57.探索と合流
やっとミルドに着いた。二人ともここに居ると良いんだが。
まず情報屋を訪ねることにした。二人が先に来ていれば、それがいつか聞くことができるし、まだ来ていなければ待つことができる。合流するポイントとしては一番だ。
「ジン=ブラックか。さっきの二人を探してるの?だったらさっき気分転換するって出てったよ。まあ少ししたら戻るとは思うけど、気になるなら探してみたら?」
「ありがとう。」
そうか、二人とも無事か。入れ違いになってもいけないし、待つとしよう。情報屋の店主に断りを入れ、その場で待つこととした。
「アズキ、居るか?」
店の入口から男の声が聞こえる。客か。俺は店主から隠れているようにと手で合図された。元から出るつもりはないと、部屋の隅に移動し、部屋の壁にもたれ、目を閉じた。
それから直ぐに店主が戻ってくる。ただ、慌てた様子、何かあったか?
「ジンさん、お仲間さんが大変だよ!」
「どうした、何があった!」
「私の仲間からの情報なんだけど、この町に王国騎士団がやって来たみたい。それもそれなりの人数居るって。話によるとアンジェリカ姫の実家に向かってるらしいよ!アンジェリカ姫達もそこに行くって話をしていたみたいだからこのままだと鉢合わせしちゃう!」
「そのアンの家ってのは何処にある?」
「この大通りを真っ直ぐ進むと娼館街に出る。そこから西に少し入った辺りだよ。」
「分かった!」
店を飛び出し、人目も気にせず走った。この町に来ているのは王国騎士団。王国兵士でも腕の立つ一部の者しか入れない組織だ。さすがのメルシュでも複数を相手では厳しい。急がないと。
ハァハァ、娼館街が見えた!娼館街の外れだったな。少し立ち止まり、近くに居た男に
「おい、王国騎士団を見なかったか?」
と尋ねた。
「ん、ああ、それならさっきあっちの方にたくさん。」
「助かる。」
礼もそこそこに再び走り出し、娼館街からボロボロな家の並ぶ路地へと入る。間に合え、間に合ってくれ!
ん、声が聞こえた。声のする方には鎧を着た騎士達の姿が。あそこだ!
「…お前達、捕らえろ!」
させるか!ナイフを抜き取り、騎士達の後ろからその中心へと飛び込んだ。
「うわぁ!」
吹き飛ばした騎士達の間からアンとメルシュの姿が見えた。間に合った!
「待たせたな。」
「クロ!」




