日常3
「デブ活上等。胃下垂舐めんな」
「うわっ、食べても太りませんアピールうざっ」
「姉ちゃん、別に太ってないよ」
「うわぁ〜!シスコンだぁ〜!さっき私に壁ドンした癖に浮気性め!」
「お前、ほんと殴るよ?」
「うざかわいいから許す」
姉ちゃんが私と兄ちゃんの間に入って
私をフォローしてくれた。
おっと、シスコンは姉ちゃんの方だったかぁ!
バチコーン!
と言いたいが、姉ちゃんまで敵に回したくないので、
黙ってよう。
「大体お前は、部屋で奇声発したりうるせーんだよ!」
「【むふふ】」
「あ゛ぁ!?」
「壁薄いのは、私のせいじゃないし。薄いのは本だけでいいし」
「あんたら、2人とも一人暮らししてもいいのよ?」
欠陥住宅とまでは、言ってないが
壁の薄さを指摘された母が確信をついた事を言ってきたので、2人して捨てないでと擦り寄る。
まぁ、私は家賃光熱費ちゃんと収めてますが
ガチャッ
「ただいまぁ」
はい、ここで問題です!
今、帰ってきたのは誰でしょ〜かっ!?
まだ登場してない人物がいるよね?いるよね?
はいっ!
「兄ちゃんと姉ちゃんまた喧嘩してるの?」
そうです!!!末っ子の弟君です!!!
いや絶対お前が末っ子だろって思ったな?
ざんね〜ん!15年前にお姉ちゃん始めました〜!
あと、どんだけ兄弟いんだよって思ったね?
そうだよ、子沢山だよ。両親がんばったよ。
「おかえりぃ〜!うわっ、体、焼肉くさっ!!」
「あ〜、ファブったんだけど。取れなかったかぁ。友達ん家でご馳走様になったんだよ」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーン!?てめっ!羨ましいぞ!
飯食って帰ってくるとは聞いてたが、焼肉とは聞いてねぇ!!!」
焼肉という魅惑の夕餉を済ませてきた弟に嫉妬に狂った兄が凄い剣幕で捲し立ててる
「そーだ!そーだ!タッパーに詰めてきてよ!」
そして、珍しく兄と意見が合致した私も加勢する
「兄ちゃん姉ちゃん卑しい意地汚い」
「さっきまで、あんなに私のご飯で喜んでたのに…」
「と言うか、あんたまだ食べるの?」
悲しそうな母ちゃんと呆れた姉ちゃんの視線を感じながら、可愛い可愛い弟を出迎えたのだった。
かくいう私もブラコンだ。
日常なげぇー!すき焼き食いてえー!