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バカヤロ!俺はピックアップを引き当てるぞ!
『……』
『……』
えっ?なにこの沈黙…
『なにものじゃぁぁぁっ!?』
ガブッ!
『いや、わかった!わかったから噛み付かないで!』
ガジガジ
『噛むなあああ!』
ブンブン
『振り回すなあああ!』
数分後…
『いやー、すまんの!とんでもない動きをする鎖がいたら警戒してしまってな!』
『さ、さいですか』
なんなんだ?この九尾…
『自己紹介といこう!わしは、コンスイじゃ!コンとでもスイとでも呼ぶがいい!そちの名は?』
自己紹介されたからには返さないとね
『西園寺響子です。気軽に鎖さんとでも…』
すると、私の名を聞いてコンが首を傾げた
『ぬ?ぬ?もしや、そち…転生者か?』
『はあ…そうだけど…』
『ならば、西園寺源三郎という名は?西園寺はそちの家名であろう?』
コンから告げられた名前、それは私が死ぬ1年前に死んだ爺の名前と同じものだった
『えっ?なんで爺の名前を?』
『ぬ?そちの祖父じゃったか。なぜもなにもここから近くにある転移門は、その源三郎が守らされているのだぞ』
『守らされて…?』
そう呟くとスイは、頷きながら
『この迷宮の縛りによってな…』
『どういうこと?』
スイによるとこのダンジョンは、外から魔物又は魔獣を召喚し呪いのようなものをつけるというものだった。爺の場合は転移門とパスが繋がってるとのこと。そして、現在の爺は大狸という種族だそうだ。
しかし、私の知っている爺そんなもので止まるだろうか…
『うーん…本当にそうかなぁ…』
『ぬ?どういうことじゃ?』
その質問にハッとなって
『まあ…いろいろとね…』
目を逸らしながらいう
『ふむ?そういうなら詮索はせんが…』
『助かるよ…』
爺は、大笑いしながら戦場を走り続ける…いわゆる戦闘狂なのである。私の血筋の人はもれなく戦闘狂ではあるが爺は飛び抜けて戦闘狂である。熊を素手で狩るのは私もまあたまにやる。だが素手でテロ組織への殴り込みといったよくわからないことをしたことあった。それでいて、道場の先代の師範でもあった。ちなみに当代はお父だ。
(そっか〜…爺いるのか〜…)
ふと、湧き出た感情を今は仕舞いスイに話しかける
『じゃあ、爺の場所もわかるの?』
『それはもちろんじゃ!あやつのところに食料なんかを運んどるのはわしじゃしな!』
ふむ、となると予定より早く転移門につけそうだ
『しかし、転移門を通るには源三郎とのパスを切らねb…』
『あっ、それは問題ないよ〜』
『へ?』
『とりあえず私の仲間を迎えに行こうか〜』
そう言って伸ばしていた鎖を縮めていく
『ま、待つのじゃ〜』
その後ネルとニルと合流し、さっそく転移門に向かいながら事情を話した
「つまり、門を守っているのは響子さんのお爺さんということですか…」
『そうそう』
そう返したら、ネルは
「じゃあ、どいてもらうとかは?」
『どいてもらう?無理無理、あの爺に限ってそうな生ぬるいのはないだろうね〜』
「え〜…」
そう返し、コンとニルの会話に耳を傾ける
「となると、あの洞窟にいたのはそちらだったのか!」
「ん。とても暇だった。」
「そりゃあそうじゃ。そんな長い期間拘束されとたっらな!」
この九尾ほぼ常にテンションが高いし声もでかい。というか…
『コンは姿変えれないの?結構目立つけど…』
「ぬ?ハハハハ!たしかに変えることができるが、今その必要はなかろう!それにこちらの姿のほうがなにかと都合が良い!」
なるほどね〜
すると前を歩いていたコンがピタリと止まる
「着いたぞ、ここが転移門じゃ!」
ああああああああぁぁぁ…(3連敗)




