表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

1話 孤独なステンレスオタク

初心者で初投稿になります。

感想お手柔らかにお願いします。

すでにほぼ完成していますので、未完にはなりません。

スッキリあっさりほのぼのテイストで書いていきます。

よろしくお願いします。

毎日毎日同じことの繰り返し。


それが悪いってことじゃないけど、たまにとても苦しくなる。

さみしいの一言では片付けられない。


郊外の介護施設の職員、岩崎悠斗は青空を見上げると深い溜め息をついた。


趣味の料理も自分以外食べてくれる人もいない。

両親は幼い頃に他界。


児童養護施設で育った悠斗は18歳になると同時になかなか年季の入ったアパートに暮らし、介護施設の職員になった。


吉田コーポの104号。

一階の一番端の部屋は暗く、この世から忘れられたみたいにさびれていた。


両親に捨てられていた俺は、家族から、世間から捨てられたお年寄りに近い存在だと思ってる。



「親なしの能無しを雇ってやってるんだならありがたく思え」

なにかにつけてこのセリフを振りかざし、理不尽な仕事を押し付けられる日々。

ブラック企業の鏡のようだ。


「両親がいないんですって、可愛そうね」

たまに同情されるがその言葉の裏には

(こいつよりまだまし)

そんな言葉が見え隠れする。


それでも入所しているお年寄りの笑顔に励まされ毎日頑張っていた。


「悠ちゃんはいい男だよ。必ずいい出会いがあるからね。そのときは逃すんじゃないよ。」

とみさんは毎日ご飯の介助のたびに俺にこのセリフを言ってくれる。

アパートと職場の往復に出会いなんてあるわけないが、嬉しかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ