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エリンの大地に  作者: 倉崎りん
第三章 外伝(番外編 後半)
41/51

「エリン」小ネタ集②

「いろのないまち(番外編⑪)」現在、原案者にチェックに出してます〜。なかなか戻らなそうなのと、次もこれでもか、というくらい暗い話なので、ここで一つ息抜きに〜。


 本文、キャラクターの性格づけのため、エチュード的に書いた内容です。


 時期的には①はウルフがまだ片思い中の頃、②は今進行中の番外編の1年後、ムーアが元気になったくらいです。




 あまり時期や時代を考えず読んでくださいまし。


なお、先の小噺同様、本編には一切関係ありませんので、読まなくても大丈夫。暗い話の前に、ほっこりしたい方はどうぞ。


 ちなみに、舞台台本風にト書き的に書かれてます。カッコはついてますが。



小噺①




 マクギネス家の書斎。キアラン、ウルフ書棚の前、キアランは書棚に背を向け本をパラパラめくり、ウルフはその隣で本棚に向かっているが、目は2mくらい右手先にいるベルの姿を追っている。フッとベルと目が合い、ベルが笑いかけると、ウルフは赤くなってプイッと反対側を見たりしている。キアラン、ウルフをチラッと見てボソッと話す。




「この間、2コ上の女子部の先輩といただろ、」




 ウルフ、振り向いて無言でキアランの左腕を"バン"と叩く。ベルはその音に振り返る。キアラン本に目を落としたまま、




「…言われちゃまずいわけか。」




「お前、わざと言っただろ。」




 キアラン、ソッポを向いて、ニヤッと笑う。




「なに?先輩??何の話ししてるの?楽しそうね。」




 ベル、ウルフたちにニッコリ笑い、ウルフの顔を見る。




「あ、すごい前の話。もう、なんでもない。」




「?なんでもない?ふーん。」




 ベル、意味がわからず首を傾げている。キアラン、ウルフの向こう側でクククッと笑いを堪えている。ウルフ、あわててベルに見えないようにキアランの足を自分の足で蹴る。




 ウルフがベルと付き合い始める、少し前の話。




小噺②




グレッグ、ムーア、制服のまま"エリン"のテーブル席に座って健康診断の紙を見比べている。ムーア、ドンとテーブルを叩きながら。




「ちくしょー!8cmも越された!!1年で10cm以上も伸びるか!?」




「ふんっ。だから言っただろ。俺はこれからまだまだ成長期なんだ。」




「そうだ、お前この間、女子部のローナとコートで話してただろ!俺、狙ってたのに〜」




「オマエ、ローナより背が低いだろ。それにアイツ、見た目はキレイだけど、性格悪い。やめとけって。」




「俺もローナに言っておくよ。"あいつ、見た目はキレイだけど、性格キツいよ"って。」




「へ〜っ。オマエ、俺のこと、そんなふうに思ってたんだ。」


 


「幼馴染みのこと"アイツ、顔も中身もサイコーだよ!"なんて言うヤツ、キモいだろ?!」




 グレッグ、憮然とした表情でムーアを見る。




「いや、俺はいい子なら言うよ。"アイツはおちゃらけてるけど、本当は優しくて、頼りになる、いいヤツだ"って。」




 ムーア、真っ赤になる。




「悔しいけど、お前がモテるの分かったわ〜。すごいツンデレ…。」




(用語の時代考証はこの際、一切無視してください)(笑)



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