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長くなりました(゜∀゜)
《西園寺武蔵視点》
「魔石を語る前にまず魔力について説明しますね」
「おう頼むわ」
そう返事をすると菫は説明を始めた
「まず、魔力と言うのは言うなれば空気のような物です。どこにでもあるものそれが魔力。」
どこにでもある?地球にはないような?
「それは我々が魔力を感じ取る事ができなくなったからです」
さらっと心読んだな…
「昔はあったんですよ?まだ神々に近い時代とかその少し後とかまでは…」
となると何かあったんだな?
「まあ、そこからこの星は魔力自体も少ないですし、少しずつ感じ取る人が減ってたんですよね。ただし、表舞台で感じ取る人がいなくなったのには決定的な2つの事がありました。」
そう言いながら、指を二本立てた
「一つ目がヨーロッパの方で起きた魔女狩りです。あれにより魔力を感じ取れる人が極端に減りました。まあ表舞台はですが」
そう言って指を一本折った
「二つ目はその後に起こった近代革命です。これにより魔術的技術がほぼ失われてしまいました。まあそちらも魔女たち共々保護されたのですが」
さらに指を一本折った
「実は魔力というのは誰にでもあります。その源は…」
そう言って人差し指で自分の胸を刺した
「…心臓か」
「そうです。人の心臓でもそれなりの出力がでます、ですが生物の心臓の中でも至極ともいえるものがあります、それは…」
「竜、か…」
隣の夜布がそう答えた
「そうです、神々を除けば最強種である竜はその心臓の魔力出力さえ桁外れです。中でも…」
そう言いながら菫は目を瞑り続けた
「竜の中の竜…古代竜それと神に近き存在である龍の2種は更に桁外れです」
「しかし桁外れ、と言っても前者と後者では大きく違います。前者は先に言った竜がただ歳を重ねただけです。と言っても若いのとは比べものになりませんが…」
そう言いながら目を開いた菫の手にはいつの間にか赤い物があった
「そして…」
その赤い物をこちらに見せるように伸ばした
「引き抜かれて尚も脈打ち続ける、それが竜よりも更に桁外れに強い龍と呼ばれる物たちの強き心臓」
その手に乗ったもの…妹の言う通りならば心臓だろうそれは、確かに大きく力強い脈動をまだしている
「…は、ははっ」
隣から乾いた笑い声が溢れた
「心臓だけ…?いや私は確かに見えるぜ?こいつの元の持ち主の姿が…」
夜布もこの心臓から溢れ出ている力によって、元の持ち主…龍を俺たちは今確かに幻視している…!
今目の前の力強く脈動する心臓だけだというのに俺たちは微塵も勝てる気が全くしないのである…!
「これこそが最高の魔力生成機…『龍の心臓』!まあ、そのままですね」
そう言いながら、『龍の心臓』をいつの間にかどこかにしまって話を続けた
「少しそれましたね。では魔石の話に入りましょう」
そう言いながら今度は俺たちが先程も見た紫色に光る石を取り出した
「こちらが魔石です。紫色が基本の色合いであり、質が高ければ高いほど透明な色に近づきます。」
なるほどな
「魔石の特性は魔力の生成、それと取り出すことができる事の2つが主です。そして、周囲の魔力を吸う、という特性を一部の魔石は持っています。」
「魔力を吸う?生成するのにか?」
「はい、魔力を吸います。魔力の生成では魔力の内容量を超えずにそこでストップします。ですが、この魔石を吸うという特性で質が高くなります。しかし、それは微々たる量です。これが長い時間かけて質が高まったものこそが良いものです。」
「ほお〜、つまりこの魔石は質が高いってことか…」
刀の魔石を見ながら呟くと
「いえ、違います」
と否定された…え〜違うのか?
「先に話した件覚えてますか?」
「…龍の心臓か?」
「そうです。その魔石はその心臓近くにありました。神に最も近かった龍、八岐大蛇その怪物のです。」
「…蛇?」
「名前に蛇とかありますが一応あれも歴とした龍です。」
「そうなのか」
「まあ、それは置いておいてその魔石が特殊な魔石というのは理解いただけましたか?」
龍の魔力を吸った魔石、てことがこれの特異せいか…
「おう、丸っと理解したぜ」
「まる…?理解していただいたのならそれでいいです。」
そう言いながら菫は伸びをした
「さて、私は戻りますね」
「おう、またな」
「ん、じゃあな」
そう言って俺たちの横を通り過ぎる時
「夜布さん、もう少し押せ押せで行った方がいいですよ?」
何か夜布に耳打ちしてそのまま歩いて行った
「何言われたんだ?」
そう聞くと何故か顔を赤くしながら
「な、なんでもねえよ」
と言われた、なんでもではねえだろ…
ガチャの確率が収束する!?




