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6話 美少女との鉱石探しの旅。

次の朝、ほとんど味のしないスープを食べ、ミファと鍛冶職人グレゴリオの家に向かった。


「お前が悠斗か。異世界から来たらしいな。」


「はい。昨日異世界にきて、危ないところをミファさんに助けてもらいました。」


「お前があんまりハンサムなんでミファは驚いてただろう。それで、異世界から持ってきたという剣をみせてもらえるか?」


グレゴリオさんも俺が美形に見えるのか。どういう美的感覚なんだろう。


悠斗とボロボロの布からステンレス包丁を出した。


「いえ、これは剣ではなく包丁です。料理を作るためのものです。」


「こんな馬鹿みたいに切れる刃で料理をつくるのか?」


異世界は文明がずいぶん進んどるんだなとつぶやき、包丁を観察した。


「美しい紋様。凹凸のまったくない表面。なんの金属でつくられとるんじゃ?」


ミファはこのあとの悠斗の台詞を予測してうんざりした。


「この包丁の金属は、主に鉄とクロムという金属を混ぜ合わせた合金ステンレスで出来ています。

中でもこのステンレス包丁は、炭素鋼とステンレス、その両方の長所を兼ね備えた刃物鋼。

炭素鋼のように良く切れ、またステンレス鋼のように錆びにも強い、包丁には理想的な鋼なんです!

俺はこの村のために鍛冶職人になり、合金のスキルを使ってステンレスの道具を作りたいんです。

グレゴリオさん、どうか力を貸してください。」


「話は大体わかった。ようはステンレスを作るには鉄とクロムが必要なんじゃな。

そしてお前さんは合金のスキルがある。

しかしのぅ。

わしは左足をなくしておって、鉱山に鉄を取りに行くことができない。

そしてクロムとかいう金属に至っては見たことも聞いたこともないから探しようがないんじゃ」


「クロムは希少金属なのでない可能性のほうが高いです。でも、俺には鉱石サーチスキルがあります。それを使えばもしかしたら見つけられるかも知れません。」


「とにかく鉄を取ってこないと話しんならないんだろ。」

ミファは話が長くてうんざりしていた。


「異世界から来てそうそう申し訳ないが、ここにいる。ミファと鉱山に行って鉄鉱石を持ってきてくれんか?」


「わかりました。鉄鉱石を取ってきます!でも、ミファさんはいいんですか?」


「グレゴリオ爺の命令には逆らえないよ」


「危険なことに巻き込んじゃってごめんな。」


「村を豊かにしてくれるんだろ。それでチャラにしてやる。」


ツンデレ?なのかな。長身美人で少年ぽいとか萌えすぎて死ねる。


ミファやみんなのためにも役に立たないと!



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