ハーレムエンドのその後─どうしてこうなった!?
『読者リクエスト第2弾』
リクエストはハーレムエンドの後に攻略対象がおあずけを喰らい欲求不満な感じで、ヒロインが誰の子供を産むのか?
(残念ながら最後の誰の子供を産むのかはストーリー上、変えさせて頂きました)
※少し卑猥な表現があります。苦手な方は御遠慮下さい。
どうしてこうなった!?
目覚めた時、周りの洋風の風景を見て驚いた。国の名前など勉強して、ここが日本人として生きていた時に、遊んだ乙女ゲームの世界だと気付きました。
でも、とある理由からこのゲームの攻略対象に近付かないようにしようと奮闘しました。そしてバットエンドで追放されても生きていけるように、魔法の勉強を頑張りました。
まさか魔法の勉強が攻略対象の好感度を上げているとは知らなかったのよ!ゲームではそんな隠し要素は目に見えなかったんだから!?
そして、魔法学園で魔法レベルが高いために、最初から攻略対象の好感度が高くなったせいで、次々にイベントが発生しました。
ええ、逃げても逃げても次々にイベントの強制力が働き、攻略対象が迫ってくるんですよ~(泣)
しまいには、悪役令嬢のフレアさんが自爆して、あっさり修道院送りになるし!
フレアさんは悪役令嬢だったけど、そんな悪い人じゃなかったのよ。自分に厳しく、他人にも厳しい方だったから、疎まれて裏切られたのよね。
それなのに攻略対象のバカ野郎どもは………
「シオン?どうしたんだい?僕以外の事を考えてるなんて、嫉妬しちゃうよ?」
ふっ~
「はにゃーーーーーーーーーん!!!!!!」
耳元に息を吹き掛けられて変な声を出してしまいました。止めて!変態!!!耳は弱いのっ!
「い、いつも息を吹き掛けるのを止めてって言っているでしょう!」
とっさに耳に手を当てて距離を取った。
「それは仕方ないだろう?シオンの反応が可愛いからな」
さも当然の様に言いきるこの人物は、金髪碧眼のこの国の第一王子アルフであった。学園内では基本的に身分は平等とうたっている。しかも、主人公のヒロインであるシオンは今や聖女として国内外へと、その名を轟かせている存在なのだ。多少の無礼は許される。
「おや、アルフ1人でシオンにイタズラするのは禁止したはずだが?」
ふっ~
「にゃーーーーーーーーーー!!!!!!!」
急に二度目の息を吹き掛けられて、また淑女としてあるまじき声を上げた。
「イタズラなどしてないぞ?キースと同じ事をしただけだ」
「なんだ、そうだったのか」
はぁはぁ、この二人目の変態は黒髪で片目を隠すように長く伸ばしている宰相の子息キースだった。
「キース!あなた文官の癖に、どうして気配を消せるのよ!?」
キースは首を傾げて言った。
「愛の力かな?」
そんな愛の力なんてないわっ!ってか、いらないから!?
はっ!?
コイツらが現れたと言うことは…………
キョロキョロッ
辺りを見渡すが、敵兵の姿はない。よしっ!
適当にその場を後にしようした瞬間─
ふっ~
ペロッ
「ん~~~~~~!!!!!?」
声に鳴らない叫びを上げた後、ビクッと一瞬震えて、その場に膝を着いてしまった。
「なんだ、グレイも来たのか?」
「ええ、遅くなってすみません」
最後に現れたのは騎士団長の息子のグレイだった。
私に変態行為をしたのをスルーして、普通に会話を始めるコイツらを恨めしそうに見上げた。
…………軽くイッたかも知れない。
「はぁはぁ…………何処から現れた?周囲には誰も居なかったはずよ?」
「んっ?普通に歩いて?」
いや、周囲を確認したけどこの見晴らしの良い場所で、どこに隠れていた!?
もう、ツッコミを入れる気力もなくし項垂れる。耳に息を吹き掛けられて果てるなんて私、調教されてない?
「だってシオンが悪いんだぞ?」
「なんでよ!?」
理不尽な物言いに反論した!
「そうだよな~?シオンが悪いな」
「うん。そうだね」
同意する二人にどうしてよっ!と、叫びたくなった。
「だって、結婚するまで肌に触れたらダメって約束させたじゃないか」
「好きな女性に触れられないから仕方ないよね」
「うん、仕方ない」
サッーーーーと真っ青になるシオンだった。
『これで手加減しているっていうの!?もし、触れるのを許可したら………ヤられる!?』
シオンは体調が悪いと言ってダッシュで逃げ出したのだった。
そして少し経ったある日─
「はぁはぁ…………ヤバいわ」
あれからスキンシップと称して、過剰に服の上から触ってきた。肌に触れていないからセーフとのことだそうだ。そして私の身体を敏感にしていった。
このままでは、私から変態どもに懇願してしまう。でもどうしたらいいの?
そこに─
「おーーーーほっほっほっ!!!!」
この笑い声は!?
「戻って参りましたわよシオンさん。さぁ!リベンジですわ!勝負しなさい!!!」
この空気の読まない感性は悪役令嬢のフレアさんに間違いないわ…………
こうして私は欲情の発散の為にフレアさんと勝負したのだった。
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「ああぁん♪お姉様~~~♪好き!!!」
魔法バトルで、フレアさんの得意な影の鞭を受けて目覚めた私でした。
はぁはぁ、打たれる度に達してしまうの♪
もっとして!お姉様!!!!!
こうして、フレアさんは私に勝って満足し、負かした私を攻略対象どもを蹴散らしてお持ち帰りして、私はフレアお姉様の物となったのでした。
どうしてこうなったっけ?
でも、幸せだからいいやっ♪
【END】
(どうやら主人公は調教される以前に『M』だったようです)