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step4:地の文を書こう〜カメラとリポーター、役者とキャスター、ここで学ぶぜ地の文マスター〜

 余談ですが、今回はタイトルをラップ風味にしてみました。どうですか?完全にはできてないかもですが、それっぽくはできてますかね…

 でもやっぱ、ただ単に文章読むだけじゃつまらないでしょ?

 だからタイトルでリズムを取ってみました。

 ではやってみヨウ!


 で、ここで少し地の文の話。

 難しいですよね、地の文。

 皆さんは何が難しいですか?

 私は三人称かなぁ、


 ここでポイント!


 二人称の地の文なら、『主人公の目線から見えるものを言語化リポート』。


 三人称の地の文なら、『あなたはカメラマン&リポートになればいい!』。


「は?」って思いましたか?

 まず、二人称から。


 二人称はそのまんまです。

 今これを読んでいるあなたの視界には何が見えます?

 私だったら


 スマホ、テーブル、家族、自分の手


 じゃあ匂いは?感触は?肌に感じるものは?


 これをリポートすると…


 私の左手にはスマホ。だが、視界の奥には家族が見える。

 私はすばやく文字を打つ。体の右側にエアコンの風があたり少し肌寒い。

 私は少しタオルケットを体にかけた。


 となりました。

 これでもう本文に使えます。

 必要であれば少し変えるだけ。


 大切なのは『五感を意識すること』です。


 自分で練習するのもいいでしょう。

 まずは止まった動きから、変に意識するとわからなくなるので今そのままピタっと動きを止めて、そのまま文字に起こします。

 これが『動作のリポート』ですね。


 感情も似ています。

 でも単調になりすぎるのは注意。

 ここは自然にできるようになるといいですね。

 例えば、


「嬉しかった」

「悲しかった」

「親に怒鳴られて怒った」


 なんか幼く見えるし、定番なテンプレート並べてる感ありますよね?

 これに足りないのは、


 描写が少ない。

 何でそう感じたか書かれていない。


 ことが目立って見えますね。

 実際わざとこう言った「テンプレ」を使う時などはありますが、基本は避けたり追加の描写などを入れます。

 わざと使う時、と言えば私の場合、そのテンプレに感情を込めて、キャラがその言葉に尽きる、とか、型にはめた表現をわざと使う、などです。

 誰もが知る定番の言葉に感情を込める。

 でもこれはそれまでのストーリーがないと難しいです。

 多分私は言葉にできない感情、複雑な感情で言葉の型がない(例えば落胆では表しきれないそれとは少し違った感情や、いろんな感情が混ざった感情など)言葉の表現を結構大切にしているためこう言う使い方も多くなっているのだと思います。

 まあそれはさておき、

 さっきの「嬉しかった」に加えてみます。


「晴れた空、学校に登校してすぐ教室に入ると、友達に『これあげる』と推しのシールを貰って私は思わず微笑んだ。その友達が微笑み返してくる。私はますます嬉しくなった。」


 ここでは、地の文も混ぜつつ、嬉しく感じた「要因」、「反応」、「周りの描写」を入れました。

 周りの描写少ないかもですが、入れました。

 あと会話の中のセリフは『』で表しました。


 よくアニメを見てて、誰かがやられると雨が降る。それは天気で気持ちを表しているから。

 つまり感情を別のものとリンクさせている訳ですね。

 他にも、感動のシーンで太陽が登ったり、月が見えない夜に事件が起こるとか…

 特に月が見えない夜、どこからか野犬の声や葉の擦れる音がする。

 なんて言われたら不安、怖いを思い浮かべる、とか。

 想像させることでより読者の感情を動かす。

 音楽と似てますよね。


 他にも「嬉しい」という言葉自体使わなかったりします。

 よくある「美味しい」を使わないで食レポして!

 みたいな感じです。

 実際に食レポで練習しても良いと思います。


 あと最低限意識することといえば、

 いつ、どこで、だれと、何をして、

 とかですかね。多分…

 と言っても流れでわかることは書かなくても良いです。

 私は全て流れで考えずに書いてるので、あまりすごいことは言えませんが…

 もし警察に何かあって電話する時も多分聞かれると思います。想像ですが。

 この場合だと、


 いつ?→登校してすぐ=朝

 どこで?→教室で

 だれと?→友達と

 何をして?→「これあげる」と言われ貰った


 そこに感情が加わり、更に別の情報(天気、空とか)入ってきます。

 それをまた加工していく。


 これができれば最低限は書けます。



 そしてお待たせしました!


 三人称視点


 まずあなたはカメラマン&リポーターになります。

 つまり一人二役。

 視点はカメラ目線。

 主人公ややキャラ(=役者 と考えてもok)などをそのカメラで撮影します。

 言い方を変えると神目線とかですかね?


 リポーターというのは、状況説明。つまり文字の書き起こし。


 因みにですが、これはどちらの視点でもいえますが練習で実際に家族などの会話を文字起こししても良いかもしれませんね。文字通りそのまま起こします。

 語尾の使い方とか、例で出すなら笑い方。


「あはは」

「うふふ」

「く、んふ、ん”ふふふふふふふ」(肩が小刻みに震えている、言葉が時折詰まるように体が揺れている)


 という感じです。

 実際話し言葉では日本語の中に同じ音がないこともあるかもしれませんが、その時は似た音、メモでもしておきましょう。

 録音もいいかもしれません。


 こうすると想像しやすいと思います。


 そして注意するのは描写しすぎ。

 やりすぎても良くありません。

 だって会話途中に地の文が十行あるとか、なんか次のセリフ見えないとか、読む気無くすでしょ?

 ある程度書いておけば勝手に読者が想像して補います。


 あ、だからと言って絶対短くしないといけないわけではありません。

 実際冒頭や終わりでは地の文長くなったりしますし、シーンや書き方によります。

 つまり一概には言えないってことです。

 10行あったからってそれが必ずしも悪いことではありません。

 ただ情報が多ければいいわけではないのですそこは気をつけて。

 あくまで「こういう人もいるんだー」程度に。

 ただ私の場合では場所によって長さは変わりますが、気をつけると言ったら会話途中や周辺ぐらいですかね。

 会話が長く続く時、7回も会話だけ続いてたら一回は途中で地の文入れたほうがいいと思います。

 一行でもいいので。

 ただここで何行も無理に入れると逆に良くありません。

 分かりずらくなります。

 特に書くことないなら軽めにその時の空気感や主人公の感情、風の動きや音などの五感でも入れておきましょう。あとは…話し相手の動きや仕草などですね。

 で、それを上手く利用すると感動のシーンや考察できる小説、余韻を残すこともできます。

 意識するのは会話途中の描写の仕方、地の文の長さですね。

 地の文を短く、あえて情報を削ったり入れないことで想像させたり「もしかしたらこうなのでは?いや、でもこの可能性も…でも〜」と感じさせます。

 ただこれは地の文の量の調整がとても大切になるため、ある程度基本ができたかな、となってきたら試しで挑戦してみることを勧めます。

 つまり、中級〜上級者向け。


 地の文を入れるタイミングは会話の途中途中に、動きがあったら入れる、後は会話文が長く成りすぎないように調整として表情などの描写も入れる。


 私は今はもう感覚ですが、もし迷ったり自信がないならまずは他の作者の小説を見て会話がある時、どの程度で会話を区切ってる、地の文を入れてるのか、などを少し見てみたりして参考にしてもいいかもしれません。

 あ、もちろん私の小説でもいいですよ!テヘッ!


 あ!あと!これを言いたい私は!

 良いですか、なんでも「わかりやすく書けば良い」訳じゃありません。

 わかりやすく、説明

 これは大切です。

 ですが、何でもかんでも詳しく、わかりやすくするべきではありません。

 それが逆に雰囲気を壊したり、邪魔になる時があります。

「わかりやすすぎる」には注意が必要です。

 というかそもそも、読者だってバカじゃない。

 この小説を、文章を読もうとしてくれてる時点で理解してくれようとしてる、

 なんて言ったら大袈裟かもしれませんが。

 でもだから、説明して伝えるより、読者を信じることも大切ですからね。

 わかりづらいほどたくさん説明するのは読者を信じきれてないともとらえられますから。


 そうです、読者を信じてあなたは安心してリポーターでもカメラマンでもやれば良い。


 過度な説明は逆にわかりづらいです。

 のびのびと、あなたらしさを出せば他の人とは違ったあなたオリジナルの文章が書けるはずです。きっと、



【今日のポイント】

 ・人称の地の文のなら、『主人公の目線から見えるものを言語化リポート』。


 ・三人称の地の文なら、『あなたがカメラマン&リポートになる』


 ・五感を意識!


 ・とりま「いつ、どこで、だれと、何をして」を意識する。


 ・地の文は程度書いておけば勝手に読者が想像する。


 ・地の文を入れる。でも多すぎてもダメ、場合によっては会話を遮って入れるのは行けない。


 ・伝わるか不安になるより読者を信じろ!



 次回予告

 自己流奥義、伍ノ型!《「、」って打つとこ迷いません?はいこれで解決ぅ!》

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