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ムーンライトベリーの香りが忘れられなくて  作者: 餅月 響子


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第39話 キラキラと輝く反射する光と止まる時間

軽快な音楽とともにイルカに乗った調教師が水しぶきをあげて移動していた。


黄色と黒のウエットスーツを身にまとった調教師がステージに立つ。


「今日はお越しくださいましてありがとうございます。

 どうぞご存分にイルカショーをお楽しみください」


2人の調教師が深くお辞儀すると5頭のイルカが元気よくジャンプして見せた。


愛香と暁斗は観覧席で拍手をしていた。

和やかで涼しげな空間が居心地よかった。何をそんなに生き急いでいたのか。

愛香は別世界に来た感覚でイルカショーを楽しんだ。その愛香の横顔を暁斗は眺めた。

夕日が照らされるイルカのプールが輝く。


好きだと伝えてもまだ愛香の心を奪えていない。


次から次へと繰り出すイルカの動きに観客たちは拍手し続けていた。


「本当はこんな感じの方がいいのかなぁ」


 高校生同士のデートをしたのがこれが初めての愛香はふと思う。


 暁斗はボソッとつぶやいた愛香を見て、じわじわと胸が締め付けれる感覚を覚えた。

 声を発することなく静かにベンチに置いた手をぎゅと握り、顔を見つめ合う。


 観覧席の上の方の端の端。イルカが高いところに吊るされたボールにジャンプした瞬間に水しぶきと大きな音で音楽がかかっていた。拍手喝采の後ろでは、暁斗が愛香にそっと口づけた。時間がそこだけ止まった感覚だ。



 今まで何を見て聞いていたんだろう。学校の中は宇宙のようで、自分がどこにいけばわからなくなる。外に出ると、お互いに個々として見つめ合える。こんな近くに気の合う人がいたのかと愛香は心が高揚した。握る2人の手のひらが熱い。鼓動が早まった。額と額をくっつけて、笑みがこぼれる。拍手と歓声が響いた。



 イルカは一生懸命に立ち泳ぎして、お客さんたちを喜ばせていた。観覧席のぎりぎりのところでは、大量の水しぶきが飛んできていた。


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