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2章 4話 質問。。

2章 4話 質問。。


らんははっきりとした口調で断った。


「いいですか?日本は法治国家なんです。拳銃は持っているだけで違法になります。もうこの話は私達の範疇を超えています。警察にご相談された方がいいと思います。」

綾は下を向いている。

らんは続ける。

「もし警察に一人で行きにくいなら私達が付き添います。これは何か事件の匂いがする。警察に行くべきです。」


事件の匂い??

そうだ!事件だ!

浮気調査でもなく、ペットの仕事でもなく、これは紛れも無い事件だ!私はテンションが上がってきた。

「やっぱり、、そうですよね、、、」

綾は少し落ち込んでいるかのようだった。

私は綾に言った。

「西沢さん、あなた、、まだその彼の事が好きなんですね?」

らんは、そんな事関係ない、、って感じで私を睨む。

少しびっくりしたかのように綾は私を見た。


警察に行けば当然彼氏の事を聞かれる。下手をすれば逮捕だ。まだ好きな男が逮捕。これは避けたい。

綾も2ヶ月間届け出なかったから何かしらの罰を受けるだろう。今更、警察に持っていってもいい事なんかない。


「まあまあ、らん。らんが言う事は正論だ。だけどここの看板になんて書いてある?変わった案件承ります。がモットーの事務所なんだから、少し話を聞いてからでも遅くはないし、少し預かってどうにもならなかったら我々が拾ったって事にして警察に届ければいい。そうすれば西沢さんは無関係だろ?」


「まあ、、話しは聞いてもいいとは思うけど。」

らんは頭がいい。私の意見をすぐに分かってくれたみたいだ。


私は綾に質問をする。

「では、西沢さん、順番に追って話しを聞きます。少し混みいった話しも聞きますが正直に答えてくださいね。」

「はい。」

「まず、この拳銃と弾が入っていたカバンはいつからあったと思いますか?そして正確に最初にこのカバンをいつ見ましたか?」

「はい、、年末の大掃除の時はなかったのは間違いありません。クローゼットの普段使わない下段の一番奥にあったのですがそこも掃除しましたから。そして、1月14日に見つけました。恐らく、1月2日から3日にかけて泊まりに来たのでその時かと、、その日以来私の部屋には入っていませんから。」


「1月14日は間違いありませんか?」

「はい。喧嘩して別れる事になったのが1月10日ですから、、その週の日曜日に彼の置いていった服とか色々片付けていたので。」

「クローゼットの下段の奥にあったって言っていましたが、よく見つけましたね。」

「はい、そこは彼氏の読まなくなった漫画とかを閉まっていたのでそれもいい機会だから捨ててしまおうと。」


「そして、年末になかった筈のこのカバンを見つけた。彼氏にその話しをしていないのですか?」

「はい、、していません。なんかこの話しをしたら何か怖い事が起こりそうで、私は何も見ていないって事にしておけば何も起こらないのではないかと思って、、」


「彼氏は何のお仕事を?お幾つぐらい何ですか?カタギの方ですか?」

「彼氏は40歳の普通のサラリーマンです。電気メーカーの営業をしています。そんな怖い人達と関係があるとは到底思えません。本当に普通のサラリーマンなんです。。」


綾は今にも泣き出しそうになっている。

らんは綾が話している内容をメモっている。


「彼とはどれぐらいお付き合いを?」

「3年です。」

「1月10日に喧嘩して別れた、、その理由は?」

「彼氏がもう仕事を辞めたいと、前からもたまにそうゆう話しをしていたのですが、結構本気で、、私は結婚を考えていたので仕事をやめたら結婚が遅くなるじゃない?と、強目に責めたんです。そして、それなら別れようと。」

「向こうから?」

「はい。向こうからそれなら別れようと。」


うーん、、


「では、最後の質問です。年末になかったこの拳銃。1月2日から3日に置いていったものとして、その年末最後に会ったのはいつですか?

「クリスマスですから25日です。」

「では、25日から2日までは会ってもいない?」

「はい。」

「そのクリスマスには何か変わった様子は?」

「何もありません。本当に楽しくクリスマスを過ごして、、」

「では、2日の日、拳銃を置いていったであろうその日は何か変わった事は?態度でも言動でも見た目でも、、何でもいいので何かありませんでしたか?」

「実は、、一つだけあるんです。少し元気はなかったのですが、一緒に食事に行った時に彼、珍しく財布を忘れたと言っていたんです。今まで付き合って私がお金を出したことは一度もありません。前日の元旦に友達と結構飲んだ、って言ってたので二日酔いかなとか思って、珍しいね。。って会話をしたのを覚えています。」


「ん?元旦に友達と飲んだ?それはどこかお店ですか?それとも自宅か友達の家かどこでですか?」

「昨日の店の手羽先は美味かったって言っていたので店は間違いないと思います。でもその後友達の家に行ったのかもしれませんが。。」

「どこの店かは聞いていませんか?地域とか。」

「うーん、そこまでは、、ただ栄近辺だとは思います。昼は栄のパチンこ屋で友達と初勝負をしてから飲みに行く、って言っていたので。」


私はこの会話の中で少し違和感を感じた。


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