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キコキコキコ、バキッ!

《西園寺武蔵視点》


「ほ〜噂通り薄暗いな」


ダンジョンに入って早々に俺はそう声を上げた


「けど、見えないくらいってわけでもないんだよな」


夜布はそう返してきた


周りを観察する


噂通りの薄暗い洞窟、それにここのダンジョンは初級と呼ばれる難易度だ。


「流石に武器は()()じゃねえんだな」


「洞窟でふるうとなるとちょっと長いからな」


夜布は一応いつもの武器である方天画戟は持っているが手に持っているのはごくごく普通の短槍だ


「それにこっちの方が取り回しはしやすいしな」


そう言って手に持っている短槍を回したりしている


「んで武蔵は相変わらず鎚と刀なのか…鎚はいらなくねえか?」


「なんだと!?それだと俺の個性がなくなるだろ!?」


「ああ…そう…」


こいつ興味ねえな!?


グギャッ!ギャッ!


「「あ?」」


ちょうど道が十字に分かれたとこの右側から緑色をした奴が出てきた


「ふん!」


「ギッ!?」


が、その正体が明らかになる前に夜布の投擲した短槍が突き刺さって絶命した


「ひぇ…ど真ん中…」


「なんだよ…そのリアクションは…」


そう言いながら緑の何か…おそらくゴブリンと思われるものから短槍を抜いていた


「んで魔石を取るんだったな?」


「そうそう」


そう言いながら腰に挿しておいたナイフ引き抜きゴブリンの腹を掻っ捌いていく


「おお〜内臓やらはあるが心臓やらがねえな、んで心臓の位置にあるこいつが魔石か」


「血とかは出るのにな、どうやって全身に巡ってるのやら…」


取り出した魔石を見てみる紫色に薄く発光しており不思議な明るさをしている


「うーん…?」


なんかに似てる気がすんだよな〜


「?どうした…?」


「いや、魔石ってなーんかに似てんだよな…」


はて?なんだったか…


そういう風に考えながら自分の腰にある刀の柄の縁近くを見る…あ


「これじゃん」


そう言って刀を抜き柄を夜布に見せると


「…確かにそうだな…」


と声を漏らした


柄についているもの…今手に持っている魔石のように紫ではなく透明に近いのだが、こちらも薄く発光するのだ。その発光の仕方が魔石とよく似ている


「でも変じゃねえか?」


そう言いながら夜布は頭を捻った


「その刀…別に世界がこんな風になる前に打ったんだろ?」


「そのはずなんだが…」


夜布と色々考えていると


「それは簡単なことですよ、兄上」


すると聞き覚えのある声がした


声のした方を見ると菫がポニーテールを揺らしながら歩いてきた


「その石ころがこうなる以前よりあったからです」


「そうなのか…?確かに貴重品とは聞いていたが…」


「はい…それは確かに前までは貴重でした」


なるほど…


「つまり、少ないが前も取れていたものだった、と?」


「そうです、今ではダンジョンの魔物から取れるので価値は落ちるけど…」


そう言った後、俺の刀を指差し


「そのクラスの物は希少ですけどね」


「なに?」


「まあどういうことか教えます…」


そう言って菫は語り始めた



( ゜д゜)

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