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3話 地味顔は美形らしいです

転生したら魔物に食われました


洒落にならない。

全く方向がわからない中、やみくもに歩いた。怖すぎて泣いたのは内緒だ。


ガサッ ガサガサッ


音のする方向に向くと包丁をかまえた。


(どうせ魔物に食われるなら愛しのV金10号ダマスカス包丁の刃で一太刀食らわしてやる!)


茂みから出てきたのは角の生えたうさぎだった。


「うわーっ!」

無我夢中で包丁をブンブン振り回し、なんとか倒せたが生き物を殺してしまった動揺で腰が抜けてしまった。


「おいっ、そこのお前、大丈夫か?」


茂みから出てきた女性は俺を見ると驚いた顔をした。

「お前、女?いや男か。異常に美しいな。魔物が化けてるとか?」


え?美しい?

地味顔の中の地味顔。

よく言えば塩顔の俺が異常に美しいだと?!

ステンレス包丁に自分を写してみたが前世と大して変わらない顔。


「う、美しいのは君だろう」


眼の前に現れた170cmくらいだろうか、日本人の俺からみたら長身の女の子は非常に美人だった。

プラチナブロンドのショートカットに大きな目。目の色は濃いブルー。鼻は高く控えめでピンク色の唇。


「そんなわけあるか!ウソを付くのも大概にしろよ」


全く嘘を言っていないのに怒らせてしまった。


「まあ、どうやら人間みたいだし。そこの獲物をくれるなら村までおぶって連れて行ってやろう」


「ありがとう。助かるよ。獲物ももちろん君にあげる。」


「俺の名前は悠人。君の名前は?」


「ミファ」


そっけなく答えると悠人を軽々とおんぶした。

獲物は袋に入れて担いでいる。

かなり力が強いみたいだ…


転生前は彼女いない歴と年齢が同じだったステンレスオタクには考えられない美人との出会い。

チート能力くれなかったけどありがとう神様、女神様。


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