29
わ〜い┏( .-. ┏ ) ┓
あの後、爺は何事もなく戻ってきた
「ふう〜ごちそうさま…」
鍋も食べ終わったので、立ち上がって伸びをする
「さて〜向かいますか〜」
異空間から羅針盤を取り出しながらみんなにそう言う
「ま、まさかそれは?」
声のした方を見ると、カドルさんが目を見開いてこっちを見ていた
いや、正確には私が手に持っているものを見ていた
「ん〜?どったの?」
「いえ、もしやそれは『探索の羅針盤』では…?」
「そうだけど?」
…あーそういやこれは…
「まさかあの羅針盤を見ることができるとは…」
望むものに導くんだからね〜…そりゃ、あのとも言われるか…
「それでその羅針盤を使っているということは、何かをお探しなんですか?」
「ん〜…ま、いっか…お探しって言うか、少しとある場所に行きたくってね〜」
「とある場所…?」
「と、言ってもその場所がわかんないからとりあえず針が示す方に向かってる感じなんだよね〜」
そう言いながら針の指す方向を見せる
「この方角は…」
カルドさんは針の方を見てなにやら考え込んでいる
「…アルドラル王国ですかね…」
と呟いた
「なるほど〜」
目的地の名前が今判明した
「では私たちと共に来ますか?」
「ん?どゆことよ?」
いや、予想はつく
「私たちもちょうどその王国の首都に向かっているのです。強い方がいらっしゃるし、私たちとしても助かるのです。」
「う〜ん…別にいいんだけどカルドさんら馬いないじゃないんですか?」
その言葉に笑いながらカドルさんは答えた
「いえ、この笛を吹けば戻ってきましょう。それに馬車もアイテムボックスに入ってますし。」
そう言いながら取り出したのはシンプルな銀色の笛だった
そして、それの先端を咥えて笛を吹いた
ピイぃぃぃぃぃぃぃぃ!
甲高い音が響く
「これで戻ってきます」
「…う〜ん大丈夫なの?」
「?何が?」
「いや、魔物とかに襲われたら…」
心配事を口にするとカルドさんはまた笑いながら
「いえ、心配ないですよ。だってあの馬は…」
バカラッ…バカラッ…
ん〜?この足音かな?
バカラッ!バカラッ!
音のするほうを見ると一頭の馬がいた…
「黒毛の馬か〜」
それと結構体格がいい気がする…
すると馬の真横からトカゲのような魔物が襲いかかった!
「…え〜…」
トカゲに飛びかかられた瞬間に一瞬だけ加速し、後ろで獲物を見失い空中で戸惑っているトカゲの顔を後ろ足で蹴ってるんだけど…
トカゲ…めっちゃピクピクしてる…
そして、その馬はUターンをしそのトカゲの頭を前足で踏み抜いた!
「わーお…」
「心配いらないでしょう?」
「ブルルルル」
……
「たしかに安心ですね〜…」
もうどうにでもなーれ
ブリヒヒヒヒイイイン!(´・ω・`)




