異世界妹
今年の4月から高校生になる僕の名前は城ヶ崎悠太。ごく普通の家庭に生まれて15年と7ヶ月が過ぎたある日、僕の人生に転機が訪れる。
入学式が終わり、家に帰る途中にある1枚の紙が目に留まった。『義妹始めました。気になる方はこちらまで』「なんだこの馬鹿げた貼り紙は...」しかしそこには丁寧に電話番号まで書いてある。「まあ、かけてみる価値はありそう。妹欲しいし...」という事で電話をかけてみることにした。いきなりスマホからかけるのも危ないし、公衆電話からかけることにした。「えーっと、これでよし」3コール目で可愛い声が受話器から聞こえる。これは顔も可愛いのだろう。「もしもし、貼り紙に『義妹始めました。』と書いてあったのでお電話させていただいたんですけども。これって本当でしょうか?」「はい、本当です。」おいおいマジかよ、こんな話あるか?「えーっと、その貼り紙は今お手元にありますか?」「はい、ありますけど...」「ではそちら紙にお名前を書く欄があると思うんですが」「はい、あります。」「ではそちらに貴方のお名前の記入をお願いします。」丁度筆箱の中にペンが入っていたので自分の名前を書く。すると紙が消えて1人の美少女が目の前に現れる。「うわっ!」と思わず大きな声が出る。「あわわわ、落ち着いてください!私は今日からあなたの妹なんです!」「いきなりこんな美少女にあなたの妹です!なんて言われて理解出来るわけないでしょ!」「そ、それもそうですね。とりあえずそこの喫茶店に行きましょう。」「ふぅ...」コーヒーを1杯飲み干しため息をつく。「お、落ち着きましたか...?」「あぁ、なんとかな」「よかったです。それではお話を始めましょうか!」そして彼女はにこやかに告げた。「まず1つ目です、今日から私はあなたの妹になります。」「ちょっと待った。」いきなりストップをかける。それもそうだ。いきなり妹なんてその理由を説明してもらわないと。「あ、そうですね!理由を説明しましょうか。」「まずあなたは私を妹にする『義妹契約書』にサインしました。」「え?あれそんなのだったの?聞いてない。」「でもあなたは妹が欲しくて電話をかけてきたのでしょう?」「まあ、そうなんだけどさ。」「なら別にいいじゃないですか!」「そうは言ってもな、親がなんて言うか…」「そこは大丈夫です、あの契約書にサインした時点であなたにはずっと妹がいた事になっています。」「え?そうなの?ならいっか」「意外と早い段階で納得するんですね。」「もういいだろ何言おうとこの状況が変わるわけじゃ無いんだから」「それもそうですね」「ではこれからよろしくお願いします。お兄ちゃん!」「うん。よろしく、ゆき。ってあれ?何で俺は君の名前を知ってるんだ?」「それは契約書にサインした時点で私の基本プロフィールをお兄ちゃんの脳内にインプットしておいたからです」「なるほど、そういうあれなんだな」そう。これはご都合主義の物語。これから妹(義妹)とどのような物語を紡いでいくのか、乞うご期待!
始めまして。西園寺白亜です。この度は僕の妹がいない故の妹愛を作品にぶつけてみようとこれを書き始めてみました。次回作ではきちんと異世界転移をさせるので、待っていてください。1人でもファンが増えるように僕なりに努力しますので、お付き合いください。それではまた次の話で会いましょう。