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ふたり。  作者: キイチ
1/4

$ Prologue $


「進藤先生!教えてほしい問題があるんですけど…」



あんな風に見え透いた嘘になにか意味はあるんだろうか?


あたし頭悪いんですって周りの人に知らせるため?

勉強して偉いでしょって?


答えはどちらでもない。

−−…きっと、



"貴方に興味があるの"っていう遠回しな告白だ。



そう言って駆け寄ってくる生徒の真意に少なからず気付いている先生は笑顔で彼女たちを迎え入れたりなんかして、



「ほら、充!行くよ!」

「え、あたし英語わかる」

「誰が勉強しに行くって言った?あんなのただの口実じゃない」

「やだよ。あたし進藤先生興味ないし」



きっと100人に聞けば95人くらいはかっこいいと言うかもしれない。

でも興味がないのはしょうがない。


今年うちの学校に赴任してきた進藤一哉[しんどう いちや]先生は瞬く間に人気者の座を手のうちに入れた。


多分本気で付き合いたいと思って言い寄る人は殆どいないはずだけれど、きっと皆暇なんだ。



確かに高校生なんて暇だけど、あたしは正直そんなに暇じゃない。少なくとも憧れを掲げて先生を追いかけるほど、は。

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