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イッケエエ!ガチャ石!
《???視点》
カンッカンッカンッ
鉄を叩く音がする
カンッカンッカンッ
そこは暑くまるで蒸し風呂のような状態だった
カンッカンッカンッ
そこには1人の男がいた
黒い髪をタオルで覆って縛り黒い目は鋭く上半身を露出させている体はわかりやすいほどに筋肉が着いていた
そして、ひたすらに鉄を叩いていた
「おい!次男坊!」
誰かの呼ぶ声が聞こえる。次男坊…つまり俺のことだが、一旦作業をやめて鎚を持ったまま外に出る
「なんだ?親父」
外には、黒い髪をオールバックにし鋭い目からは黒い瞳が覗いている男…俺の親父である西園寺康次郎がいた。
「出かける準備をせえ。長男坊も準備しとる」
さっきから長男坊、次男坊と呼んでいるがこういう時はだいたい用事がある時だ。
「出かける?どこへ?」
「それはまだ言えん。しっかりと武器は持っていくように。」
そう言って家に戻っていった
「……ったく」
タオルを外して汗をふきり、手に持っている鎚と小屋の中にある刀を持っていく
「なんなんだ?ほんとに…作業の間に来るなんて…」
そう、いつもは作業をしていても声をかけてこないのに今回は声をかけてきたのだ…急ぎの用か?
上にTシャツを着て家の方に向かう途中
「武蔵?作業は終わったのかしら?」
そう声をかけてきた一人の女性…俺の母さんだった
「いや、親父から出かける準備をしろって言われてな…」
するとその言葉に少し驚いたらしく
「あら?今回は全員で行くのかしら?」
母さんは親父の幼馴染だったらしく、黒に近い茶色の髪に赤い目をしていた。ちなみに目が赤いのは母さんいわく特殊な目をしているかららしい。
しかし…全員ってことは死んじまった姉と行方不明の妹を含まないで俺と親父と母さんと兄貴と双子の妹達もか…しかし
「母さんはどこ行くか知っているのか?」
この口ぶりだと母さんたちは今回が初めてでは無いのだろう
「ええ、でも全員を呼び出しをするなんて…何かあるのかしら?」
と言い考え込んでしまった…こうなったら当分このまんまだな…いちおう声を掛けておくか…
「母さん、俺は準備してくるから」
「……ええ、わかったわ」
少し上の空な返事だな…まあ、多分聞こえてただろう…
ガラガラ
「ただいま〜」
玄関を開けながらそう言う
「兄上、おかえりなさい」
「お兄さん、おかえりなさい〜」
すると二人から返事が来た、この声は双子達だろう。
まだ、中学に上がったばかりの2人だが素質的に見ればなかなかに高い。
「これから準備ですか?」
そう聞くのは双子の姉の方の菫、明るい茶髪をポニーテールにして父から受け継いだであろう鋭さを持つ目は、黒い眼をしている。
「さっきまで刀を打ってたんですか〜」
姉のような口調で話しかけてくるのは妹の方の桜、黒い髪を肩口で切りそろえ母とは違う、桜色の瞳をしている。こちらも母いわく特殊らしい…
この双子のことは姉と妹、それと爺ちゃんは知らない。理由は簡単でこっちから連絡する術がないのだ。外からは連絡が来るのだがな…
双子は布に包んだものを持っているのでおそらく準備途中なのだろう。
「おう、さっきまで打ってたぞ。今から準備だよ」
「そうですか」
「そっか〜」
そう言いながら双子は一緒に自室に向かっていった
さて、おれも準備をするか
そうして、数日の時が流れた
うわああああああ!?




