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めがあああああ!(ホコリ入った)
『今上司から連絡が来たのじゃ!』
『…上司?』
そう呟くとスイは大きく頷いた
『うむっ!今や人類種は追い詰められている!ので、問題解決のできるものを呼ぶために召喚陣を教えたとのことじゃ!ちなみに上司は女神ルファルスじゃ!』
ルファルス…聞いたことないな…
「のう、響子や」
すると、爺がやはりスイを撫でながら質問してきた
「瑠々はどれくらいまで学んでおるのかのお?」
えーと、確か…
「歩行術までじゃなかったかな?呼吸法はまだじゃなかったかな?」
「ぬっ?なぜ呼吸法はやっておらぬのだ?」
「あのさぁ…呼吸法の訓練はだいぶ過酷だよ?歩行術でも相当なのにそれ以上のものだし…」
呼吸法の訓練はだいぶ過酷で、どんな状況でも正しい呼吸をする訓練なのだが、酸素濃度が極端に薄かったり過酷な歩行術の訓練が終わってすぐなど並大抵なら簡単にポックリいってしまうような内容だ。
中でもいちばん酷いのは…
「いいか?響子よ…呼吸というのはいつ出来なくなるかわからん!ゆえに呼吸出来ない状況でも呼吸するのだ!」
とか言う。何言ってるんだ?この爺は…哲学か何かなのか?
…まあ、修得できてしまったんだけど…
「なるほど…。では儂が訓練を…」
「それだけはダメ!」
そう否定すると爺は
「えーケチ」
とか抜かしやがる、爺に修行させたら死にかけるわ!
それにしても…
「木ばっかだね〜」
「そうですね。前は街とかがあったと思うんですが…」
私の呟きに反応したのはネルだった
「500年前の情報でしょう?それ…」
「あっ…そうでした…」
ネルは恥ずかしそうに頭をかいた
そんな様子の姉を見ながらニルがポツリと呟いた
「…お姉ちゃんは、ポンコツ…」
「ちょっと!そんな事…ないよね?」
いや、こっちに振られても…でもまあ…
「じゃっかんポンコツ…?」
「そ、そんな〜…」
んじゃ。早く向かいますか!
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《???視点》
ん〜?ここはどこだ?真っ暗だ…
何も見えない…まあ、いいや…
足元に何かある…
?……カタナ…?
……フッ!…
カタナを振る
また振る
何度も振る
ひたすらに振る
まだ振る
振る
振る
振る
振る
………
どれだけたった?分からない。
どれだけ振った?興味無い。
手からは血が滲む。
痛みがない。それがどうした?
渇きもない。
飢えもない。
壊れない。それがいい…
血は滴らない…。こいつが吸った。
誰の血を?私自身の…
形を変える。それがこいつ。
こいつはなんだ?よく知っている。
そうだ、よく知っている。ああ、よく知っている。
ならば、信用している。それもそうだ。
笑顔の似合うあの子だし。狂気の似合うあの人だし。
ところであなたは?私はあなた。
そうだ、互いが互いを。よく知っている。
いつもの私と。戦乱の私。
強さを求め。弱さで死んだ。
元々ふたつが。ひとつになる。
次はない。次はない。
弱さを超えて。強さを超える。
あの子を守り。あの子を愛す。
あの子。妹。
害あるものなら。容赦なし。
そのための準備。ゴミ共を殺す準備。
奴らは殺す。ゴミ共は殺す。
奴らは害意を持っている。ゴミ共は害意を持っている。
私たちが殺す。我々が殺す。
慈悲をモテ。無情をモテ。
哀れには慈悲を。阿呆には無情を。
あとどれ位?あと少し。
光が見える。目覚めの時。
…。ここのことは忘れる。
また、会おう。何言ってるの?
いつも、近くにいるでしょう?
…。…。
それもそっか。気づかないだけ。
じゃあ、またね。またね。
………。
うーん…ハッここは!?
ふー…すっとしたぜ…




