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はたして私は結婚できるのだろうか?

作者: とろ

 30も目前に迫ってくると、たまに発作のように気持ちが不安定になる時がある。あくまでも私の場合は、だが。

 確率でいうと、圧倒的にそいつは夜にやってくる。夜っていうのは、なぜか考えても無駄なことを延々と考えてみたくなる時間帯だ。これに嵌まると睡眠不足と肌荒れのダブルパンチにやられてしまう。

 ああ、なんておそろしい罠であろうか。

 しかしあえて今夜もまんまとその罠にかかってしまう憐れな子羊がここにいる。 

「私はこのまま一生独身なのだろうか。」

 考えても無駄なことその一である。実は、今週末、友人の結婚式がある。最近とみに結婚ラッシュが続き、心と財布のダメージを回復する暇がない。あれか、もう食費を削るしかないのか。いや、唯一の心の癒しである食事をおかされるわけには!

 と、そんなことはどうでもいい。どうでもよくはないが、大事の前の小事である。そう、最大の命題は、「私は結婚できるのか」だ。

 小説なんかを読んでいると、仕事でいい男に出会ったりする。しかも独身のイケメンだ。夢と希望を与えてくれるのは、小説の魅力の一つであるとは思う。思うのだが、現実という絶望も同時に運んできてくれる切れ味鋭い代物でもある。

 まあ、何が言いたいのかというとだ。接点ある職場の男が全員、既婚者なんだが、どうすればいいんだ!略奪か?略奪なのか!?

 現実とは、往々にして残酷なものなのである。

 そんな残酷な現状にいる身としては、他に出会いを求めるしかない。と当たり前に誰でもたどり着く結論に達し、何を思ったのか、運動不足解消もかねて、近くで行われるウォーキングイベントに参加することにした。

 とりあえず、電車で、受付場所へと向かう。目的の駅に近づくにつれて、周りにはジャージにリュック姿の人が増えてきた。普通にジーパンで来てしまったが、まあ、いいかと、集合場所である公園を目指す。

 目の前には長蛇の列。ウォーキングイベント恐るべし。見たまんま言うと、おじちゃん、おばちゃんの聖地だった。いや、電車の中からすでに予想はしていた。していたけども、若者は皆無だった。

 普通は行く前に気づくだろう。若者はもっとアクティブなイベントに集まると。フットサルとかバスケとか、身体に負担がかかりまくりそうなスポーツに。

 わかっている。敗因は、運動不足解消もかねようと思ったことだ。急に走ったりしたら、どっか痛めるよな、とか思ったことだ。

 過去の自分の思考を反省しつつ、健脚なおじちゃん、おばちゃんに混じって歩く。山の冷たく澄んだ空気が心地よい。

 ゴール間際、地図を見ずに前の人についていっていた私は、先導者を見失い、おろおろしていた。すると、後ろから「大丈夫か?」と声がかかる。

 振り向くと、そこには、心配顔のおじちゃん。

 断じて、一ミリも期待などしていなかった。断じてな!

 ウォーキングイベントに、若者はいなかったが、リフレッシュにはなった。運動って素敵だ。すっきりする。

 家にたどり着いて、我にかえる。いや、出会いを求めてたんじゃないのか。ウォーキングでゴールした達成感に誤魔化されてはいけない。当初の目的を思い出して、また出会いを求める旅にでなければ!

 

 結論。結婚への道のりはまだまだ遠い。がんばりましょう。

読了ありがとうございました。皆さまも夜の考え事にはご注意をww

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