step6:漢字ひらがなカタカナ数字の使い方〜好みという概念も入るけど大まかな自分ルールを持つと良い〜
今回は使い分けです。(あと単語と文の表現方法、書き方に少し触れています。)
文を書くとき、私はまずひらがなベースで考えます。
例:わたしはやまにいった。
で、(ニガテな)漢字を使っていきます。
例:私は山に行った。
つまりごく普通な書き方です、多分。
あと私は難しい漢字などは使わず、もう少し文章を詳しく、横に広げるようなイメージで書くことが多いと思います。
例えば、「落胆した。」だったら、「私は肩を落とした。絶望だ…」などです。
え、理由?…難しい言葉使えないのと、知っててもパッと頭に出てこないからです。はい…
でも一応それらしい理由を思い出しました。
そう、文を長くしたいのもあるからです。
理由は簡単で
「受験に落ちた私は絶望した…」
という単語だけよりも
「雨に濡れる。この雨はまるで受験に落ちた私の途方もない悲しみを表したようだ…」
としたほうが一つの感情を詳しくリアルに書けるからです。
「絶望」とは、この単語だけでどんな気持ちか、などを連想させることができます。
そう、つまり書き手はその感情に詳しく語る必要なくなり、しかも読者はそれぞれが想像する「絶望」の形に当てはめて考えてしまいます。
つまり小説などのキャラクターの感情ではなく読者の過去の体験に基づいた感情に上書きされてしまうわけです。
そうなると作者が想像するそのシーンの感情とズレ(認知の違い、伝えたいことを伝えられなくなる)が生まれたり、何よりも書くとき自由度がなくなります。自由度、というのは特定の単語に込められた感情を使いまわしてしまうこと(例えば「絶望」など)、つまりそのときそのときのリアルな感情がなくなってしまうということです。
すると表現しづらい、書きづらい。
すぐ一文が終わります。
文が短いことは決して悪いことではないのですが…
時と場合ですね。
基本的に短すぎるのは良くないと思います。
ですが私が言ったようにわざと表現に使う単語のレベルを下げる、少し幼稚にすることで文は必然的に長くなります。だってその幼稚さを補う文補足を入れないといけないから。
あぁ、幼稚すぎてもダメなのですけど、
ですがこの補足、便利なんです。
何故なら簡単に「周囲の状態」もまとめて伝えることができるからです。
つまり描写を混ぜて感情と周囲について語れるわけですね。
例えばさっきの文。
「受験に落ちた私は絶望した…」
今わかる情報は受験に落ちた、大体の年齢(でも特定はできない)、絶望感があることぐらいです。
これなら「【場所】今どこにいる?家?学校?それとも別の場所?」、「【時間】いつの話?結果を知ってすぐ?試験の帰り道?それとも学校?」この二つの基本情報はまた別で追加する必要があります。
そして他にもつけ加えれるなら、周りの人の数、天気、音、なども加えられます。
ですがもう一つの
「雨に濡れる。この雨はまるで受験に落ちた私の途方もない悲しみを表したようだ…」
という文なら、すでに天気、感情、その感情になった理由、場所(雨に濡れていることから野外にいることがわかる)はこの文だけで説明されています。
時間ははっきりわかりませんが、この文の書き方ならなくてもそこまで問題ないですし、付け加えるとしてもそこまで大きな付け加えはしなくていいと思います。
つまり何が言いたいというと、後者の方が圧倒的に情報が一つの文に詰まっています。
ここで少しまとめると
あまり幼稚になりすぎないレベルの、かつ難しい言葉を使わない(使いすぎない)レベルで文を書く、単語を使うといい
ということになります。
あ、話がズレた。まあ、理由はそんな感じですね。
次、
で、文字取扱の上で注意すべきことがあります。
漢字、ひらがな、言葉、四字熟語とかとか‥使い方や認識が間違ってる人が多いものがあるんです。
問題出しますね。
①どっちが正しい?→気づく or 気ずく
②「通る」ってなんて読み?→とおる or とうる
③ 「琴線に触れる」ってなんて意味?
→1. 怒りを買ってしまうこと or 2. 感動や共鳴を与えること
④「姑息」ってなんて意味?
→1.卑怯 or 2. その場しのぎ、一時的な間に合わせの対応
間違えても良いです。むしろ「私天才になっちゃった?自慢できんじゃーん、いえい⭐︎」とでも思えば良いです。
答えは上から順に、
気づく、とおる、2、2
です。
そしてどれだけ自分が正しい言葉を使ってても、調べて使ってても、相手が「あ、これ間違えてるな」と思ったら伝わってないのでアウトです。
なので言葉を変えるか、別の表現の仕方をすると良いと思います。
自分がわかってるから、こっちが正解だからと言ってもそれが世間から見て少数派なら間違ったと言われます。
小説は自分の凄さを自慢する場ではないため、疼く気持ちは抑えて相手に合わせてさりげなく相手のために手を回してあげましょう。
真の小説家とは爽やかイケメンのことです()。
カタカナは必要に応じて、そしてひらがなは漢字ばかりだと読みにくいため入れますが、難しい漢字にはルビを振ったりひらがなで書いたりしましょう。
あとは漢字より温かみが出たりもするのでひらがなはキャラクターに合わせながら使います。
あと「有難う」は大抵ひらがなを使いますがそこは好みです。
ですがそうですね…
ぴかぴかorピカピカ
一つのケーキor1つのケーキ
などと言ったようにカタカナや漢字、別の方法で同じ意味を表すことができる単語なら、まず考えたときに頭にパッと複数の選択肢が浮かぶといいですよね。
そこも工夫のしどころです。
キャラ年齢など配慮することはたくさんなので。
ですが周りの同志の方々を見ながら工夫するのもありです。
参考にさせてもらったりして、
ここらへんはもう人によりけりなので。
特定の言葉はキャラによって統一するのもいいですが私はあえて複数使ったり感情によって使い分けたりと様々です。
あ、でも第何話、とかそう言ったところは統一するのもありですが…ここは自分ルールですね。
決めなくても良いし、そのストーリーの目的に合わせて決めましょう。
【今日のポイント】
・漢字は特定の感情などを表す単語だけを普段は使わずに、文で表現するといい
・漢字や熟語など、間違った意味が広まったものがあるため相手に伝わるよう工夫する
・一貫したセリフの使い方や法則性、タイトルなどは自分ルールを決めると良いが、ここはストーリーによるため個人で工夫したりするのもヨシ
・自分流に表現方法をカスタマイズするとオリジナルティも出るし文の練習にもなるし、良いこと尽くし!
→投稿する小説本文は本番でありながら練習でもあるから挑戦しながらで大丈夫!
恐れて「本番」を意識しすぎると上達しない。




