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「呪いの絵の具」〜死〜

■まえがき


 またまたまた前回からの続きで締めの話。


 商店街のイベントで描いて貰った絵画と同じ姿になってしまった栗子とお母さん。

 二人を助けに来たシズは栗子を阿修羅に変えて、遂に呪いが解かれるか思た所にまたチャイム♪



■本文


――PINNPOOONN♪――


母「お母さん今出たらビックリされるやろな」


 あ、その自覚はあったんや……


――PINNPOOONN♪――PINNPOOONN♪――

――PINNPOOONN♪――PINNPOOONN♪――


『人が出られへんいう時に、うるさいなあ!』

S「私出ましょか?」

母「おお、シズちゃん頼めるか」



――PINNPOOONN♪――

「お届け物です!」


 ん!?

 この変に高い声……


――PINNPOOONN♪――

「お届け物です!」


 間違いない!

 アイツやわ。

 まだ捕まっとれへんかったんか……


『ちょ待てシズ、この声分からんか?』



――PINNPOOONN♪――

「お届け物です!」



S「あ、ん? この変に高い声・・・これ、【ロックマン】か?」


『な! お母さんも例のアレや! 前に来たワケのワカラン氷の変な物置いて行きよったアレ!』


母「おお、アレか! シズちゃんの元カノやったか何やったか忘れたけど。ほな警察に電話かけて・・・・・・いやぁぁぁ、これはアカンなあ!」



 そやったわ。

 流石に警察対応までシズには無理やし、最悪捕まるんはコッチかもしれへん。



 ・・・私、阿修羅やし。




S「栗子、何でロックマンの話で私の元カノとか言うワケワカラン話が出て来よるねん?」

『違う、私や無うてそれお母さんやんな?』

母「何が?」


 トボけたで……



――PINNPOOONN♪――

「お届け物です!」



S「それやったら栗子、あんたそのまま出てみたらどないやろか?」


『は? なんぼロックマンかて、こんなん出て来たらビックリすんで!』


母「ええやんそれ、二度と来んようなるわ」


『なるほど・・・て、なるかっ! 近所の他の人に見られたらどないすんの?』


S「問題無いて、他にもアンタの絵描いて貰て来てるし・・・・・あ、多分な。多分、多分やで!」



 ・・・おい。


 予想通りではあるけども。

 隠しとく気満々やったん丸見えやないの・・・まだしらばっくれよしとるし。

 コイツ、時間の許す限り私で遊ぼ思てたな?

 恐ろしい女やでほんま……


 まあええ、こうなったら阿修羅にでも何でもなったろうやないの!


 ・・・いや、もうなっとるけど。



『二度と来れんようビビらしたるわっ!!』


S「気張りや栗子、阿修羅は戦闘神やからな!」


『おお、任しとき!』



 千頭身はよう分からんけど・・・顔ちっちゃい言う事か?

 玄関ガバッと開いてこの男らしい身体見せつけたるわ!



――GATYA――


「こちら、ロックオンボーナスです!」



 ・・・いや、こんな私見ても普通に圧して来よるな。

 あんた、これ阿修羅やで?


 私が今適当に動かしとる手も、自分でもどれや分からんもんやで?

 こがいなワケワカランもん見て何で何とも思わへんのよ?


 普通の配達員みたいに持っとるけど、アンタのソレ箱から出して渡そうしてる時点で可怪しいからな!

 サイン書かせる事も無く渡すんは今でこそ置き配あるけど、アンタわざわざ人呼び出してからに、帽子取って頭下げて……


 ・・・丁寧やな。




「あ、これ届け物ではあるんですけど、さっきココにシズさん入りましたよね? これ、シズさんに優勝ロックオンボーナスの【氷の額縁】を渡したいんで、お願いします!」


『あ、はい』



 ・・・いや、六本の手の内どれに渡すか迷っとるだけで、またエライ落ち着いて。


 あ、一番下の二本にするんやね、はいはい。

 まあ手渡しするにも丁寧に頭下げて、相変わらず妙に礼儀正しいよなあ……



「・・・あ、えと、今回栗子さんにはこちら、参加賞の【氷のパレット】を、どうぞ! それでは……」


――BATANN!――





 ・・・私に気まで利かして、これ額縁とパレットて、エラいタイムリーな物置いてったで。


 まあ、どっちも氷で出来てて使われへんけどな。



S「ありゃあ、また来るなあ・・・流石やでロックマン、阿修羅マンなった栗子見ても普通にしとったで」


 !?

 いや、唐突に後ろから出て来てからに、隠れて見とったんか知らんけど、今アンタ、阿修羅“マン”言わんかったか?

 それ、阿修羅は男や認めとるん違うの?


 まあええわ。



『はいコレ、シズ優勝やて。これ額縁らしいで、氷やけど』

S「栗子の参加賞、パレット言うてたそれ白いけど氷なんか?」

『手三っつともめっちゃ冷たいし、何やこれミルク臭いな、牛乳凍らせて作ったんか・・・いや、私等いつ何に参加しててんやろな?』

S「さあな、あれまた来たらロックマン本人に聞いてみ」




 ・・・さて。


『シズ、ええかげん私を元に戻してくれん?』


S「ふぅぅぅむ、何や興醒めしたし、今 他の絵も机に出しといたから好きなん選び」



 ・・・選べる程て、それ私の身体遊び道具にする気満々やったんやろ?


 とは、思うけど、これまた言うたら何やされそやし言わんとこ!

 ささっと戻って、絵選んで私に戻るでえ♪






 ・・・・・て、え?


 

 ・・・次でこれ最後っ!!!!!

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♪栗子のテーマソング?
私の酷挿絵が置かれた歌詞
WEBカメラの向こう側
動画へは歌詞ページ下部か、本作目次ページ下部にある冬野ほたる樣のシャレかわいい絵からどうぞ♪

ロックマンについてはコチラの話
冷たい当たり屋
映るんDEATH篇のその後の話は
カメラの前に居る私は誰……

ホール・ケーキ
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― 新着の感想 ―
[良い点]    おおお……  (((❆(;❅▽❅)❆))) な、なるほど。これは……  ❆(;◑▽◐)❆³³ なんとも恐ろしいでしね。 (T_T )「でしね?」  ❆(◑▽◐;)❆³³ 本当、…
[良い点]  出た! あれですかね、彼はシズさんのストーカー?  しかもなぜ氷?笑  栗子さんを見ても驚かず、丁寧な対応。謎の人です。  阿修羅マン……。栗子さん、違うマンガにご出演されてますね。 …
感想一覧
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