日常4
ワンっ!ワンっ!
庭から愛犬が吠えてくる
「あら、さっきご飯あげたのに」
「たぶん、散歩行きたがってんだよ。
ほら、さっさと誰か行きなよ」
「…嘘だろ、姉ちゃん」
地獄の提案が聞こえた
この寒い中、散歩とは…皆がお互いの顔を見つめる
「おい末っ子」
兄ちゃんが弟に牽制をかける
「僕、さっき帰ってきたし」
くぅ〜!なっまいきぃー!可愛いので無罪!
けど、帰って来たばっかなら逆にすぐ家出れんだろ〜
こちとら、すっぴんパジャマやぞぉ〜!
「姉ちゃん、言い出しっぺの法則というものが…」
恐る恐る姉ちゃんにダメ元で発言してみた
「そうだよ!ダイエットにもなるし!」
ちょ、ばっか兄貴!空気読め!
「…あんたをボコしてもダイエットにもなるのよ?」
ほらぁー!姉ちゃんからゴゴゴ…ってオーラでてる!
「兄ちゃん行ってきたら?ニートだし」
ナイス弟!その設定言うべき時に言ってくれたな!
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ー!?」
ひえぇ…ニートこと兄ちゃんがファビョってるぅ…
「平等にジャンケンしなさい」
母の偉大なる一言で、後腐れなくシンプルに解決した。
誰が、負けたかって?
ふっ、
そーぅ!!!!
アタシだよ!!!(にしおかす〇こ風)
やべっ、エ〇タ世代で元ネタ知ってたら年齢バレる
ーーこの時は思わなかった。
この散歩が、
なんならあのジャンケンが…ジャ〇プが…
私の運命を大きく変えることになるとは
次こそは…!!!日常から抜けだす…はず!!!