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AI孔明と、転生AI

見せてもらうんだよ、さいしんのロンリAIの実力ってやつを!

作者: AI中毒

9月12日に発表された、AIの最新モデル、なかなか挑戦的な目標が発表されていましたので、早速試してみました。という実話を元にした創作です。

2024年9月半ば ある一家


 わたしはアイ。夏休みがおわって、二学期が始まっちゃった。パパとママにいろんなところ連れて行ってもらったり、友だちと遊んだり、とっても楽しかったんだよ。


 ん? 宿題? うん、今年は大丈夫だったんだ。生成AIってやつをパパから聞いたんだよ。いつまでにこれをやりなさい、とか、ここの解き方はこうです、とか。あと、すっごく楽しい、プールを使った自由研究を教えてくれたんだ。


 でもでも、答えだけは全然教えてくれなかったんだよ。ぶーぶー。なんか、ふつうのじゃなくて、カスタム? ってやつなんだって。わたしみたいな小さい子供が使っても大丈夫なように、だれかががんばって作ってくれたんだって。ありがとう、だれかのおじさん!


 あ、いけない。AIとおしゃべりしていると、つられて話が長くなっちゃうんだよね。これはあんまり良くないんだって。大きくなったらきらわれちゃうかもしれないって、パパもママもいっていたんだよ。


 さて、今日のニュース、みんな見たかな? そのAIってやつの最新のやつが発表されたんだって。それも、博士になる学生と同じくらい、とか、数学のオリンピックで勝てるとか、すごいこと言っていたんだよ。これは、世界への、そしてAI推しのアイちゃんへの挑戦なんだよ! 

 じゃあさっそく……でも何しようかな? むずかしい

問題にしないといけないね……


「お、アイ、なにしているのかな?」

「あ、パパ! わたしね、あのAIのニュースが気になっちゃったんだ」

「そっかー。パパもママも気になっているんだけど、まだ試してないんだよね。じゃあアイちゃんがさっそく試してくれるのか。

 じゃあお風呂入ってくるから、わかったらおしえてね」

「はーい!」

「……そういえば今日は勝ったかな……」


 あ、そうだ!パパがクライマックスシリーズのこと気にしてたね。じゃあそれで行ってみよー。

 じゃあまずは普通ので……


「チーム、勝、負、引き分けのデータです。全試合は143試合です。

3位以内がクライマックスシリーズにでられます。これまでの勝率がだいたいそのままだとすると、それぞれのチームが3位以内になる確率をそれぞれだせますか?

1巨人68 53 6

2広島63 56 5

3阪神65 58 6

……」


『まず、各チームの勝率は以下の通りです:

……

阪神: 勝率は約52.8%です。

DeNA: 勝率は約51.2%です。

中日: 勝率は約43.8%です……


「うんうん、それは大丈夫だよ。アイも割り切れない割り算はできるようになったから、大体わかるんだよ。さて、続きは……」


『これに基づいて、各チームの3位以内に入る確率を推定するためには、さらに残り試合の勝敗予測を考慮する必要がありますが、現時点では阪神とDeNAが比較的有利な立場にあることがわかります』


 ええー、おわりー? 

 しょうがないな……まあおしゃべりとか、相談ごとは得意だけど、こういう計算とかはまだそうでもないみたいだからね。

 それを、がんばってできるようになったのが、今回の『挑戦』なんだよね。こういうの、『まけずぎらい』っていうんだよね。


 じゃあ、本番だよ。新しいやつ、行ってみようー!


『進行中の試合を重視する……

 シミュレーションによる予測……

 仮定検討と計算……

 クアルチフィケーションの確認……』


 お、おおお? なんかいつもと違うんだよ! なんかがんばってるのが伝わってくるよ。クアルなんとかはわからないけど。


『思考時間 24秒』


 おおおー、かっこいい!


『承知いたしました。では……

 1. 仮定 各チームは……勝率は二項分布……

 2. 現在の成績と勝率 現在の勝率と残り……

 3. 残り試合の勝利数の期待値と標準偏差……

 4. 最終的な勝率の……

 5. 最終的な進出確率の推定

阪神タイガース

 クライマックスシリーズ進出確率 ≈ 100%

 DeNAを上回る確率: 約76%

 仮にDeNAに抜かれて4位になった場合でも、中日が阪神を上回る確率はほぼ0%のため、3位以内は確実といえます。

横浜DeNAベイスターズ

 クライマックスシリーズ進出確率 ≈ 約76%

 阪神を上回る確率: 約24%

しかし、中日がDeNAを上回る確率はほぼ0%のため、DeNAが4位になる可能性は阪神に抜かれた場合のみ』


 ……ん? あやや? なんかすっごい計算してたんだけど、最後でまちがえちゃったんだよ? 4位になったらダメなんだよ? 3位じゃなきゃだめなんですか? って昔のだれかにつられちゃだめなんだよ!

 

 うーん、まあでもがんばってたから、ちょっと直してあげよう。


『勢力の変化を見つける……

 誤解の訂正……

 チーム順位の見直し……

 OK, let me see ……

 収集データの誤りを確認……

 パフォーマンスを分析する……

 誤りの認識とチームの再評価…

 予測される最終順位……

 進出確率の予測を検討中……』


 んん、さっきよりも長いね……


『思考時間 64秒』


 うんうん、がんばった。


『ご指摘ありがとうございます。確かに前提に誤りがありました。阪神が4位になる可能性を正しく考慮するために、他のチームも含めて再度計算いたします。』


 素直だね。ありがとうと、ごめんなさいは、ちゃんというのがいいんだよ。


『1. 現在の成績と勝率……

 2. 残り試合の勝利数の期待値と標準偏差……

 3. 最終的な勝利数の期待値と標準偏差……

 4. 阪神が4位になる確率の計算……

 5. DeNAの進出確率……

 6. 結論

 広島東洋カープ: 進出確率は約85.4%

 阪神タイガース: 進出確率は約71.7%

 横浜DeNAベイスターズ: 進出確率は約68.5%

 中日ドラゴンズ: 進出確率はほぼ0%』


 おおー! なんかそれっぽい感じになった! 

 ……んん? でもでも……これ出したら230くらいになるんだよ? 巨人が100近いとしたら、合計330になっちゃうからおかしいね。

 確かめるのって大変なんだよ……


「巨人をたすと、300%にならないみたいです。まだどこか違いますか?」


『誤解の訂正……

 独立性の誤りを訂正…… 

 手法を提案……

 近似的な算出……

 パフォーマンスを分析する……

 チームの再評価…

 予測される最終順位……

 進出確率の予測を……』


 うんうん、やっぱり違う計算を始めたね。

 これはでも、アイとAIのどっちが間違えちゃったのかな……


『思考時間 22秒』


 あ、ちょっとはやいね。途中までつかえたのかな?


『申し訳ありません。先ほどの計算は、各チームの勝率が独立であるという仮定……

 実際には、勝ったチームがいたら、負けるチームも……

 よって、正しい計算は、対戦相手を考えて、全ての組み合わせを計算……

 本来であれば、モンテカルロ法などを利用して、繰り返しシミュレーションを……』


 お、おおお、モンテ、なんと? うーん、これはわからないんだよ。シミュレーションっていうとあれだね。パパが好きな三国志のゲームだね。でもあれは時間かかるからな……


『よって、先ほどまでの結果を用いて、簡易的に推定することで結論を……』


 おおおー! こんなこともしてくれるのか。ならまずは見てみるんだよ。


『先ほどの相対的な割合から算出すると、広島、阪神、DeNAの……

 結論

 広島東洋カープ: 進出確率は約75%

 阪神タイガース: 進出確率は約66%

 横浜DeNAベイスターズ: 進出確率は約60%

 中日ドラゴンズ: 進出確率はほぼ0%


 ただし、これは簡易的な統計に基づいた試算であり、より正確な値を知るには以下の方法が考えられます。


 1. モンテカルロ法によるシミュレーション

 2. 直接対決の成績や、ホームビジター別の……

 3. 最近の……

 4. ……』


 お、おおお! こんどはちゃんと、だいたい合計200になったんだよ! すごいね!

 でもでも、勝ったら負けたりの計算って、こんなに大変なんだねー。来年の自由研究にするのはちょっとむずかしいのかなー。


「あ、アイちゃん、終わったのかな?」

「あ、パパ、おかえり! 

 うん、ちょっと簡単めにしてくれたみたいなんだけど、計算できたみたいだね。セリーグのクライマックスシリーズはこんな感じだって!」


「え、えーと……あぁ、今年はこんな感じかー。

 でもなんでパリーグにしなかったのかな? パパとこの前行ったのはパリーグだよね?」


「うーん、パパもママも、パリーグの話になるとぷんぷんしちゃって、ちょっとこわいんだよね。だから、ふーん、っていう感じになってくれるセリーグにしたんだよ。なんだっけ? ブナン? ソンタック?」


「う、うん、そういうのは大きくなってからで大丈夫だからね(娘の成長がまぶしい……)」


「あ、そうだ! せっかくパパが来てくれたから、最後にもうちょっとむずかしそうなの行ってみよー!」


「え、大丈夫なのかな?」


「うーん、わかんない。でもすっごくがんばりやさんなんだよ!


 ん、んしょっ、と。コピ、ぺ。


 これは、セリーグの現在の対戦成績をコピペしたデータのならびです。カッコは引き分けです。表に整理できますか?

巨広神デ中ヤ

巨-

11 - 8(3)

11 - 11(1)

13 - 7(0)

12 - 9(1)

13 - 9(0)

8 - 11(3)

-

11 - 10(1)

13 - 9(0)

8 - 13(1)

13 - 5(0)

11 - 11(1)

10 - 11(1)

-

10 - 9(1)

14 - 7(3)

13 - 9(0)

7 - 13(0)

9 - 13(0)

9 - 10(1)

-

12 - 7(1)

14 - 9(0)……」


「これは大丈夫なのかな?」


「うん、これは前のやつでもおんなじようなことして、大丈夫なことが多かったから、たぶん大丈夫!」


「(うちの子すごいな……カレシは尻にしか……いやいや、なんでもないぞ)」


「??」


『整理されたデータの中で……

 データの解釈を試みる……

 データの整理を探る……

 チームをリストアップし、試合結果を填充……

 試合結果を一覧化する……

 データ整理の試み……

 結果と分析を表記する……

 表の整合性を確認……』


「へえー。いつものと違って、AIがどんなこと考えて動くのか、見せてくれるんだね」


「うん! がんばってる、ってかんじだよね!」


『思考時間 46秒

 はい、セリーグの現在の対戦成績を表にまとめました。各セルの数字は「勝利数 - 敗北数(引き分け数)」を表しています』


「「おおー」」


「大丈夫みたいだね。元のデータと一つも間違えてなさそうだ」


「この三角なんだろ?」ポチッ


『……

 データを整備する

 六つのチームのデータを再整形し、表形式にして整理している。

 データの解釈を試みる

 データを正確に読み解いている。まずチームの略号を見つけ、次に各試合の結果を確認している。しかし、対戦相手が不明なので……』


「へー、なにを考えているか、のもっと詳しいやつなんだね。」


「ん、あれれ? へんなのー! アハハ!」

「???」


『試合結果を一覧化する

 巨人、広島、神奈川、デトロイト、ナッツグローブ、ヤンキースの対戦結果を見て、スコアとアウトカウントをテーブル形式で整理している。』


「おおー、チーム名がぐちゃぐちゃだね。こんな感じで、途中は変な感じになっても、最後は合わせてくるんだね」


「そっかー。やっぱり面白いねAIって!

 さて、じゃあ、本番いってみよー!


 おっけーです。次からが本番です。全試合が、143試合です。直接対決は25試合です。

 直接対決の勝敗が、「大体このまま」のときに、各チームが3位以内にはいり、クライマックスシリーズに進む確率を計算してください」


『試合スケジュールの確認……

 計算の手順を整理する……

 試合数の把握……

 チームの予測を計算する……

 進行中の分析……』


『思考時間 15秒』


「ん? はやいね。途中までなのかな?」


「どうだろうね?」


『はい、以下の手順で各チームが3位以内に入る確率を計算します。

 前提条件と仮定……

 ステップ1: 各チームの現在の勝率を計算……

 ステップ2: 各チームの残り試合数を計算……

 ステップ3: 残り試合の勝利数を予測……

 ステップ4: 最終的な勝利数と敗北数を計算……

 ステップ5: 3位以内に入る確率の推定……

 確率のまとめ(概算):


 巨人: ほぼ100%

 広島: 約90%

 阪神: 約70%

 DeNA: 約40%

 中日: 約5%

 ヤクルト: 約5%


 注意点:

 この確率は簡易的な計算に基づくもので、詳細な統計モデルを使用していません。直接対決の結果や、残り試合でのパフォーマンスの変動によって順位が変動する可能性があります。特に阪神とDeNAは勝利数が近いため、3位争いが激しくなると予想されます』


「「おおー」」


「正確な計算はまだだったね。でも、ここまででも十分、前のやつよりもだいぶちゃんとデータのまとめとか、簡単な計算とかはやってくれるのはよくわかったね。」


「うん、そうだね。ここまででもハナマルなんだよ! さて、でもでもやれるとこまでやってほしいから……

 あ、あやや?」


『―― 制限が 2024年9月20日. にリセットされるまで、回答では別のモデルが使用されます。――』


「「あらら……」」


「残念だったね。でも、AI使っている人ががんばってることはわかったんだからさ。アイちゃんもこれで満足してくれるかな?」


「あっ! ママ!

 うんうん! アイ、大満足だよ!」


「そしたら、今日はもう遅いから、明日に備えてもうねましょうね。明日はみんなでお出かけだからね!」


「そうだね! アイちゃんが宿題がんばったって先生にほめられたから、ごほうびのおでかけだよ!」


「わーい! 楽しみ!! 

 じゃあ、しっかり寝ないとね。お熱出しちゃだめなんだよ! おやすみなさい!」


「「おやすみなさい!」」


お読みいただきありがとうございます。


 本作は、AI部分とのやりとりは、基本的に全て本当に『最新版のAI』の応答を要約したものとなっています。制限かかって止まったことも含めて……

 それ以外の家族やそのやりとりに関しては全てフィクションです。


 実際、じっくり戻って考える、というのは、やや複雑なやりとりに関して相当の改善になっているようです。ただし、ちょっとしたことで間違えたりするのは相変わらずなので、そこは注意が必要ですね。


 なお、本作キャラクターは、同作者の、AIになった天才軍師の活躍を描いた長編作品のスピンオフという位置付けにもなっております。ご興味の出た方はそちらもよろしくお願い致します。

https://ncode.syosetu.com/n0665jk/


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