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序章 登場人物と世界設定

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          登場人物

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◆セレス・ラングレー

 本作の主人公。10歳。ガルデニア王国・ウェスタリア地方のラングレー侯爵家出身。

 前世は「鈴木奈穂」という名の28歳OL。株式会社ミライテクノロジーソリューション

 ズ(社名が長い)に勤務していたが、横断歩道で信号待ちをしていたら気がつくと

 赤ちゃんになっていた。

 底なしの魔力量と神域に達した魔法技術を持つが、面倒事を嫌う信念のもと

 徹底的に隠し続けている。穏やかで愛想よく見えるが、根は筋金入りの現実主義者。


◆リーナ・ラングレー(旧姓なし。ラングレー家一人娘)

 セレスの母。銀色の髪と翠色の瞳を持つ、絶世の美人。ウェスタリア地方の生まれ。

 王都に侍女として上がった際に国王アーウィン三世に見初められ、

 断る術もなく側室となった。大きな魔力量を持つが娘ほどではない。

 気品と優しさと、鋼鉄より硬い芯を兼ね備えた女性。


◆ローガン・ラングレー

 セレスの祖父。ウェスタリア地方を治めるラングレー侯爵。65歳。

 元はウェスタリア公国の王族末裔。現在は王国の侯爵として地方を治める。

 寡黙で頑固で感情表現が壊滅的に下手だが、根は深く温かい。


◆エリス・ラングレー(旧姓ヴァンセル)

 セレスの祖母。ローガン侯爵の妻。62歳。

 若い頃は「翠銀の魔女」と畏れられた大陸屈指の魔法使い。

 現在は引退して侯爵家の女主人に収まっているが、その実力は今も健在。

 大らかで少々毒舌。孫のセレスを深く溺愛しているが口に出すのは稀。

 セレスの秘密を最初に見抜いた人物であり、イザーク・ヴォルフの旧友。


◆アーウィン三世

 セレスの父。ガルデニア王国の国王。55歳。かつては名君と呼ばれた。

 しかし王妃の意向に逆らえない優柔不断な面があり、

 リーナとセレスを守り切れなかったことを長年恥じている。


◆ナタリア王妃

 国王の正妻。名門エルヴァン侯爵家出身。50歳。

 社交界では完璧な王妃として絶大な支持を誇る。

 ウェスタリア出身のリーナへの憎悪は深く、巧妙かつ陰険な手段で

 二人を苦しめ続けた。


◆レオナルド王子(第一王子)

 22歳。黒髪灰眼の端正な王子。完璧主義で野心旺盛。

 表向きは紳士的だが、腹の中は腹黒という貴族あるある体現者。


◆クロード王子(第二王子)

 20歳。剣の腕と戦術眼に優れる直情型の王子。

 建前が苦手で本音で動くため読みにくい。

 継承争いで兄より不利と見るや、自ら軍を率いて動き始める。


◆イザーク・ヴォルフ

 50代の魔法学者。セレスの魔法教師。白いひげと丸眼鏡が特徴。

 エリスの旧友であり、彼女に頼まれてウェスタリアへやって来た。


◆ミーア

 魔族の姫。14歳。やや年上だが精神年齢は同い年くらい。

 山の中でセレスと偶然出会い、意気投合する。お転婆で好奇心旺盛。

 魔族特有の銀白の長髪と、赤みがかった金色の瞳を持つ。



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          世界設定

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【ガルデニア王国】

大陸の東部に位置する大国。剣と魔法が発達した中世風の王国。

魔法は「属性魔法」(火・水・風・土・光・闇)と「無属性魔法」の二系統があり、

魔力の量と制御技術の精度が術者の格を決める。

貴族制度は公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の五段階。


【ウェスタリア地方】

ガルデニア王国の西端に位置する盆地の地方。

元は「ウェスタリア公国」という独立国家であったが、約80年前に王国に併合された。

現在はラングレー侯爵家が治める。独自の文化と言語(王国語も話す)を持ち、

銀髪・翠眼の住民が多い。かつて公国であった誇りが今も根強く残る。


盆地の東側は王国本土へ続く街道。

盆地の西側には「ヴェルタ山脈」と呼ばれる巨大な山並みがそびえる。


【ヴェルタ山脈】

ウェスタリア地方の西に連なる大山脈。険峻な峰々が連続し、一般人の立ち入りは難しい。

山脈の内部には魔獣が棲み、また「亜人」と呼ばれる人間に近い種族も暮らしている。

亜人の種族は多岐にわたり、それぞれに独自の文化と言語を持つ。

彼らは人間社会とは距離を置いているが、敵対しているわけではない。


【魔族の領域】

ヴェルタ山脈を越えた先、大陸の西部に広がる地域に魔族が住む。

人間と魔族は大昔に「大戦」と呼ばれる大規模な衝突を経験し、

その後お互いに不干渉の協定を結んだ(明文化されたものではなく、

「関わらない」という慣習的なもの)。

魔族は魔法に極めて優れ、その技術水準は人間をはるかに凌ぐとされる。

現在は山脈を挟んで双方が住み分けており、

ほぼすべての人間は魔族と会ったことがない。

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