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「主婦之友」昭和20年9.10月号まとめ

石川社長の訓示が未来に向かってのものに変化。

座談会が対進駐軍対応に。

戦中連載の小説「一号倶楽部」の自主的停止とそのあとがき。印象的だったので抜粋。

堤千代の新作短編が掲載されていることが凄い。内容は戦中でも通じるが、「8/15の手前に亡くなった戦友」が出てくるところから、全編8/15以降か、大筋できている中でその点を付け加えたのか。

※基本現代仮名遣い・漢字とする。

※サイズはA5.


ページ数

1.表紙

 ・「昭和二十年十月一日発行(昭和二十年九月六日印刷納本)」

  「主婦之友第二十九巻第九号(毎月一回一日発行)大正六年二月十四日第三種郵便可)

 ・厚紙

 ・二色(朱/薄藍)刷り

 ・「勝利の特攻生活」

 ・ダリヤと菊? 夏~秋の花?

  画 木下孝則 


2(表紙裏)画「秋晴れ」少女と犬 伊原宇三郎 


以下三段組


3-5 巻頭文 敗戦国日本の輝かしい前進 神は無意味に苦難を与えはせぬ(石川武美 社長)


6-11 座談会 連合軍進駐を迎えて 日本婦人の心得を語る

 青木ヒサ(著述家 滞米二十年)

 木村行蔵(内務省警保局外事課)

 中野五郎(朝日新聞前紐育特派員)

 司会 本誌記者

 挿絵 向井順吉

 九月十日 主婦之友社に於て

 ・箱入娘が鍛えられる時だ

 ・過ちを起させぬのが「親切」

 ・話せば解るアメリカ人

 ・痛烈に己れを省みよ


12-13 戦没者の妻への手紙 再びほほえみを(三浦幸子)


14-18、53下1/3 疎開帰農主婦の手記(阿部淑子)


19 漫画 ハナ子さん一家(杉浦幸雄) 米兵来たるの巻

 

20-21 戦後の娘教育(宮城タマヨ)

 ・み民われ

 ・国家の娘

 ・娘の今後


21-29 小説 一号倶楽部(獅子文六 画 木下孝則)最終回(中断)


・(中断のための)あとがきより


 以上を書き終って、作者は八月十五日を迎えた。その感慨をここに述べる暇はないが、この日を以て日本のすべては変わらなければならないと考え、その後、筆を投じて、毎日“一号倶楽部”の処置に考え及んだ。

 この拙作は、一人の不幸で且つ例外的に正直な寡婦(彼女の姪はその分身)が、その正直な愛情をもって一人の不幸で且つ頑なな少年の魂を救い、自らも救われるという筋であって、戦後の日本に害をなす小説とは考えないが、しかもなお、戦時中に立案した作品という一事で、私は深く慮んみることがなくてはならぬと思った。

 先日、私は新聞の投書欄で、痛烈な抗議文を見出した。自分は戦時中に徴用工としてすべてを捧げ、すべてを果たしたと信ずるものであるから、一億総懺悔といわれても、懺悔のしようがないという一文であった。これは実に尤もな話である。私は実に同感した。しかし、日本人としてもう一段高いところで考えてみれば、そういう人々もまたちがった気持になるのて゜はあるまいか。すべてはわれわれ同胞のなかに起きたことである。

 とにかく、私はこの小説をやめることに決心した。それに、私の書かんとしたところは、今までにまず大体を尽してると考えたからである。後は枝葉というか、最初から読んで下さった方に、その枝葉の荒描きをしてみたい。(後略)


以下四段組


30-35 妊娠と育児 


初めて母となる方のために

(森山豊 大日本母子愛育会愛育病院 産婦人科医長 医学博士)

 ・戦後には流早産が多い

  ・流早産を防ぐには

   ①早く妊娠を知ること

   ②病気になると流早産し易い

  ・流早産の徴候と手当

 ・丈夫な赤ちゃんを生むために―――必ず実行したいこと―――

  ①第一に栄養

  ②適度に働くこと

  ③睡眠

  ④清潔

  ⑤努めて日光にあたること

  ⑥腹帯

  ⑦精神の平静をはかること


これからの育児

(内藤寿七郎 大日本母子愛育会愛育病院 小児科医長 医学博士)

 ・正しい育児法を実行せよ

  ・規則正しい授乳

  ・抱き癖をつけぬ(構いすぎるな)

 ・泣き方の特徴

  ・睡眠その他について

  ・清潔

  ・日光浴

  ・冬に向っての注意

  ・育児日記

 ・戦後の赤ちゃんの栄養はどうするか

  ・まず母乳で育てる

  ・人工栄養で育てる場合

  ・代用乳で育てる場合

  ・上手な離乳の仕方

  ・よいことは生れたその日から実行せよ


36-39上3/4 秋から冬の 野菜の計画的作り方  附 家族で出来る燻炭肥料の作り方

(指導 加藤 要 農林技師)

 ・見開き絵図「秋から冬の野菜の計画的作り方例図」


 ・狭い畑の高度利用

 ・秋から冬の野菜の蒔時

 ・秋野菜の作附適期一覧

 ・秋野菜の上手な組合せ方

 ・輪作向き床畝の作り方(絵図付き)

 ・冬野菜の蒔溝の作り方(絵図付き)


 ・家庭で出来る燻炭肥料の作り方(絵図付き)


39下1/4 広告 新臓器製剤 シルバーロール 販売元 稲畑産業株式会社


40-43 主食の工夫 栄養食二十一種の作り方

(指導 筒井政行 東京都食料研究所指導科長)

 ・大豆

  ・豆ポタージュ

  ・豆コロッケ

  ・大豆の野菜巻

  ・五目豆入りマッシュ

  ・ごった練り

 ・とうもろこし

  ・とうもろこしの固練り

  ・変りおやき

 ・干うどん

  ・だんごやすいとん

 ・粉

  ・いも麺、胡麻摺り流し汁

  ・しも麺の茹で出し

  ・食用粉の蒸餅

  ・おやき

 ・南瓜といも

  ・南瓜の味噌煮

  ・いもほた餅

  ・そばいも餅

  ・おろしいも餅

  ・いもおはぎ

  ・馬鈴薯のぎゅうひ

  ・いもうどん

  ・変り焼そば


44-45下1/4 壕の興亡史――真白き直撃弾――(徳川無声)(カット/杉浦幸雄)


45上3/4 代用煙草の作り方


以下三段組


46-53上2/3 小説 灯(堤千代)(画 向井潤吉)

511/2 うた日記(石川武美)


54-57 慢性病の家庭療法 脚気と神経痛の手当(築田多吉)

 ・脚気

  ・脚気の病原

  ・家庭の手当

  ・食事の改良

  ・ビタミン療法

 ・神経痛

  ・顔面神経痛

  ・肋間神経痛

  ・坐骨神経痛

  ・肩の神経痛

  ・その他の神経痛

  ・神経痛に卓*あるハブ草合剤

  ・食養生


以下四段組


58-591/4 戦災家庭のための――寝具の作り方と工夫

 ・藁布団の作り方

 ・登山用の寝袋

 ・温い掛布団の着方

 ・綿の手入れ


591/4 味噌醤油の作り方


59下1/2 広告 郵便貯金


60-65上1/2 (衣類の作り方)

 ・婦人・子供用ズボン式モンペの作り方

 ・男子用と婦人・子供用の秋から冬向の下着下穿の作り方

 ・男子用作業ズボンの作り方


65下1/2 広告 隣組の国債貯金


66上2/4 投稿俳句・短歌

66下2/4 編集日記・読者奉仕部相談室案内・常設展覧会・奥付


67 裏表紙裏 荷物が沢山入る 実用鞄の作り方(三沢君子)


68 裏表紙 家庭用木炭の作り方 煮物をしながら木炭ができる便利かまど

 ・かまどはこうして造る

 ・木炭を作るには


十月十一月のカレンダーと回覧用判子マス

「主婦之友はできるだけ多くの方で御回覧願います」

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