やらずに後悔していること 。
初投稿です。自分が書きたいこと書いてみました。よろしくお願いします。
25歳、会社員、普通の人生を歩んできた俺、相川透だが、ある日子供を助けようとして事故に遭い、意識不明となった。マンガとかであるやつだ。そこでちゃんと生きてればかっこいいいいんだろう。表彰なんかされちゃって笑。だか、人生甘くない。もう死ぬかもしれない。あぁ、まだまだやりたいことがあったのに…後悔ばかりが残る人生だった。
『よっ!生きてっか?』
突然、後ろから若い男の声が聞こえた。んん?何で声が聞こえるのかって?俺はまだ死んでないぜ?幽体離脱みたいな感じになっているわけだ。いまも浮きながら自分の体を見てたところだ。話を戻そう。
『誰だ?あんた』
『誰とは失礼だな~まったく~俺だよ俺~』
『いや、知らねーよ』
その男は俺より若く見え、十代後半くらいだろう。髪も金に近い。ピアスをつけ、顔も整っており、いわゆるイケメンと言う部類だろう。服装もきれいめな感じでおしゃれだ。はっきり言って嫌いだ。
『ひどいわ~冷たいわ~。んじゃ改めて、神です~』ニコ
『はいはい、そうですか』
『あれ、もしかして~信じてません?』
この男の口調といい、顔といいだんだんとイライラ募る俺。
『いや、急に出てきたやつが神ですとか言って信じるやついないでしょ?ふつう』
『ま、そうですよね~ふつう。じゃあどうすれば信じますかね?』
『そうですね。自分的には目の前から消えてくれると信じますかね。』
『いやいや追い出したいだけじゃないですか~ひどいな~』
そろそろこの男との話もめんどくさくなってきた。
『こっちはもう死ぬんですよ。あんたみたいなふざけた人と話してる暇ないんですよ!』少し口調が強くなってしまう。
『死にませんよ?まだ。頑張れば一週間くらいは生きます』ニコ
『はぁ?何でお前にそんなことがわかる?』
『だから言ったでしょ?さっき。神だって。神は何でも知ってるんですよ~』ニコ
俺は唖然としていた。本当の神であれば寿命だってわかるかもしれない。
『だ、だからどうしたって言うんだ!一週間で死ぬんだろ!』
『まぁ死にますね。確実に。』この時の男の顔は今までとは違う真面目な顔をしていた、。
『でも、死にたくないんですよね?後悔してるんですよね?』
確かに後悔はしてる。やりたかったこと。やらずに後悔してきたこと。数えられない位くらいたくさんある。
『でも、俺は死ぬ。ですか?』
俺の心を読まれたかのように男が現実を突きつけてきた。
『やりますか?できなかったこと?』
俺はまたも唖然とする。やる?何を?
『だから、後悔したことやりますかって聞いてるんですよ。』
『出来るのか?そんなこと?』
俺は気持ちが高まっていた。出来るのか?後悔したことが。
『えぇ、出来ますよ~。何せ私は神ですからね~』
急に表情が代わりさっきまでのイライラする顔に変わっている。
『いやーやっと理解してくれましたか~私が神であることに。』
急な変化に付いていけてない俺である。
『神であることはどうでもいい。それでさっきの話は本当なのか?』
『どうでもいいって。まったくひどいな~。後悔したことをやるってことですか?嘘偽りなく本当ですよ~』
こんなことがあるのか?最高ではないか。生きか…
『えれませんよ?』
んん?なんだって?
『当たり前じゃないっすか~。死にかけなんですもん。』ニコ
俺はまたもや唖然とする。
『じゃあどうやってやるんだよ?』少し切れ気味で言っていた。
『大丈夫です。私、この神が一緒について歩くだけです。』ニコ
『…それだけ?』
『はい。それだけです~』
『つまり…どういうこと?』
『つまりはですね~あなたの体に乗り移る形になるわけですよ。そして私のこの神々しい体によって寿命が伸びる的な?形になるわけですよ~だから、生き返る訳ではないんですよ。』
何となくわかったような…。だがなんでもいい。まだ、やり直せる時間がある。
『おぉ?いい感じにやる気みたいすっね~。では、これからもよろしくです~お休みなさ~い』
その言葉を最後に俺は突然の眠気に襲われ、眠ってしまう。遠のいていく意識の中でもあのイラつく笑顔が見えた。
こうして俺とイラつく神を名乗る男との生活が始まる。
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いただけると幸いです。これからも頑張ります!