危険な奴らってのは分かったわ。』
ふと、周囲が明るくなってきているのに気づく
ニルが興奮した様子で「んふー!久しぶりのお日様!」といっている。かわいい
ネルが「そろそろ出ますね!」とこちらも嬉しそうだ。
というか『まだ、ダンジョンだよね?』
ネルは「まあ暗いとこよりはいいじゃないですか?」
『それもそっか』
少しして
「これで、洞窟を抜けましたね」
「『いえーい』」
それはそうと
『遠くになんか飛んでるねぇ〜』
「うん?どれですか?」ネルが尋ねてきた。
鎖の先で『ほら、あそこ』と空に飛ぶものを指す
『でかいねぇ…』
だいたい、6、70mくらいじゃないかな?
するとニルが目を細めながら
「ん、あれ竜だよ」と短く言った
竜、そう言われて相手をよく見る全身を覆う炎のような赤色足は4つあるのだが、前脚は翼と一体化している。それと、体の後ろから飛び出る尾はしなやかに伸び先が二又になっている。頭は少しゴツゴツしているが頭の後ろから真っ直ぐと角が生えている、確かにわかりやすいくらいには竜だね〜…
そして、格下だね
ネルも気づいたらしく腕を前に構えながら警戒を促す
「こっちに来ますよ!!」
ニルもすぐさま構えて警戒している
『うーん、私見てるだけd』
「いや、戦闘態勢をですねぇ!」
しかたない…不本意だが、ここで死なせてしまうのもアレだし…
そうだ!魔法を使おう!鎖で攻撃するより楽やもしれない。
まずは、うーん…土?土だなある程度の大きさで出して
ズッ
おっと結構大きな…小学校の運動会の大玉くらいかな?
「えっ何この塊は!?」
ネルが驚いているが無視する
次に圧縮ついでにライフルの弾丸状にする
ボゴッボッ
「ん、形が変わった」
まあ、ライフルなんて触ったことないけどちょっと大きいのかな?だいたい成人男性の手より長めのものが出来た。
んじゃ、あとは発射ね!まあ、風で打ち出す感じで
『そいっ!』
ズガンッ!
『あり?』
思ったより早かったな…まあ、頭貫いてるっぽいしいっか。
それを確認したのとほぼ同時にその巨体の近くが光りさっき女神からの手紙が入っていたのと同じような箱が出現していた
『ふう…』
ん?二人が静かだな…どうしたんだ?
そう思い二人の方を見ると目をまん丸にして固まっていた
ロボトミー面白いですね┏( .-. ┏ ) ┓