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不審者?

 日曜日。


 おれと妹はわんわんパークの入り口付近で比渡と暗子を待っていた。


「おにい」


「なんだ?」


「どうしておにいが暗子先輩とヒトリ先輩とわんわんパークに行くことになったの?」


「言っただろ、偶然チケットが手に入ったからだって」


「そんな理由で普通女の子はわんわんパークに誘わないと思うけど……わたし邪魔かなぁ」


 邪魔? わんわんパークに邪魔な人間なんて来ないだろ。なんたって犬好きの人間が溢れかえっている場所だぞ? 犬好きに悪い奴はいないだろ。


「心配だったら帰るか?」


「嫌だ! わたしもわんわんもふもふする! こんなチャンス二度とこないかもだし!」


 さすが我が妹、わんわんのためなら命を捨てる覚悟があるようだ。


「家に帰ったらダンゴが嫉妬しそうだよね。クンクン臭い嗅がれそう」


 ダンゴってのはおれの家の犬の名前だ。


 確かに他の犬の臭いとか付いたら浮気していると思われるよな。


「あ、ダンゴも連れてこればよかったか……わんわんパークなら犬は無料で入れるし、まぁもう遅いけど」


「ダンゴならお母さんとお父さんとお出かけだよ」


 あ、そうだったのね。うちの両親って犬と出かけるの好きだよな。おれらふたりはほっとくクセに。


「おはよう! 諸君!」とそこに暗子が待ち合わせ時間ギリギリに現れた。


 いつも制服で会うから分からないが、私服ってのは結構新鮮だな。女の子の可愛さが引き立つって言うのか。まあ、被服デザインされている方々に感謝申し上げます。あとパンチラとかあればおれは喜びます。よろしくお願いします。


「おっす」「おはようございます暗子先輩」


 ちなみに暗子には四人で行動することを連絡してある。


「あれ? 比渡さんは?」


「そろそろ来ると思うけど……」


 と、そこにサングラスと黒帽子と黒マスクをかけたいかにも怪しい人物がおれたちの前に現れた。


 え、もしかして……


「おはよう」


 比渡の格好は全身真っ黒の黒子もびっくりな格好だった。


「お、おう」「あはは……おはよう比渡さん」「おはようございますヒトリ先輩」


 どうしてそんな目立つ格好してるの? 目立たないようにって思っての格好だったら逆だよ。怪しいよ? ドッグズにバレるよ? いいの?


 と、おれは少し比渡とふたりで話をすることにした。


「おい比渡、もう少し普通の格好してこれなかったのか?」


「仕方ないじゃない、わたしだとドッグズにバレたくないのだもの」


 なるほど、黒犬の異名は伊達ではないな。


「いいや逆効果だろ、目立つぞ」


「ならどうすれば目立たないのかしら?」


「サングラスは取れ」


「わたしに命令する気? わたしの犬のくせに」


「犬でも何でもいいから、サングラスだけは取ってくれ」


 と、比渡は仕方ないわねぇという感じでサングラスを取った。


 よし、いざわんわんパークへ!



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