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「開花する採能」〜枯〜

■まえがき


 これは前々回からの続きの続きの締めの話。


 カメラに映る寝とる栗子と自分とどっちが本物の栗子か疑うも、枕の上の扇風機みたいな花とベッド脇の蕾に気付き、記憶の疑惑を深める最中にシズ登場! シズと別れて風呂場へ向かい記憶を根っこに還した6号だが、栗子が起きると部屋にシズ居て、計画バレたらヤバい思うも既にバレ、シズに握り絞められた蕾から出た栗子のコピーが思考を語る。何や気付いたら自分も記憶還さなアカン気がして風呂桶へ入るも“ばば”付いたみたいなっとる言われて……



■本文


 こんなんシャワー浴びたらエエだけや!


――PAKAAA――


 え、そんなん出来んの?


 風呂桶に浸る根っこの手前に枝芽生やした思たら、急に蕾開いてお母さん顔出して来たで……



母?「栗子、それ自分で洗濯しいや!」


『そら、まあエエけど、この洗剤使たら茶渋みたいなんも取れるもんなん?』


母?「こないなモンにいちいち高い洗剤使えるかアホ! 部屋着なんかベージュなった思たらエエがな。あらシズちゃん、いらっしゃい。そや、後で美味しい茶菓子持ってったるわ。エエの安ぅ買うたんよ!」


S「あ、ひょっとしてデパートに来てた九州展のアレと違います?」


母?「流石シズちゃん、鼻利くなぁ。アレ帰り寄ったら4割付いててんけど今日までのなんよ!」


S 「絶対いただきます」


母?「ほな、栗子がシャワー浴びとる内に食べとこか!」



『いや、……』



 蕾から顔出したお母さんと普通に挨拶して会話しとるアンタもどうかしとる思うで、シズ。


 お母さんもこの植物エラい使い熟してからに、自分のコピー増やした思たら即枯らして風呂桶ん中にポイしよる。



 何やもう、お母さんこの植物操っとるやん!


 コピーも値引きシールの意図理解する処か、値踏みまでしそうな勢いやで。



S「ほな栗子、先に頂いとくわあ。ごゆっくり」



 ほんで何で自分の娘よりシズに優しいねん……



 ん?

 そういや6号の記憶、外で見た時は自転車在ったよなぁ。

 何で最後無い思てたんやろか?


 あ、これもうお母さんのコピーも自転車乗れるようなっとるんと違うの?


 せやからもう好き勝手に出入りして、買い物も自転車でしとる言う話か!?


 ほな、さっきお母さんのコピーが言うてた帰りて、何の帰りよ?

 お母さん仕事行って……



 いや……


 自転車が一旦帰って来てたんやから、これもうお母さんあん中に、混ざっとるなあ!


 買い物して来たんは本物(マジモン)か!


 え、待って!

 これマズいな、お母さんのコピーが更に増えてとんぼり中を駆け巡るようなったら……



 コレ何してもずっとお母さんに監視されてまうわ。


 アカン、学校帰りに食べ行くんも遊び行くんも、全部見透かされてまうやん!



 これは阻止せな……



 そや、コレ頭ん中で考えたら聴かれてまうから、先ずはシャワーを浴びて頭を冷や……


――SHAAAAAAAAAA――


『冷た、風邪引くわ!』



 て、あれ?

 何でコレお湯ならへんの?


――PAKAAA――


母?「そない熱い水かけたら根腐れするわ!」


『いや、人間が冬にシャワー浴びるのに冷水て……』



 アカン、このコピー既に私の思考を見透かしとる……



 そういや、さっきも蕾がシズに私の思考駄々漏れさせてたもんなぁ。



 ・・・・・せや!


 これ考えんかったらエエだけやん!



 良し! て、これもアカンアカン。



 ・・・給湯機


――SETTEIONDOWO41DONIHENKOUSIMASITA――


 ガムテで


――SHAAAAAAAAAAA――



 タオル


 ・・・髪


――SHUHOOOOOOOOO――


 着・・・・・制服か



『あ、メイク上……』



 帽子でエエか。


――GATYA――


 百均に在るかあ?



?「220円になります」



 ここからや……


 気付かれんよう先にココで……




――GATYA――



S「栗子そないな格好して何処行っててん?」


『ん? まあな』


S「まあなて、いつもの中途半端なメイクもせんと制服にキャップ被って、春甲にもまだ早いで! 何やねんその格好!イミワカランわ」



 あとちょいや!

 我慢我慢。



母?「何やこの子怪しいな。これ栗子がお漏らし隠そしてた時の顔と一緒やで、何や隠しとるな栗子!」



 何でお漏らしの話ココでするねん!



S「何や栗子、水のペットボトルなんか持って」


『ん、うん。草木に水やりしよかな思てな』


母?「偉い! 栗子が自分からそんなんする事なんか見れる思わんかったわ! やっと成長してくれて、お母さん嬉しいわあ」



 ・・・・・・ぅ、ぅぅん


 ごめんやで!



――DOBODOBODOBODOBO――


S「何で風呂桶に、水ならもう……」


母?「まあアホやからしゃーないけど、栗子も水やり……」



 あれ?

 何ともない……


――UIGYAAAAAAAA――


 うわっ!

 私のコピー達が藻掻き出した!



S「栗子アンタ、やりおったな!」


母?「シズちゃん、私もうアカンと思うわ。この子の事頼むで、これアカンやつや……」


――BARIBARIBARIBARI――


 お母さんの蕾が崩れた!?

 これ、効き目出て来た言う事か?



S「栗子、アンタそれ除草剤やろ?」


『せやで、これでもう植物に寄生されもしいひんし安泰や!』


――UIGYAAAAAAAA――


S「それ何処の除草剤入れたん?』



『百均の……』


S「それな、日本では普通に売られとるけど海外では発癌成分入っとるからて発売も使用も禁止されとるんよ。安全か否かを問うた裁判話に怪しい団体がおったもんで全部怪しい話や言うてホンマは安全みたいな事言うとる人等も居るけどな、そん中のグリホサート言う成分が発ガン性物質なんは変わらんのやで」


――UIGYAAAAAAAA――


『そんなん知らんやん! 普通に百均で売っててんで!』


S「そや、可怪しな事にこの国ではグリホサート自体の危険も言わんと普通に誰でも何処でも買えて撒けてまうねん」



――UIGYAAAAAAAA――



『ほな、何処の除草剤やったら大丈夫やったん?』


S「ぃゃ、除草剤の種類の前にアンタ、蕾から出たコピーとはいえ、あないに悶え苦しむ自分の姿見て何とも思わんの?」


――UIGYAAAAAAAA――


『なるほどな! こんなんなるから海外では禁止されとるんやな!』


S「違うわアホ! てかこんなん風呂桶に入れたらアカンやん! アンタ等風呂入れんようなったで」


『風呂桶なんか洗って流したら問題無いやろ!』


S「まあ……」


――UIGYAAAAAAAA――


――UIGYAAAAAAAA――



 シズは既に茶菓子で大勢側に付いとるで、先ずは引っ剥がさな……


 けど何やワカラン私のテケトーな話に迷っとるで、これチャンスか?


――UIGYAAAAAAAA――


 ワカランけど、テケトーな話続けて攻めとくか。



『ほな、これ排水してもエエのんか?』


――UIGYAAAAAAAA――


S「問題ならんて、なんたって国が許可しとんのやから」


『それ絶対意図して嫌味に言うとるだけやろ?』


S「何を言うとんねん、栗子アンタ正月の駅伝観ぃひんかったん?」



 ・・・何で駅伝?


 正月の駅伝て、東京のどっかから箱根まで走って次の日戻るアレやんなあ?


 何で正月早々に東京の大学生が走る姿見てなアカンねん! て思いながらも他何も無いし、音が無いんもアレやからてテケトーに点けてた思うけど。



『ちいっとばっかは観た思うで、それが何なん?』


S「ほな気付かんかったんやな、アレ観てたら走っとる横の景色に行きも帰りも警察署が映りよんで、帰りは神奈川の東の警察署やねんけど、隣の隣に在ったん何やと思う?」


――UIGYAAAAAAAA――



 警察署の隣の隣の事なんか知るか!

 てか、警察署が在ったら何やねん!

 それこそ知った事かっちゅうねん!


 けどまあ、そんなん言うたらシズまたキレるし、何かテケトーに……



『け、ケー』S「そんなん違うわ!」


『いやまだ言うてへんやん!』



S「実はその警察署な、高級外車屋さんを挟んだ隣に例の問題起こしたデッカイモーター屋さんが在るねん! そもアレ故障車両の見積もり偽装して値段吊り上げてからに、何やメディアは車のユーザーから信用がどうの言うてたけどアレ可怪しな話でな、車の修理費水増しした結果に本来なら、事故時に保険屋から“車に轢かれた歩行者や自転車の被害者側が受け取る保険料を”事故割合に託つけ削り盗られてた言う話やで! 挙げ句、目線逸らしに出て来た話で除草剤が云々言うアレやがな! 可怪しいやろ? 警察署の隣の隣にデッカイモーター屋さん在んねんで! 目と鼻処やない、粗お隣さんやん! 自分所の鼻が利くお犬様に小便させとる木の根が無うなってんのに気付かん訳ないやろ!? 詰まる話が除草剤を警察も知ってて使わしてた言う事っちゃ! 国も警察も使とる除草剤やから文句言われる筋合いはないっちゅう話や! 良かったな栗子!」


――UIGYAAAAAAAA――



 エラい処まで話が飛び火してもうて、何で私に良かったん?


 そもそれ私そんなん訊いたか?


 何やもうワケワカランわ……



 アカン、これシズのペースに戻っとるな。



――BARIBARIBARIBARI――


 あ、遂に私のコピーも崩れよったわ……



S「栗子、これ苺の苗木缶から生えたんやんな? 前に水をタオルで吸うたら可怪しなるんを見た言うてたけど、苗木缶の下に敷いとったタオル、ちゃんと洗たんか?」



 タオルを洗たんかて?

 ああ、そも使たんは水ズバババ吸うてたアレからやんな!?


 あの後とりあえず、ベランダ干して……


 気付いたら乾いてカピカピなっとったから……


 洗面台入れて、水に浸して……


 出すの忘れて、お母さんが絞って部屋持って来たから……



 そや!

 丁度ええ思て、苺の苗木缶の下の下に敷いたんや!


 あれ?

 ほなこれ、お母さんが絞っただけで……


 洗ってへんな。



S「その顔、洗てへんな」



 顔は洗たわ!

 いや、顔でも思考読まれるんか!


 あれ、ほなこの植物退治せんでも変わらんやん。


 いや、お母さんの魔の手の数は減らせた筈や。



S「栗子、クリスマスケーキ作った時、私の買うて来た苺とは別にアンタ乗せてたあの苺、アレ栗子のオカンにも食べさせたん?」



 私の苺お母さんも食べたかて?

 そら食べるやろ!

 私の育てたタダ苺やで!



『食べ』S「なるほど、そういう事か」



 どゆ事よ?

 あの苺食べたら何があんねん?


 ん、あの苺がこの……


 いやワカラン。



S「詰まる話が、あの缶から生えた苺を食いよったら寄生され易なった言うこっちゃ。多分あのタオルの中に吸い込まれた水の中に遺伝子組み換えてまうもんが残っててんや。確かクリスマスの時アンタ苺いっぱい食べる言うて半分に切った苺バカバカ並べよってたけど、オカンちんまいのばっか取ってそのまま食べてたでな、きっとアンタが切った苺の中心部分に植物操れるか否かの何かが有ったんや! 栗子の卑しい心が大きい苺欲張ってからに、舌切雀の葛籠(ツヅラ)みたいなもんやな」



 毎度ながら情報量多過ぎて、最後の舌切雀しか頭に残ってへんわ。


 つづらて土産に貰うアレやんなあ?


 ちっさい方は大判小判の宝石云々言うんは覚えとるけど、大きい方て何が入ってたんやったっけ?



――BARIBARIBARIBARI――



母「栗子!」


『残ってたーー!!』



S「栗子、それは本物(マジモン)やで」



 え?



母「栗子、余計な事してくれたなあ! 崩れた朽木が家の中中に散らばっとるで、発がん性物質吸ったらしいし、とりあえず今からマスクして片付けすんで! 迂闊に掃除機も使えへんし風呂桶も洗わなアカンやん。とりあえず後二三日この星の事観たら出て行く言うてたんに……」



 ・・・・・・・・え?



S「気前のエエ植物やったんになあ、先にお母さん所で話聴いといたら心配なんかせえへんかったのに……」



 いや、それって……



 ・・・・・・・・え?


 


 終わり!



■あとがき


 途中の・・・を使った部分は、思考を停止した事を表現するのに、一人称の主人公がアホだと起こる読み手に伝わらないアレを描いてみたものですが、元々カオスな話にコレをやるとただただ分かり難いだけになっていますが、少し他は手直しするも敢えてそこは残しているものです。

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♪栗子のテーマソング?
私の酷挿絵が置かれた歌詞
WEBカメラの向こう側
動画へは歌詞ページ下部か、本作目次ページ下部にある冬野ほたる樣のシャレかわいい絵からどうぞ♪

ロックマンについてはコチラの話
冷たい当たり屋
映るんDEATH篇のその後の話は
カメラの前に居る私は誰……

ホール・ケーキ
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― 新着の感想 ―
[良い点]  ❆(;❅▽❅)❆ ひゃくの均の除草剤……そうなんですね。この時期、墓参りの準備で草刈りをするのですが、その範囲がやや広いので除草剤を使用してるので、アンテナを張っておきたいな、と思います…
[良い点]  いろいろと繋がってきての今回の騒動だったのですね。  そして最強はお母さん!?  そうだったのですね。観光したら……っていうか観光してたんだ(*`艸´)   栗子さん、やってしまいま…
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