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創作童話「ほんとはね」

作者: 夏目歩知
掲載日:2018/11/22

夜中に、「ウー、ウー」とうなり声がきこえてきました。


どうやら台所のほうからきこえてくるようです。


ぼくは、ふとんのなかで体がかたくなります。


「ウー、ウー」声のするほうへいってみたいと思うけど、体がうごきません。


つめたい汗がわきの下から背中のほうへ流れていきます。


とても気持ちが悪いです。


むりやり眠ろうとしたけど、気になって眠れません。


やだな…。


しょうがない、たしかめるか。


やっとのことで起きあがり、そろり、そろりと歩いて近づくと…うなっていたのは…冷蔵庫でした。


なーんだ、冷蔵庫か。


ぼくはてっきり…ばけものがいるのかと思いました。



するとこんどは「ジョロジョロ。ジョロジョロ」という奇妙な音が聞こえてくるではありませんか。


お風呂のじゃぐちをちゃんとしめていなかったのかな?


もう、お母さんたら。


そろり、そろり、まっくらなお風呂場へいってみると…。


じゃぐちはきちんとしめてありました。


「ジョロジョロ。ジョロジョロ」


ふりかえるとトイレから灯りがもれています。


バッとドアがあいて老人がでてきました。


「ギャー!」


「なーんだタカシ!おきとったかー」


「なんだ、じいちゃんか…」


ぼくはてっきり…。



ぼくがふとんにもどろうとすると「パーピー、パーピー」とへんな鳴き声がきこえてきます。


ついに、でた!とおもって、鳴き声のほうへ近づいていってみると…。


「パーピー、パーピー」ふすまの向こうからきこえています。


勇気をだしてふすまをあけると…。


老婆がいびきをかいてねているではありませんか。


「なんだ、ばあちゃんか…」ぼくはてっきり…。



やれやれ、タカシがふとんに戻ると、ふとんのなかになにかいます。


「ひゃあああ!」ふとんをはぐと、猫のタマがニャーと鳴きました。


タマか…。


タカシはタマをだいて眠りました。


「はやくおきなさーい!」


ぼくはすっかりねぼうしてしまい、お母さんに大声でしかられてしまいました。


けっきょくお母さんがほんとに一番こわかったようです。


(おしまい)


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