第2話
※フィクションです(作者が取材した情報を元に想像で書いている為です)
※『神鳴祀』さんと『ぽぽたん』さんの許可は得ております
神鳴祀
神薙千鶴
そろそろ8月も終わる頃。
あたしは企画に悩んだ。
2025年8月27日水曜日。デビューイベントパート2として、『ワンデイデビュー(水)』が開催されていた。
悩んだ結果、「ガチイベしよう!」。
そう思ったあたしは、出遅れて配信を開始した。
あたしのグループは『グループ4』
配信企画は「声真似」「セリフ読み」「雑談」にした。
「こんまつる~」
配信を開始すると、視聴者さんが次々に来てくれた。
眠気を我慢して、ランキング集計がされる24時まで頑張った。
配信では、応援してくれる人たちが、一生懸命に『いいね』を連打したり、REALITY内通貨のコインを消費して、ギフトをたくさん送ってくれた。せっかくのギフトが一定時間で消えてしまうのが、勿体なく思う。
あたしはスクショを撮って、そのありがたさをアルバムに保存した。
ちなみにコインは毎日無料で貰える分がある。ギフトは貰えると嬉しいが、あまり貰うと逆に申し訳なさを感じてしまう。
途中から、ぽぽたんさんも来てくれた。
そして、ぽぽたんさんのいつもの無茶ぶり。
『アレクサの声真似して』
あたしはアレクサに話しかけて、アレクサの声を確認する。
そんなアレクサはというと……『お役に立てなくてごめんなさい』という返事ばかりである。
とりあえず、それを真似てみた。
「お、お役に立てなくてごめんさない」
う~ん? 何か違うな? アレクサの声真似は難しいや。
人が一生懸命にアレクサの声真似をしていると、ぽぽたんさんがまたおかしなコメントを書きだした。
『アレクサ、祀さんの体重を教えて』
「アレクサ、祀さんの体重……って! わ~! 教えないよ!」
その後も、みんなのコメントを読み上げながら、配信をした。みんながコメントを書いてくれなかったら寝落ちをしていた自信がある。
この時点で、あたしのランキングは3位。視聴者のみんなは24時が近づいてくると、ラストスパートにギフトを送りまくってくれた。
その結果、2位を獲得した。1位の人とは大幅に差が開いていたが、視聴者さんのおかげで、3位から2位に上がれたことがとても嬉しい。あたしは記念にみんなが押してくれた『いいね』の数とランキングをスクショに収めた。
ちょっと感慨深くなってくる。
応援してくれる人がいるから、あたしは元気を貰えている。あたしは応援してくれる人に元気をあげる。好循環である。
「みんな、ありがとう!」
あたしは明日は早いし、眠気も限界だったので、イベントを終わりにする。
「おつまつる~」
名残惜しいが配信を終了した。
その後は、いい夢が見れそうな気がしつつ、眠りについた。
読んで頂きありがとうございます。
リクエスト作品の続きです。
丁度イベントのタイミングで取材(視聴)ができました。
『神鳴祀』さんの配信を前回よりは上手く再現できたと思います。