第1話
※フィクションです(作者が取材した情報を元に想像で書いている為です)
※『神鳴祀』さんと『ぽぽたん』さんの許可は得ております
神鳴祀
神薙千鶴
今年は近年通りに暑い夏。
そんな中、更にあたしは暑い夏を世界のみんなに届ける。
あたし、神薙千鶴。REALITYではライバーをやっています。
2025年8月2日に初配信!
アバターは事前に作っておいた。名前は『神鳴祀』。
現実の名前に、アバターの名前が負けている感じがするが、まあいいか。現実の名前がつよつよ過ぎるんだよね。
(よし! アバターのキャラメイクをしよう!)
そう意気込んだあたしは、キャラメイクを始めた。小柄で可愛い方がいいよね?
そんなことを考え、各パーツを次々と選んでいく。
出来上がったものはというと、現実と同じで小柄なロリっ子。髪は金髪でふんわりとしている。瞳の色も髪の色とお揃いで、金色にした。くりくりとした目に、ほんわかとした柔らかな表情。それに反して、鬼の角というワンポイント。角の先が赤いのが、なんとも禍々しい。
服装も鬼らしく橙色のミニスカ和服である。
誤解のないように言っておく。現実、バーチャル世界共に、見た目ロリっ子で声も子供っぽいが、これでも……んんっ! 年の話題はやめておこう。女性に年齢の話題は禁忌である。
いよいよ初配信の時間が迫ってきた。
SNSに予告で歌枠と雑談にしたが、人は集まってくれるかな?
そんなことを考えていたら、緊張でドキドキしてきた。
そして、初配信のスタート。
SNSで応援してくれた人もいるけど、時間帯が悪かったのか、人があまりこない。しばらくすると視聴者さんが入ってきてくれた。
「こんまつる~」
あたし独自の挨拶をするも、反応はない。
(まあ、最初はこんなもんか)
視聴者さんも来てくれたことだし、雑談を始める。
元子役ナレーターの経験を活かし、会話を続ける。時折、コメントが返ってくるが、反応は薄い。だが、丁寧にコメント読みをして、少しでも盛り上げる。
他の人も入ってきてくれた。
(そろそろ雑談枠から歌枠に変えるか)
あたしは声に自信がある。歌を探して次々と歌った。
すると、『いいね』が押されて、緑のハートが沢山降ってきた。
(嬉しい!)
初配信だが、結構人も増えてきた。中にはフォローをしてくれる人もいる。
ギフトを送ってもらえたりして、更に盛り上がってきた。
当初の予定では40分予定だったが、楽しさのあまり、少し時間をオーバーしてしまった。
(そろそろ配信を終了しよう)
「おつまつる~」
そう言うと、視聴者さんたちもコメントに『おつまつる!』と返事を書きこんでくれた。
こうして、REALITYの初配信は成功を遂げた。
読んで頂きありがとうございます。
リクエスト作品です。
果たして作者は上手く『神鳴祀』さんを表現できるのか!?
連載になる予定ではありますが、更新はゆっくりと思われます。