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「呪いの絵の具」〜壱〜


 そうだ! WEBカメラ仕掛けたんだった。


 スマホスマホ……


 え、嘘でしょ?



 何故 貴婦人……



 いや、これ昨日、商店街の呼び物に来てた似顔絵師に描いて貰た……


 貴婦人画“風”の私やないの!



 てか、何でココに?

 確か陽に当たらんよう壁際に置いた筈やけど……


 これ公開してないからええけど、配信動画誰かに観られたら私めっちゃ自分大好きみたいやないか!


 危なっ!!


 あ、お母さんが掃除してくれた時に場所変えたとかか?


 とりあえず、早よ絵隠そ。




『ただいまー』


「おかえり栗子」


『て、誰?』


「ん、何が?」


『いや、何がて、お母さん何その髪も服も・・・中世の貴婦人か!』



 まるで例の絵画みたいに……



「何、お母さんそんな綺麗?」


『違うわ! そんなんやなくて……』



 何や嫌な感じがするわ、何かは知らんけど……



「違うて何やねん、腹立つな。栗子今日おやつ抜きな!」


『何でよ! いや、それより何なんその格好?』


「知らんけど、何や気付いたらこうやってんもん」


 いや、知らんて……


 そがいな服着て

 てか、何処から出してん?

 ほんで、何で普通にテレビ観とんねん!



『アホか!』


「栗子、言うとるあんたも鏡見てみ」


 何?

 何で私が鏡……


 いや、何この袖?

 え、よう見たらウチの制服こんなんと違う……


 これ、昨日の絵と同じ服。


 何、この頭の重み……



 まさか!?


『ちょ、鏡見て来るわ……』





 コレ、私の制服どないしてん?


 貴婦人やん!

 髪型も何や巻かれて……

 めっちゃ優美・・・やのに


 何でココだけ貧相なままなっとんねん!


 ココ変えろやっ!! 増やせ、盛れ!!


 何や腹立つなぁ。



 て、コレは間違いなく昨日の似顔絵……


 先ずは確認・・・しんとか。




――GATYA――


『在った・・・けど』



 特に何が、どうもないなぁ。

 何やろか、透かしても何も無いし、匂いも絵の具やんなぁ……


 て、絵の具の違いなんか判るかあっ!



 ・・・なんや今、一瞬視界フラっとしたな。

 揺らいだような、なんや可笑しな乗り物乗ったみたいな感覚。


 地震か? 違うな、もっとこう……



 着替えるか。

 そや、こんなもん脱いだらええだけやん!



 ・・・ん、


 ・・・おい。


 ・・・なんでや。



 ・・・いいや、おかしいやろ、こんなん!



 脱いでも脱いでも服着てるて・・・脱いだ服も消えとるし、消えんかったら売って儲けら・・・いや、こんなん売れるかぁ、どんな需要やねん。


 あ、でもこれ野球拳バンバン負けても勝てるなあっ!!




 さて・・・これは明らかに 呪いやな。


 しゃーない、シズにかけ・・・スマホどこ行った?

 アカン、鞄も無うなってるやん。


 これ、どないしよ……



――TEKETEKETEKETEKETEKE――


 お、着信音や。タイミングええな!

 てか何処や……


 音は鳴っとるけど物が無い。


 あ、切れた。

 いよいよやばいな。


 シズんトコ直接行こにも、この格好で外出られへんやん。

 とりあえず、この絵持ってお母さんと会議やな。






『お母さん、原因絶対これやで!』


「せやろな、お母さんもそう思たわ」


『! いや、それどないしてん? 何で顔のっぺりなっとん?』



「お母さんのシワ無うなったやろ?」


『まさか!?』


「いや、ちぃとココのシワ気になっててんやんか、ほいで指に水付けてピーとのばしたったら消えるやん! お母さん嬉しなってピーピーのばしとったら、こんなん成りましてん!」



『いや、それもう・・・のっぺらぼうやん!』


「けど、お肌つるつるやで!」


『やかましぃわっ!』



 違う、そうやない。

 もうツッコむん面倒臭いわ!


 いや、待って。

 これ、絵に起こった事が現実になる云う事やんか!


 ほなこれ・・・絵を描き変えたら元にも戻れる云う事か?


 いや、誰が描くねん。

 私、美術3やしな。


 あ、あの絵描きにもっかい頼めばええんか……


 て、商店街までどないして行くねん。

 そもそも元の顔て、お母さん絶対若い時の写真持ってくわ。

 私も痩せてた頃のを・・・アカン、これ服脱げへんから裸の絵描かせなアカンやん!

 何であのオッサンに裸見せなアカンねん!

 そもそも裸の写真て何処にあんねん、アホか!



 っ!・・・いやああっ!!!

 違う、これはチャンスやで!

 わざわざ写真持ってかんと、描かせたらええんやん。

 めっちゃボインボインなグラマラス姉やんみたいに描かせたったらええだけやん。

 多少はオッサンの趣味出ても許したるわ。

 これ私、天才違うか……



『お母さん、もっかいあの絵描きに描いて貰い行こや!』


「お母さんもさっき失敗したな思た時に考えたわ。けどな、あのイベント昨日だけやねん……」



『・・・終わた・・・色々終わったわ』



 いや、それ失敗思てたんやん……


 あ、絵が落ちっ!?

――BIRIii――


『いやあああああああああぁぁぁぁ……』


「栗子? あ、・・・腕、切れてるやん」



 あぁ、ああぁぁぁ、ああ、あ、あれ?


『痛無いな、てか血ぃも出てないし、これ、どないなっとるの?』



「ああ、これ、この絵が破れたから違うか? 切れたん調度栗子の腕のトコやもんな」


『どないしよ……』



「テープで貼り付けたら治るん違う?」


『テープて、私の腕ガキの紙工作か!』


 って、何探しとるんよ。

 もう貼り付ける気ぃ満々やん。


 ・・・ん?


『お母さん、それ何持って来てん?』


「テープこないだ何かで使て無うなっててんからな、コレでも行けるやろ」


『ちょ、何でバンドエイドやねん! 私の腕バンドエイドでくっ付く思てんの?』


「うるさいな、騒ぐとズレるやん」


『ヤメテや、ズレた腕とか気持ち悪いやろ』



「ほれ、出来たで」


 ・・・・・いや、


『治ったな・・・けど、何このでっかいバンドエイド』



「さすがバンドエイドやな、ばっちり切り傷治したで!」


『なに上手い事言ったみたいな顔しとんね』



 これ、治ったからええけど、危ないな。


『お母さん、これ、絵どっかしまっとかんとヤバイで!』


「せやな、クッキーの缶々に入れとこか。なっ!」



『いや、ちょ、お母さんの絵まだ濡れてるやん』

「風呂入った思たらええやん」


『それ、お母さんの融けた絵の具が着くやろ』

「ちょっと位着いても平気やろ。細かいなあ、それ位綺麗好きなら部屋も綺麗に掃除したったらええのになあ? おかしいなあ栗子!」


 ・・・・・


『そや! ドライヤー使て乾かしたらええん違う?』


「無理矢理乾かしたらヒビ入らんか? お母さん肌デリケートやからな」


『どの口が言うねん』


「なんや、掃除もしいひん癖に」

『するわっ! 今日はこんなんやから出来ひんかっただけやし』



――PINNPOOONN♪――


「栗子ぉー居るかあ?」



 あ、シズの声?


『今行くわあ!』


 って……


「栗子、その格好で出るんか?」


 忘れとったあ!

 まあええか、シズやし。

 いや、どの道シズに相談しよう思てたし丁度ええわ。


『ええよ、お母さんもシズならええやろ?』

「私は平気」



『ほな、開けんで』


 

 ・・・続くっ!!

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♪栗子のテーマソング?
私の酷挿絵が置かれた歌詞
WEBカメラの向こう側
動画へは歌詞ページ下部か、本作目次ページ下部にある冬野ほたる樣のシャレかわいい絵からどうぞ♪

ロックマンについてはコチラの話
冷たい当たり屋
映るんDEATH篇のその後の話は
カメラの前に居る私は誰……

ホール・ケーキ
同シリーズへは下のバナーからどうぞ♪
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バナー作成/ 冬野ほたる
― 新着の感想 ―
[良い点]  貴婦人て!    それだけで、どんな感じかわかりますね。  襟が、ガバッと開いた服は目立ち……いや、目立た  ないのですね。(;∀; )  仲間です(え?)  >クッキーの缶々  言…
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